メディアを賑わせている藤原紀香さんと片岡愛之助さんの結婚式。
何はともあれ、大変おめでたいことです。しかし有名税とはいえ、批判的な意見も多く、結婚式に携わる仕事をしている者としては少々複雑な気持ちがします。
ちなみ愛之助さんが体がドラマで演じた大谷吉継(刑部)は大変素晴らしかったですね~。
さてさて、今回の結婚式に対する一般の方のご意見として、私が目に留めたのはこんなご意見。
「再婚なのに白無垢着るってどうなの?」
確かに白無垢には「純真無垢」「清廉潔白」というイメージが強いため、受け入れがたいのかもしれません。しかしそれは外部の意見であり、お二人にはお二人の思いという物があります。それまで否定することは誰にもできません。
お二人とも有名人だからこそ、婚礼衣裳姿も世に報じられますが、もともとそういった姿は見ず知らずの方にわざわざお見せするものではありません。お二人をはじめ、ご家族やご親族、そしてご友人だけに見てもらうものです。
それに再婚では白無垢着用は不可なんてことはありませんし、再婚とは言え違う方との新しいスタートの儀式です。思いは初婚となんら変わる事はありませんよね。年齢的なことにまで言及される意見もありましたが、それって全く関係ないことです。ネットだからこその意見とは言え、あまりにもかわいそうな気がします。
再婚であろうが、年齢がいくつであろうが「着たい物を着る」って誰でも持っている当然の権利です。気兼ねすることなく、堂々と着ちゃいましょう。
現代の日本はある意味なんでもありじゃないでしょうか?
白無垢どころか、「女装」「男装」もありますしね。そしてこんな方も・・・・
セーラー服おじさん♡
ほんと、日本は平和で幸せな国ですよね。だから「白無垢はダメ!」なんて意見は意味がないのではないでしょうか?
お二人はもちろん、結婚式をするにあたって否定的な意見も予測していたことでしょう。それでも自分たちの思いを実現させたことってとてもすごいことだと思います。ましてや婚礼業界に身をおくものとしては、この神社挙式と披露宴は活性化に繋がることでもあるので大変有難く感じます。
そしてお二人の結婚式で勇気づけられたカップル様がどれだけいることか・・・・。
結婚式は20代、30代のためだけのものではありません。「結婚式をしたい!」と思う方のためにあるものです。
否定することはとっても簡単で、そしてある意味楽しいのかもしれません。ストレスの解消にもなるのかもしれませんが、された側がどういう思いを抱くのかも考えていきたいものです。ましてやおめでたい結婚式、お二人は全てのひとに祝福されたいはずです。
否定したい、祝福したくない場合は沈黙こそ優しさではないでしょうか。