結婚式では着用しない衣裳、特に打掛などの和装で前撮りをされる方が増えています。
そんな方々が和装前撮りをするにあたって、一番最初にぶつかる疑問が「いつごろ前撮りをすべきなのか?」というもの。焦る方もいれば、ゆとりを持ちすぎる方もいて千差万別ですが、果たして結婚式のどれくらい前がいいのでしょう。
■ お二人が和装前撮りをする目的によってタイミングが変わってきます
ひと事で「和装前撮り」といっても、それぞれ目的が違うことがあります。その殆どが撮影した写真を使ってウェルカムボードを作ったり、結婚式で和装姿を披露したり、またスライドショーなどで利用されることが目的となります。
こういった目的の場合は出来れば結婚式の二ヶ月前くらいまでに前撮りを終えることをおすすめします。
デジタルとはいえ、撮影しただけのデータは昔で言うフィルムに収まった状態です。実際はそこから色や明るさを調整しなくてはなりませんので、撮影後すぐにデータをお渡しすることは出来ません。ましてや前撮り撮影は同時期に集中しやすいので、データのお渡しは3週間位見て頂きたいですね。そして手にしたデータでスライドショーやらの準備を整えることを考えるとやはり2ヶ月前じゃないでしょうか?
ギリギリで一ヶ月半前ですね。
■ 前撮りの目的もさまざま
「結婚式に出席できない祖父や祖母に和装姿だけ見せたい」
こういう目的で前撮りされる方もいらっしゃいます。本当にお優しいですよね。
この場合はいわゆる「自宅ロケ」での撮影となりますが、撮影するタイミングとしてはやはりおじい様、おばあ様の体調を考慮しての判断となります。寒い時期や暑い時期はなるべく避けたいので、「どれ位前」というよりは、「どのタイミングで」ということを重視すべきです。
「桜や紅葉をバックに和装姿を残したい」
こう言う目的重視の場合は時期だけの集中ですね。でもタイミングが難しいのもまた事実。
ご存知のように結婚式は春と秋が多く、桜と紅葉もちょうどその時期です。例えば秋挙式の場合は桜ロケは半年前になりますし、4月中旬頃の挙式の場合は一年前に撮影しなければなりません。特に桜満開の時期は大変短く、2週間ほど。5月・6月挙式の場合はタイミングがばっちりなんですけどね。
なので今時期で言えば、「紅葉ロケ」をご希望の方で来春以降に結婚式を迎える方はまさに今月中旬から11月下旬が撮影のベストタイミングです。半年以上前の撮影となりますが、その分余裕が出来ますし、万全の準備が整います。
しかも結婚式とは違う季節の和装写真をゲストの方々にご披露することができます!
前撮りはゆっくりと時間をかけた撮影が楽しめ、いろんな雰囲気の写真が残せるのが最大の魅力です。しかし「写真を残せる」だけではありません。「私たち本当に結婚するんだ・・・」と実感することもできますし、笑顔の苦手な方も長時間の撮影の中でだんだんと自然な笑顔を作る事ができます。いわば結婚式本番の予行練習の一つでもある訳です。
たかが写真、されど写真です。
「いつでもできる」と思っていても、機を逃すとずるずると先延ばしになってしまって結局は撮影出来なかったなんてことも良く耳にします。この時だけにしか撮れない写真、この時だけしか着ることのできない衣裳があります。
前撮りする目的はそれぞれカップル様によって違っても、「撮影の思い出」「残した写真」はお二人にとって生涯の宝物であることは同じです。
そう考えると、撮影する時期・タイミングも重要ですが、一番大切なのは「もう一つの思い出をつくりたい!」という強い気持ちなのかもしれません。「思い立ったが吉日」「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあるように、行動力こそ全てです。
「いつ」「いくらくらいで」「どんな」「どこで」と前撮りの悩みは尽きませんが、そんな時はまずは気軽に相談してしてみては!? プロフェッショナルだからこその意見を聞くことで、悩みもすっきりとするはずです。なんでもその道の方に尋ねるのが一番の近道ですよ。
もちろん栃木県民の方、近県の方は当店でもご相談を承っていますので、気軽にご相談を!