2019年 8月 の投稿一覧

高校三年生なのに、成人式まで2年以上もあるのに・・・。

昨日、私の従姉妹の長女が振袖を見に来てくれました。

数日前に電話をもらい、「成人式の振袖見せてよ!」と言ってきたので、「まだ高校三年生でしょ?いくらなんでも早すぎるよ。」と伝えたのですが、家族一同焦っているようでした。


そして来店してもらい、詳しく話しを聞いてみると・・・・。

同じ高校のお友達が成人式の振袖を購入したとのこと、そして膨大な数の成人式の振袖のレンタルや販売のDMが届くので外堀を埋められるように焦りが出てきたようです。出もまだ高校在学中の三年生であり、成人式までは約二年半もあります。

結局は「そんなに焦る必要はない」「振袖業界に振り回されないで」としっかりと伝え、何着か振袖を試着することで「焦り」は解消されたようです。


当店にもDMが届く時期になると、お客様からお問い合わせを頂きます。
「みなさんいつ頃振袖を決めるんですか?」
「まだ残っていますか?」
「早く振袖を決めないと無くなっちゃうんですか?」

みなさんDMやお友達、何より振袖業界に振り回されすぎです。
高校在学中に成人式の振袖で悩むなんてナンセンスですし、無くなりませんし、問題ありません。

まず冷静になってください。
敢えてはっきりいいますが、現在の振袖業界のなりふり構わずのDM攻勢や営業電話などはお客様のことを思ってやっているとは到底思えません。全ては自分の会社やお店の売り上げを確保する為でしかありません。

何度もブログでお知らせしていますが、高校卒業から成人式までの約二年間は女性が最も変化する期間です。
・髪の毛はパーマを掛けられるし、カラーもできます。
・メイクも高校在学中では抑え気味だったものが、正々堂々自由にできます
・年上の方々とのお付き合いが増え、価値観が多様化します
・制服から私服となるので、ファッションも変わります

以上、高校生活とは全く違う環境となります。
つまり高校在学中に「いいな」と思った振袖も、卒業して2年経ったら果たして同じ思いでいられるでしょうか?
レンタルならまだ「変更」ということができますが、購入してしまったら変えることはできません。それでもいいんですか?

世代を問わず、2年後の自分がどうなっているかなんて誰だってわからないものですよね。
見た目はもちろん、気持ちやセンス、環境だってわからないものです。それなのに振袖を二年以上も前に決めてしまうなんてめっちゃリスクがありすぎじゃないでしょうか?

もちろん全て振袖業界が悪いと私は思っています。
振袖という一般の方にとっては未知の世界である事をいいことに、誘導している訳ですから。
「みんな決めている」「早くしないと無くなる」という言葉で焦りを出させるんですからね。

皆さんよーく考えてください。
あなたは少しでも早く振袖を決めるのが最終目標ですか?
本当は「成人式でより輝いている自分の振袖姿で、旧友達と楽しく過ごし、最高の思い出を作りたい」というのが目標じゃないですか?
だったら焦る必要なんて全くありませんし、変化の時期の自分を十分に見極めてからの振袖選びをお勧めします。振袖がなくなるはずないじゃないですか?全然安心しまくってOKです。

※振袖がなくなるといいながら、次の年には振袖の展示会をするのですから矛盾していますもんね。


長々となりましたが、私が言いいたいことはただ一つ。
お気にいりの振袖で成人式を迎え、素敵な思い出を作っていただきたいということです。そして振袖を決めるのはせめて高校を卒業してからにしてください。
 

夏休みに卒業袴の準備をすすめる2つの理由

来年三月の卒業式までまだ半年以上も時間があります。

十分に時間的余裕はありますが、敢えてこの夏が卒業衣裳を準備する絶好の時期であると申し上げようと思います。
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その理由としては「学生の皆さんは大変忙しいから」と言えます。

授業、課題、研究、ゼミ、アルバイト、サークルなどで、なかなか時間が取れない学生さんは大変多く、夏休みのような長い休暇でもないとゆっくりと時間が取れません。年末年始は何かと忙しく、年が明けると試験が控えています。その後は卒業旅行や就職などの準備で忙しいものです。

もう一つの理由としては「早い準備で安心できる」からです。

余裕のある時に余裕を持った心持で衣裳を選ぶことはとっても大切なことです。
忙しい中では見逃してしまいがちなことも、じっくりと検討できますし、半年以上も前だからこそたくさんのデザイン、サイズの中から衣裳を選ぶこともできます。
学生生活の最後を飾る晴れの衣裳(卒業袴)はやっぱりお気に入りの一着にしたいものです。

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やっぱり卒業袴のご試着、ご検討、ご決定はこの夏がおすすめです!

今の時点であれば素敵な衣裳もたくさんあるので、多くの中からお選びいただけますよ!
まずは気軽にご来店なさり、衣裳を存分にご見学下さい。もちろんご試着もご自由にしていただけます。

夏季休業のお知らせ

今年も夏季休業をお知らせする時期となりました。

令和最初の夏季休業は下記の通りとさせて頂きますので、予めご了承下さいますようお願い申し上げます。


夏季休業期間

令和元年8月13日(火)~8月16日(金)の4日間


そして大変申し訳ございませんが、8月19日(月)は臨時休業とさせて頂きます。ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。


ちなみに例年どおり、休業中も当店の電話番号である028-655-0975へお電話くださると転送され、連絡が付くようになっております。
・喪服等のご用命
・17日以降のご来店予約
・簡単なお問い合わせ
このようなご要望にはお応えさせて頂きますが、店舗外での電話受けとなる為に詳細にはお答えできない場合もございます。また電話中、私用により電話に出られない場合もございますので、その際は留守番電話にメッセージ等をお残し下されば、こちらから折り返しご連絡差し上げます。

お急ぎ方はお気軽にお電話下さい。


Wedding Dress abito

 

お盆中のロケーションフォト

令和最初のお盆は当店も8月13日~16日まで休業させて頂きます。

でも最終日の16日はお店の営業はありませんが、日光の中禅寺湖湖畔での洋装ロケーションフォト撮影があるので実質は3日間だけのお休みです。


今でこそ8月は少ないながらも結婚式がある時代ですが、以前は「8月に結婚式なんてするものじゃない!」と言われていたものです。なぜかと言うとお盆がある月だからです。細かいことはわかりませんが自分達を優先するような結婚式などせずに、返ってくるご先祖様を最優先にすべきといったところでしょうか。

私の家としても送るべきご先祖があり、例年であれば何を置いても「送り盆」が最優先事項ではありますが、今年はお客様が最優先です。ちなみに私の先祖、というか亡くなった父は先代の社長です。
仕事を何より最優先する父であり、社長でありましたから、私のこの選択を間違いなく支持してくれるものと思っています。逆にそうしなかったら夢枕に立ち、くどくどと説教されるかもしれません。

8月の結婚式も同じだと思うんです。

故人にとってはご先祖として敬ってくれることはありがたく思っていることでしょう。しかしそれ以上に愛すべき子孫の幸せを願っていることは想像するに難くありません。もし自分が故人の立場なら・・・ですものね。
それどころか、自分が家に帰れる月に子孫の幸せな姿をみることができるんですから「まじラッキ~♪」と思ってくれるのではないでしょうか?

受け継がれてきた伝統や文化は尊重し続けなければならないのかもしれませんが、時代が変われば向き合い方も変わるものです。

昭和、平成、そして令和と時代が変わり、世代も変わり、以前と比べると多くのことが緩和されてきています。多分、昭和も大正や明治と比べれば、かなり緩和された時代だったのではないでしょうか?

要は考え方、向き合い方次第なんだと感じています。
どっぷりお盆時期である16日のロケ撮影も、追い目を感じることなく、それどころか胸を張って臨んでいきたいと思っています。お二人のご先祖様にはもちろん、私の亡父にも喜んでいただける送り盆にしていきたいです。

 

繰り返された失敗

Wedding Dress abitoは昭和61年に創業し、33年という月日が流れました。

この30年の歴史の中には大小合わせて数え切れないほどの失敗がありましたが、それらの上に「現在」があることは言うまでもありません。失敗とは「糧」であり、「経験」であり、「肥し」でもあり、ある意味ではなくてはならないものだったと思えるのです。

しかし同じ失敗を繰り返すということは人為的なミスでしかありません。
過去の失敗から何も学んでなかったということになりますし、予見もできたはずなんですからね。


当店の数え切れない失敗の中でも最も大きいものは「出店」なのですが、まさかのまさかなのですが、出店の失敗を繰り返した過去があります。
今だからこそ笑い話ですが、当時は全く笑えないどころか「顔面蒼白」「自信喪失」「打つ手なし」と勝手に煮え湯を飲み、勝手に苦しんでいたかのようでした。


本日ふとそんな失敗を思い出したので、せっかくなのでブログに書き綴ろうと思いました。
繰り返された失敗とは?
 

Bridal the garbの出店失敗

もう20年以上も前に『Bridal the garb(ガーブ)』というレンタルドレスショップを出店したことがあります。
店舗は今泉にあるFKDの並びで、スペースは20畳あるかないかという小ささでした。
当時はとある結婚式場の提携ドレスショップとして大変忙しかったのですが、その式場のお客様ばかり。先を見越すと「このままでは式場と一蓮托生の運命でしかない」と危機感を感じ、全く別のスタイルのお店を出すことで活路を見出そうとしていたんです。

このお店の特徴は当時には殆どなかった格安レンタルドレス専門としたこと。
うろ覚えですが、確か「ドレスレンタル 95,000円」「タキシードレンタル 50,000円」の均一だったはずです。当時、「持ち込み料」はショップ側が負担するのが当たり前の時代でしたが、garbでは一切の負担なし。
その替わりレンタル価格を格安にしました。

およそ2年ほどで撤退する訳ですが、今考えると失敗すべく失敗したと思えます。
・格安ドレスはニーズがなかった
・立地の失敗
・駐車スペースの少なさ
・広告宣伝の不足
これじゃ失敗して当然です。

angeでも失敗

そしてgarbを撤退してからおよそ10年後の2011年に【ange(アンジェ)】というドレスショップを立ち上げました。
まぁ10年前の失敗から何も学ばなかったように、やはりangeも格安のドレスショップとして生み出してしまいました。やはり価格はここでは書けないほど安価なレンタル価格でした。

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ただ前回は貸し店舗での出店でしたが、angeは弊社の物件での営業だったため、経費的にはかなり抑えることができました。
宣伝広告の不足という過去の失敗に学び、angeではタウン誌への広告出稿、ウェブサイト・SNS等での情報発信などに可能な限り力を入れました。店舗も広く、駐車場も問題なし・・・立地に関してはabitoの創業の地ということで可もなく不可もなく。

しかし2年持たずに撤退www

繰り返してしまった最大の失敗は「10年後も格安ドレスのニーズがなし」ということに気付けなかったことに尽きると思っています。

angeには全国のドレスショップで扱われているようなドレスを取り揃えており、レンタル価格は全国平均の半分ほど。
普通に考えればお客様が押し寄せてきそうなものですが、今思うと、全く波風が立ってなかったなと。結局、お客様は「安さ」は求めておらず、例え同じドレスでもあまりにも安いと不信感や疑念を感じてしまうものなんですよね。

食品や消耗品ならともなく、一生に一度の結婚式で着用するドレスには「安さ」ではなく「価値」を求めることは必然なことです。
10年という月日を過ごしながら、同じような過ちを繰り返してしまったのは当店の認識の甘さであり、リサーチ力の低さでしかなく、自ら招いたものでしかありませんでした。

最後に

さすがにもう二度と「格安ドレスショップ」を立ち上げることはありません。
それどころか、今では「安さは何も生み出さない」と考えるようになりました。今、当店の主力商品となっている「ロケーションフォト」は他店と比べて「高い」と言われることもあります。
しかしプラン内容やロケ地の豊富さ、実績、お客様からのお声などを加味し、総合的に価格を判断してくださるお客様ばかりで、皆さまにご満足していただいております。

今後も失敗はもちろんのこと、成功したことや様々な経験や実績を糧とし、より良いお店づくりを心がけて行きます。
何卒よろしくお願い致します。