当店は1986年の創業から30年以上を経過しています。
30年継続する会社はおよそ0.021%と言われ、1,000社あれば21社しか生き残れないと言われます。こう考えるとある意味凄いことだと思ってしまいますが、全てはお客様のお陰です。いえ、訂正します。お客様はもちろん、関係各所、そしてこれまで当店の業務に携ってくれたスタッフさんたちのお陰でもあります。
ウェディングに携るスタッフとして入社してくれた方はその殆んどが20代の女性です。その方々の退社理由の殆んどが「結婚」や「出産」です。おめでたい事であり、心から祝福はしています。それでやっぱりいざ退社となると寂しいものです。
でもですね、昨日はとっても嬉しいことがありました。
一昨年の3月に退職し、今年の6月に出産した元スタッフが赤ちゃんを連れて遊びに来てくれました。
ちなみに抱いているのは当店のスタッフ。「怖い!」といって抱くのを嫌がっていましたが、慣れない手付きで何とか抱っこしていました。
元スタッフのMさんは約10年にもわたり、当店のスタッフとして一生懸命に働いてくれました。ドレスのコーディネーターとして、ヘアメイクアップのアーティストとしてどれだけabitoに力になったか分かりません。今当店で人気の「和装ロケーションフォト」もMさんなくして継続は出来ませんでしたからね。本当にabitoへの貢献度は測りしれません。
Mさんから退職の話しを聞いた時のことは今でもハッキリ覚えていて、シンプルに表現すれば「大ショック」でした。結婚もしていて、いずれはそんな日が間違いなく来ることを覚悟はしていましたが、いざその時を迎えるとアタフタしてしまいました。本人だけでなく、お姉さまの結婚式でも衣装を利用してくれたりと、仕事以外でも本当にお世話になりました。
そんなMさんが昨日は「母」としてabitoに遊びに来てくれた事は本当に嬉しかったです。会うのは1年半ぶりですが、まるで昨日もいたかのように自然な再会だったのが不思議に感じました。元気そうで何より!
こうしてわざわざお子さんを見せに来てくれることは感慨深いものです。
退社後、一切繋がりのなくなる人もいればMさんのようにその後も気にかけてくれる人もいます。退職後もabitoを気にかけてくれたり、遊びに来てくれる元スタッフは退職者ではなく、卒業生と言えます。これまで退職した70名の内、卒業生はおよそ20名ほど。辞める理由にもよりますが、今後は退職しても殆んどの人が卒業生となってくれるような魅力ある会社でありたいと感じました。
何かの縁で一緒に働いた仲間です。
会社を辞めても、年をとっても、引越ししても気軽に遊びに来て欲しいですし、時折abitoで働いた日々を思い出してくれたら嬉しいです。Mさんのお子さんの成長を今後も付かず離れずの距離感で見守っていきたいです!