写真と料理の関係

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近頃、立て続けに「写真は料理のようなもの」というお話を聞くことがあります。

皆さんそれぞれ好みの料理があると思いますし、ラーメンだって「醤油」「塩」「味噌」「豚骨」と好みも分かれます。写真も同じだそうです。
でも言われて見ると「なるほど~」と思いますね。

写真にだって「ナチュラル」「クール」など、様々なテイストがありますが、やはり好みが分かれますからね。

となるとこう考えることが出来ますね。
   カメラマン=料理人
      いかに素材(被写体)の良さを引き出せるかですね
   ヘアメイク=盛り付け
      より美しく(美味しく)見せられるか?
   衣裳=トッピング、または付け合せ
      素材を引き立たせる為に大切なアイテム

こんな感じでしょうか?

そしてアルバムがお皿だと言われています。
写真が料理でアルバムがお皿・・・しかし上手いこと表現したものですね。感心します。

現在、写真業界では「衣裳無料」「撮影料無料」「ヘアメイク無料」と宣伝しているお店さんがとても多い気がします。でも良く考えてみてください。
数万円では買えない衣装が無料?
料理人であるカメラマンの撮影(技術)が無料?
長く培った美容・着付けの技術が無料?


ありえませんよね、普通に考えたら。
じゃあ何にお金がかかるかと言うと、お皿であるアルバムです。つまり多くのフォトスタジオはアルバムを売ることがメインとなるわけです。
「でも今は普通でしょ?」・・・そう思われる方もいらっしゃると思いますが、それならば料理に例えてみましょう。

メインの素材はお客様である被写体ですから持込となりますが、『調理無料、盛り付け無料、トッピング無料となりますが、お皿だけはお買い求めくだい』
   ・・・こんな感じとなります。
こんなレストランどう思われますかね。

食事においてのお皿は料理をより美しく見せる為のアイテムではありますが、例えどんなに高価で美しいお皿だとしても、料理を美味しくすることはできません。
逆を言えば、美味しいお料理は紙のお皿でも変わらず美味しいものです。

三ッ星のレストランでも、大衆食堂でも、チェーン店でも「お皿」を売りにしているお店なんて見たことありませんよね。というか無いですwww

と、このようにいつもと違うフィルターに通して物事を見ると、新たな発見があるものです。
このことは他人事ではなく、私達に当てはまることがあるかもしれません。
この業界はある意味特殊ではありますが、真理は他の業界と変わらないはずですから、常に正直な商売を心がけていきたいと思います。

 
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