数年前まで、結婚式でお召しになる花嫁衣装といえば「ウェディングドレス」、そしてお色直しで「カラードレス」の2着が定番中の定番でした。
要は打掛などの和装をお選びになる方は殆どいなかったということです。
しかし実際は「和装も着たい」と思っていた花嫁は相当数いたはずです。それでも披露宴の時間や和装の費用、その他様々な理由で諦めざるを得なかったことも理由としてあったんですよね。
そして和装前撮りが定番化することになるのですが、このことが「やっぱり和装ってかわいい!素敵!」に繋がっていくのです。そして現在は結婚式で打掛をお召しになる方が本当に増えていますね。
abitoにおいてもそれを実感しています。
今週は打掛レンタルのお客様の結婚式がありますし、先週はやはり結婚式で和装をお召しになるカップル様が二組ご来店になり、有難いことにご成約くださいました。ドレスが主流だった数年前以前から、当店は婚礼和装の魅力についてたくさん発信してきましたし、他に先駆けて和装ロケーション撮影を手がけてきたことが間違いでなかったことが証明されたと考えています。
ウェディングドレスも特別で非日常の衣裳ですが、何となく身近に感じる部分もあります。
しかし婚礼和装である打掛は全てが特別で、全てが非日常で、ある意味未知の衣裳です。伝統と文化を感じさせつつも、新鮮さを併せ持つ衣裳であることが現代の花嫁様達を引きつけるのではないでしょうか?
打掛は幸せ真っ只中の花嫁様の気持ちを高揚させるだけでなく、周りの方々にもその幸せをばら撒いてくれる不思議な力があり、いつもとはまた違った美しさを花嫁にもたらしてくれます。
お着付けでグルグルと紐を巻かれたり、着用時に打掛の重さで苦笑いすることもありますが、だからこそその思い出は半永久的に鮮明に残るのだと思います。ぜひ結婚式をご検討中の方は婚礼和装の打掛もまずは選択肢の一つとして頂きたいと思います。
ドレスも結婚という節目にしか着用できない衣裳ですが、打掛だって同じです。
とりあえず一度袖を通し、そのご自分の姿をご覧下さい。
きっとドレスとは違った魅力を感じて頂けるはずです。そして「日本に生まれて良かった!」と思うはずですよ。それだけ打掛は美しく、神聖で価値のある衣裳なのです。