本日は日光の中禅寺湖湖畔において、和装ロケーション撮影を行ってきました。
お客様はこれっぽっちも栃木県に園も縁もない東京在住のカップル様でした。本当は「紅葉」が最大の目的でしたが、如何せん少々時期が早く、思っていたほど紅葉は進んでいませんでしたが、それでも何とか紅葉らしい写真も撮影できたのでひと安心しました。
本日の中禅寺湖湖畔の気温は13℃。
肌寒い・・・というよりもはや「寒っ!」という感じでしたが、秋らしい快晴で最高の撮影日和となりました。中禅寺湖から眺める山々も美しく、水の透明度も透き通るようで気分も最高でした。
当店は6年も以上も前から、栃木の素敵なロケーションを最大限に活用しての和装撮影を行い続けています。今回のお客様もそうですが、これまでも県外からわざわざお越しくださるお客様を何十組とお迎えしてきました。
結婚式の前に、【婚礼和装姿の記念撮影をする和装前撮り】は現在ではもう一つの結婚のカタチとして全国で定着しつつあります。つまり結婚式に準ずるお二人にとっての思い出の一日なんですね。
そして撮影した場所、本日で言えば日光の中禅寺湖湖畔はお二人にとってかけがえのない一生の思い出の場所となる訳です。もしかしたら和装前撮りをしなければ栃木県に来ることはなかったかもしれません。しかし本日お越しくださり、思い出の場所にしてくれました。
弊社に和装前撮りの料金をお支払いしてくださったということは、栃木県の歳入の一部となる訳です。極わずかかもしれませんが、そうではないと思うんです。だってお二人の頭の中には「日光=思い出の場所」になっている訳ですから。
数年後に本日を思い出し、再び訪れてくれるかもしれません。お友達に勧めてくれるかもしれません。
でも確実に回りまわって、栃木県の観光に貢献してくださると思います。つまり小さな小さな弊社でも栃木県の観光産業に少なからず貢献しているのだと思います。しかし同時に、日光という地があるからこそ弊社もお仕事を頂けたというのもまた事実。
いわば共存共栄ですね。
これからの観光産業は官民が一体となってあらゆる可能性を模索していかねばならない時代です。これまでウェディングで観光に貢献して来たのは京都や東京、沖縄などの巨大コンテンツのある都市ばかりでしたが、これからは地方都市でも貢献できると思います。だったわずかながらでも弊社は実際にしていますから。
ですから県、または市町村の観光に携わる方にも『ウェディングの地方観光への貢献の可能性』を少しでも良いので模索して頂きたい。既存の観光資源だけでは限界があっても、違うコンテンツと組み合わせることで限界が突破できるはずです。
県の施設を利用させて頂いているので、生意気なことは言いたくないですがやはり上手に利用して頂きたいと思います。
本日のお客様は4時起きでほぼ始発の電車で宇都宮にお越しくださいました。8時に着付を開始して、日光で撮影し、弊社に戻ったのが14時。「とってもお腹すきました~」とのことなので、やはり餃子をおすすめし、宇都宮駅東口のみんみんさんへお連れしました!!!
弊社はみんみんさんの売り上げにも貢献しましたよ♪
またいつの日か宇都宮にお越しくださり、宇都宮の餃子を召し上がってくれるに違いありません。
これから微力ながら県外に栃木の魅力をお伝えし、貢献できる栃木愛に溢れる企業であり続けます。アイデア、可能性は無限にありますからね。
お客様をご紹介
「お問い合わせ」と「ご相談」の違いとは!?
当店のような貸衣装、またはレンタルドレスショップをご利用されることって、一生に数度のことですよね?
七五三・成人式・大学や専門学校の卒業式、そして結婚式・・・・つまり通常4回ですが、いずれにしてもお客様にとっては「初めて」でありわからないことが多いことと思います。
周りを見渡せば「経験者」はいくらでもいると思うんですが、やはり「一回だけのこと」なのでその時は覚えていても次第に記憶が薄くなってしまい、相談しても本当に欲しい答えが返ってこないこともあるのではないでしょうか?
やはり専門家、いわゆるプロフェッショナルの方に聞いたほうが速いですし、確実です。
でもそんな時みなさんは「お問い合わせ」しますか?それとも相談しますか?
お問い合わせも相談も同じじゃん!と思われるかもしれませんが、厳密に言えば違うと思います。「お問い合わせ」ってある程度具体的な希望があり、それに関連した質問だったり、確認だったりです。
一方、「ご相談」はまだイメージがざっくりとしていたり、何をすべきか迷っている状態の中でアドバイスを求めることではないでしょうか。
ほんのちょっとの違いのように思えても、当事者にとってはそれこそ大きな違いなのだと思います。
ウェブサイトに必ずといっていいほどあるこれ。
お問い合わせフォーム
まだ当店も対応しきれてない状態なのですが、順次「ご相談フォーム」も作っていこうと考えています。
実際、最近ではメールやお電話で「ちょっとご相談したいのですが・・・・」というお客様が急増中なんです。もしかしたらお客様にとっても「お問い合わせ」は少しハードルが高いのかもしれません。そういうお客様心理も真摯に受け止め、安心してご相談できる店になりたいと思います。
「相談」ってお客様にしてみれば、逃げ道を確保しているようなものだと思います。
業界的に、お客様への営業や接客は他業種に比べて押しが強いため、トラブルも発生していることも良く耳にします。初めてのことは不安がいっぱいです。そこに付け込んであれよあれよの間にいつの間にか「成約」させられるなんて良くあること(あってはいけないんですけどね)。
でも「相談」であれば、具体的に決めていない訳ですし、お店側もそこまで強く出られないはず。つまり言い意味で「逃げ道」にあるのではないでしょうか。
当店は「相談」をとても大切にします。
そこには「知らなかった知識を得ることで、より良い節目を迎えて頂きたい」という想いと、「知っていて良かったという安心感」を感じて頂きたいという想い、そして一番最初に相談される信頼あるお店になりたいという目標があります。
ちょっとした言葉の違いなので特に意識はしていなくても、潜在的に頭のどこかでどなたも区別しているはずです。お客様もそうですし、我々もそうです
日本語って難しいですね。でもだからこそ便利なんですね。
結婚式はもっと「日本を知る」いい機会です
日本に生まれ、そして育だち、そして暮らし続けていても、日本の全てを知ることは不可能です。
長年積み重ねられた歴史で作られてきた伝統や文化はとても奥深く、知れば知るほど日本を誇らしく思うはずです。通常の生活では感じる事ができない事も、特別な時に体感することができます。
その特別な時の一つが結婚式です。
結婚式で日本を知る=「婚礼和装を着る」・「和婚をする」ではありません。
例えドレスしか着なくても、チャペル挙式でも今まで知らなかった日本を知ることができるんです。
例えばご祝儀。
日本の結婚式と言えばお祝いのご祝儀って当たり前ですが、これって世界共通のことではありません。アメリカは同じような習慣があるらしいですが、日本円で1万円くらいだそうです。またヨーロッパではプレゼントが主流だそうです。
例えば結納
この結婚式前のご両家の顔合わせの儀式でもある結納は日本独自の物。
今では省略されつつある「結い納品」、そして返礼としての「結納返し」なども長い歴史の中で成立した習慣です。結婚式と同様に殆どの方は衣裳に一度しか体験されません。つまり結婚しないと体験すら出来ない日本を知ることができる訳です。
もちろん神社挙式をすれば日本独自の結婚式を知ることができますし、婚礼和装を着れば日本独自の衣裳を知ることになります。
まだまだ知らない日本がとてつもなく沢山ある訳です。それを知ておくか、知らずにいるかでもその後の生活に多少なりとも違いがでてくるのではないでしょうか。仕事をされている方であれば、営業での会話が広がります。そして何より、生まれくるお子様にパパとママの結婚式秘話を聞かせることもできますしね。
現代においてはホテルやゲストハウス、専門結婚式場で執り行われる結婚式が全てではありません。
お友達同士でのカジュアルなウェディングパーティー
ハワイ・沖縄などで行うリゾートウェディング
そして神社挙式のみされるお二人もいれば、写真だけのお二人もいたりと多様化しています。
結婚式に莫大な費用をかけるのが当然の時代は終焉を迎え、シンプルな形式、ライフスタイルに応じた形を模索し行う方がとても多くなっている時代です。いずれにしても結婚という人生の大切な大切な節目に「カタチ」を残すことは、お二人の未来にとっても大切なことではないでしょうか?
ご来店されるお客様を見ているとつくづく思います。
「カタチを残すこと」=お二人の思い出を二人で生み出すこと・・・・・だと。そしてその生み出した思い出にはご家族やご友人と共有することで、さらに感慨深いものに昇華するものだと。
そして今まで知らなかった日本を知ることもできます。
「結婚式はしない!」「何もしない!」というお考えは尊重いたしますが、「しない!」と最終決断する前にいろいろとご検討されてみてはいかがでしょうか?それからでも決して遅くないはずです。
お子様たち大喜び!ドレスショップのフロアは恰好の遊び場
当店のようなドレスショップには小さなお子さんが来るイメージってなかなかないと思いますが、一応総合貸衣装店ということもあり「七五三衣裳」や「産着」、「お子様ドレス」なども一通り取り扱っていますので、毎週のように小さなお客様がいらっしゃいます。
またお子様がある程度ご成長されてから結婚式をされるご夫婦も少なくない時代ですので、パパママと一緒にご来店というケースもあるんですね~。
一応、ドレスやその他の衣裳を展示しているので、それなりの広さが当店にはあります。
お子様にとって、こういう場所は恰好の遊び場に感じるようです。
黒板にお絵かきも出来ますし、普段なら見ることのない物もたくさんおいてありますしね♪
ちょっとした迷路のような場所もあるので、かくれんぼにもピッタリなんですね~。
大きな鏡も珍しいのでお子様方も大喜び!このようなワサワサした空間はたまらなく楽しいようです。
2階フロアには大きな窓があり、意外と高さがあるので覗きこんでは「怖~い♡」と言いながらもお顔はメッチャ笑顔だったりします。
10歳以上の女の子ともなると、やはり「美」に敏感です。
ドレスはもちろんですが、色とりどりの華やかな振袖を見て「これがいい」「あれも好き」と当店の衣装たちをお子様目線で評価してくれたりもします。
珍しいもの、綺麗な衣裳、そして広いフロアには男の子も女の子もテンションが上がりまくり、とにかく上に行ったり下に行ったり、走ったりかくれんぼしたりと賑やかになるのも良いものです。
やっぱりお子様の笑顔とかわいい笑い声は大人たちをハッピーな気持ちにしてくれますものね!
ただ心配なこともあります。それは階段があることです。
慣れていないこと、そして走り回ることで転んでしまい、怪我してしまう可能性も・・・・。なのでできるだけスタッフが注意し、良き遊び相手となってご両親、おじい様おばあ様が衣裳選びに集中できるように配慮しています。
ワタクシの場合、自分で言うのもあれですが3歳前後の女の子に絶大な人気を誇ります!!!
おんぶもしますし、一緒にお絵かきしたり、階段を10往復したりと真剣にお子様と遊ぶことをモットーにしています。しかしお子様の体力は想像以上で、一緒の動きしていると体力の消耗を感じますwww
お帰りの際には「一緒に帰ろっ!」とか、「まだ帰りたくない♡」とか言ってくれることも。中には泣き出すお子様もいらっしゃいますが、そんな時はこんな決め台詞を言っています。
「じゃぁ、今日お泊りしてく?」
全員この瞬間に我に帰り、何事もなかったかのように車に乗り込むんです。
それでも見えなくなるまで車の中で手を振ってくれるので、嬉しいことこの上ありません。
当店のようなお店に来ることってそうそうあることではありませんし、お子様にとっては「初めて」の場合が多いと思います。なのでお子様がちょっとはしゃいだり、騒がしいと思ってもあまり怒らないで下さいね。元気である証拠であるとともに、新しい事や物に興味を示したということでもあります。それはもしかしたら「成長した証」なのかもしれませんから。
当店にとっても「お子様の笑い声が響くお店」であることは、一つの勲章ですから。
abitoをご利用される花嫁はこんな方が多いんです
お店側は特に何もしていないのに、何故か特定の職業のお客様にご利用頂くことって結構多いんじゃないでしょうか?
この世の中に職業って数え切れないほどあるのに不思議です。そして職業柄、物の見方や考え方って大きく捉えると、共通していることがたくさんあると気づきました。
■当店を利用される花嫁の職業 BEST3
第三位 県、または市職員
第二位 保育士
第一位 看護師
この3つの職業に共通していることは「安心」「安全」を提供することだと思います。市民や県民、園児、そして患者さんにとってとても大きな存在であり、なくてはならない存在でもありますよね。
普段は人々のために奉仕されている方々にご利用頂けているのはとても光栄であり、誇りすら感じます。
さてこの3つの職業からイメージするのはある意味「堅い職業」というものではないでしょうか?
自治体の職員も保育士、看護師という職業は就きたいと思って就けるものではなく、中長期的な想いがあってこそ就けるお仕事です。自治体の職員は今では狭き門となっていますし、保育士・看護師は高校卒業後に専門的な勉強をし、国家試験に合格しないとなれませんしね。
こんなことを踏まえて、そして接客の中で感じた3つの職業の花嫁の共通点
① 計画性がある
ご自分の進路をかなり早い段階から選ばれたこともあり、とても計画性がある方が多く感じます。物事の進め方もテキパキとされ、物の考え方も理路整然としているので、お店側のちょっと分かりづらい説明も瞬時にご理解されます。
② 無駄が少ない
職業柄、とても判断力に優れそしてスマートです。つまり無駄がなく、物事の進め方が大変見事!
そしてお金の使い方も無駄が少ないのですが、だからと言って「出し惜しむ」わけではなく、必要な物不必要な物の区別を簡単・的確にされるのも特徴の一つだと感じます。
③ 言葉がとても綺麗でしっかりもの!
言葉遣い、その物腰が丁寧で美しいのも共通しています。
また性格的にはとても明るく、ハキハキとされていることが多く、店側としましても話してて楽しくなる方が非常に多く感じます。
■まとめ
お客様の傾向から当店が皆様からどのように見られているかが少しずつわかってきました。
このことを詳細に書くと「自惚れ」「自信過剰」「自画自賛」とか言われてしまうかもしれませんので自粛しますが、方向性としてはかなり良いと感じています。もしかしたら私達のようなお店は「お客様に選んで頂くこと」はとても大切なのですが、その一方で「お客様を選んでいる」のかもしれません。
この「お客様を選ぶ」ということは見方によっては大変失礼なことなのかもしれませんが、しかしながら当店をご利用くださるお客様にとっては多分、夜道を照らす街灯のようなものなのかもしれません。
暗い夜道は周りが見えず、とても怖いですがその先々を照らすライトがあれば進むべき方向が見えて安心ですものね。
お店というものはスタッフだけで作るものではなく、お客様と作り上げるものです。
お店作りのお手伝いをしてくださり、進むべき道を指し示してくださるお客様方は本当に有難い存在です。今後もご支持頂けるようなお店作りをお客様と共にしていきたいと思っています。
打掛の着付け時間を短縮したかった花嫁様との一年以上のやりとり
昨日は特別な思い入れのある花嫁様の結婚式でした。
こちらの花嫁様とは一年以上に及び、メールでやり取りさせて頂き、遂に昨日結婚式をお迎えになられました。
ちなみに一度もお会いしていません。なんせ県外にお住まいで、結婚式も横浜でしたので直接お目にかかる機会がなかったんですよね。
最初のメールはこんな感じの内容でした。
「どうしても結婚式でウェディングドレス・カラードレス・打掛が着たいのですが、お色直しの中座の時間を短くしてゲストの方々を出来るだけお待たせしたくありません。でも打掛へのお色直しって時間がかかるようなので、いろいろとネットで検索したらabitoさんのブログにたどり着きました」
そうなんですよね、ドレスも打掛も着たいけど「着付け時間」というのがネックになり、諦める方は多いのではないでしょうか?でもせっかくの結婚式ですから、自分の希望も叶えたいのも当然です。こちらのお客様は諦めることなく、「打掛も着る!」という思いで行動に移されました。
そしてネット検索でたどり着いたのが「和装のお支度を短縮するなら二部式の掛下です」という当店のブログ。
ちなみにこの時点では結婚式場は決まっていませんでした。打掛のことだけでなく、その他にも結婚式で希望することがいくつかあり、その条件を叶えてくれる式場さんをお探しになったようです。
これってとっても大切です。
人気のある式場さんは特にそうだと思いますが、ビジュアルだけで結婚式場を決めてしまうとその他のこと(あなたが以前から思い描いていた結婚式の内容等)は諦めなくてはならないかもしれません。もし結婚式で叶えたいことがあるのなら、そのことを条件に契約すべきです。
着たいドレスがあるのであれば、衣裳の持ち込みを条件に、
ヘアメイクをお任せしたい人がいれば、そのことを条件に
一生に一度の結婚式です。「妥協」をせずに思いっきりわがままになっちゃっていいんじゃないでしょうか?
さて話に戻ります。
最初にいただいたメールに対し、私はこのような返信をしました。
「確かに二部式の掛下で打掛の着付けの時間はかなり短縮することが出来ますが、実はこれだけでは不十分です。ヘアメイクのことを忘れてはいけません」
というのは、ドレスから打掛にお色直しする場合は当然ですが、ヘアメイクも変わります。ガラッと変えようとするとそれだけ時間もかかるので、ドレスのヘアメイクの際に打掛姿を想定したものにすることで、こちらでも時間を短縮するこことが出来ます。
つまりは準備、そして打ち合わせが大切なんですね。
準備いえば、この二部式掛下を結婚式一ヶ月前のリハーサルでお貸ししました。
確かに二部式掛下は着付けの時間を短縮できますが、着付けの方が慣れていないと意味がありません。花嫁だけでなく、スタッフの方の準備も大切ですからね。ちなみにこれは私達側からご提案しました。全てはお客様のご希望を叶えるためですからね。
そして結婚式3日前にこの二部式掛下をご指定の場所に郵送手配した時、初めてこちらの花嫁様と電話でお話させて頂きました。
メールの文面からにじみ出る優しい雰囲気そのままのお声で、素敵なお客様でした。
リハーサルでの状況をお聞きすると、やはり着付けの時間はかなり短縮できたようなのでホント良かったです!一年以上に渡りやり取りしてきた甲斐があったというものです。お客様の悩みを解消できた満足感でいっぱいです。
でもですね、二部式掛下のみのレンタルはしていないんです本当は。
じゃぁ何故今回はOKだったのか?
それはお客様の熱い想いが伝わってきたからです。
人間誰しも感情というものを持っています。何から何までマニュアルどおりに仕事をすすめるのも大切なことかもしれませんが、そこには個人の判断というものは存在しません。要は会社という組織の判断に過ぎません。
接客業、そして婚礼業に携わる人間こそ感情が豊かでなければなりません。
自分達にとって何百とある結婚式の一つでも、お客様にとっては一生に一度の結婚式です。そして結婚式に対する思いも結婚式の数だけあるので、全てをマニュアルでこなすのは不可能です。
当店では親密になったお客様、熱い想いが伝わってきたお客様には「えこひいき」することがあります。これは特別扱いすることになりますが、その他のお客様を差別することではありません、念のため。
私達にも感情がありますからね。
とにかくこちらの花嫁様は特別扱いさせて頂きました。でもそうしてほんとに良かったと思っています。
ブログを通して、メールだけの繋がりでしたが私はお客様を信頼しましたし、お客様もそうだったと信じています。
いわゆるネットレンタルはリスクが結構あるんです。お貸しした商品が戻ってこなかったり、破損したまま返却されてそのまま連絡が取れなくなることもありますからね。なので当店では本当に信頼できるお客様のみにネットを通してのレンタルをしています。
和装前撮り 撮影して欲しいのはこんな写真
結婚式では着ない打掛や紋付袴姿を写真に残すこと、これが和装前撮りです。
当店にご来店されるお客様もそうなんですが、多くの方は「和装姿を写真に残したい」という気持ちは強いのですが、ご来店の時点では「こんな写真にしたい」という具体的なご希望はまだないように感じることが多いんです。
でもこれは初めてのことであり、わからないことだらけの「和装前撮り」ですから当然です。
ですから当店ではご来店されてからこれまで撮影したものをお見せして、具体的なご希望をお聞きしています。
・・・とは言っても最終的には「お任せしますのでお願いします」となります。それは言葉では希望を表現するのが難しいから。
わからない物事を言葉で伝えるって本当に難しいことで、私だって知らない世界のことを言葉で具体化するのは出来ません。それと同じなんです。
でも長く撮影というものに携わっていると共通する願望というものが見えてきます。それはいったいどんな写真なのでしょうか!?
① 後ろボケの写真
ピントはもちろんお二人、そして後ろの背景はボケている写真は奥行きを感じますよね。静寂さを感じつつ、そして「二人だけの世界」を演出してくれます。このような写真をウェルカムボードにされる方は非常に多いんですよ!
② 越し写真
後ろボケ写真の逆バージョンがこちらの越し写真です。
手前にある花や木、柱などを敢えてぼかすことでお二人がとても引き立ち、撮影した季節や場所を強調してくれます。
③ 逆光写真
光が降り注ぐ逆光の写真はやはり目を引きます。
陰影が際立つからこそお二人の姿がクローズアップされ、撮られている側はまさかこのような仕上がりになるとは想像もしていないはずです。後姿というのがまたいいものです。
④ 正座写真
定番と言っても過言ではないこの正座をしての写真。
日本人特有の習慣であり、「礼」を感じさせる正座は日本らしさを感じますね。座っても美しいのが婚礼和装の特徴であり、立ち姿とはまた違った雰囲気を醸し出してくれます。
こちらもウェルカムボード用にご希望される方が多いのですが、ご結婚の報告や年賀状などでご利用されるのもお勧めです!
⑤ ジャンプ写真
根強い人気のあるジャンプの写真。お二人の幸せの気持ちを体をいっぱい使って表現できるのが最大のメリットです。
「本当はこの写真のようにジャンプしたいけど、ちょっと恥ずかしくて・・・」という方も少なくないのでは!? でもですね、少しでもやりたいと思うなら恥ずかしがらずにやるべきです!この時だけなんですからね。
ただしこのジャンプには注意点があります。
それは決して撮影の最後にすることです。和装はもちろんジャンプすることを想定して作られた衣裳ではありませんし、このような大きな動きをすると「着崩れ」してしまう恐れがあります。ですので崩れても大丈夫な最後の最後まで取っておきましょうね。
※着地時の足の挫きにもご注意下さい。
⑥ ご家族と一緒の写真
せっかく和装姿になりますし、それもこの日だけなのですからご家族にも和装姿をお見せしたいという気持ちがあって当然のことです。スタジオ撮影とは違って、畏まらずに撮影できるので自然な笑顔での家族写真になること間違いなしです。
最近では「おじいちゃん、おばあちゃんに和装姿を見せたい」という為だけに撮影される方も非常に多くなってきました。
結婚式も一生に一度のことですが、和装前撮りも同じです。
「一生に一度」は一つだけでなく、たくさんあったほうが人生は豊かになるはずです。
さていかがでしたでしょうか? 6つほど例を挙げましたが、この他にも希望される写真はひとぞれぞれお持ちだと思います。
これらの写真に共通して言えることは「普段では絶対撮影しない写真」であることです。そしてプロフェッショナルのカメラマンが撮影することです。
和装前撮りも一つの結婚の形です。
結婚式の準備と同様に、お二人の思い描く写真となるように遠慮せずに希望を伝えることはとても大切です。そして撮影時には時折確認させてもらうことも重要です。
ネットで「和装前撮り 画像」と検索すれば全国各地で撮影された画像がアップされていますので、それらを参考に予習するのもお勧めです。その際は出来れば画像を保存して、撮影時にカメラマンに見せれば実現してくれます!
和装前撮りは和装姿を写真に残すだけでなく、和装を着たその重み、初めて知る動きづらを経験し、正座したりジャンプした思い出なども残すことが出来るものです。そして撮影後は「楽しかった♡」と思うはずです。
このブログが皆さんの前撮りの参考になれば嬉しく思います!
Wedding Dress abito 和装前撮り専門サイト
当店は写真館じゃないんです。レンタル衣裳のお店ですからね!
近頃お客様にabitoが「写真館」もしくは「撮影専門店」と思われることが非常に多くなっています。
急激に和装ロケーション撮影のお客様が増えていますが、殆どの方がabitoのフォトウェディング特設サイトからのお問い合わせ&ご来店なのでそれも致し方ないことなのかもしれません。
しか~~し、当店はあくまでも基本は衣裳レンタルショップですし、和装前撮りやフォトウェディングも「レンタル衣裳専門店ならではの豊富な衣裳で最高の思い出を写真で残す」というスタンスなんです。
といはいえ、今やいろんなものがボーダーレスの時代ですので、白黒はっきりさせることは無いのかもしれません。
それでも創業以来30年以上に渡り、貸衣装店またはレンタルドレスショップとして仕事を続けてきたわけですからね。会社の業種に対するこだわりもあります。かと言って、お客様お一人お一人に「当店はレンタル衣裳店ですよ!」と説明するわけにも行きません。
となればやはりウェブサイトでご理解頂くのが一番かなと。
そしてこんな画像をメインにします。
画像と言葉を組み合わせると、シンプルにそしてひと目でabitoが衣裳のレンタルショップだとお分かり頂けるはず!!!
当店はある時期からウェブサイトのメインにはオリジナルの写真を使用する事にこだわっています。上の二つももちろんオリジナルです。
「想い」を込めて撮影した画像、そしてオリジナルのコピーでなければお客様の心には何も響かないと思っています。お洒落に、かっこよく、今風に作るのって結構簡単なんです。
だって真似すればいいだけですから。
でもお客様が求めているのは「リアル」。画像と同じことが出来るということが最も大切なんだと思います。
どんなに素敵な画像でも、絵に描いた餅では『嘘』ですからね。
そして今回のウェブサイトリニューアルは「お客様に優しく、親切なサイトにする」ことがコンセプト。結構いい感じで仕上がっていますよ!やっぱり楽しく作るといいものが出来ますね。
今度のリニューアルで「abitoさんはレンタルショップなんですね!」というお言葉を、フォトウェディングのお客様からもおっしゃって頂けるようになれば最高に嬉しいです。少しでも早く多くの方に見て頂けるようにがんばります!
アップしましたらこちらでもお知らせしますので、その時は是非ご覧下さい!
宇都宮にいながら全国都道府県の情報ゲットしています
当店のお客様はなぜか県外出身の方の比率が異常に高いんです。
もちろん現在は栃木県に在住されていますが、転勤などでこちらに来た方ばかり。北関東の方はもちろんですが、最近では秋田県・高知県・東京都・静岡県・福岡県・青森県・宮城県・・・挙げたらキリが無いくらいです。
私も良く日本テレビの番組「ケンミンショー」を見ているので、そこで知った情報をご出身の方に確認してみたり、その県民ならではの情報を頂いたりしています。そしてもちろん栃木県に対しての感想もお聞きしたりしています。
とにかく栃木県はバランスがいいようです。
いい具合に田舎ですが、東京にも近く、ある程度のものなら手に入れることが出来るとのこと。そして何より住みやすいらしいのです!
そして皆さん口を揃えておっしゃることが・・・
「海が無いのにお寿司屋さん多いですね♡」
栃木県民の海、そして海産物への憧れはハンパ無いですからね♡
でも生まれも育ちも栃木の私にとって、お寿司屋さんが多いという概念は無かったのでちょっと驚きました。
いろいろな県のお客様がいらっしゃいますが、北海道と沖縄出身の方はまだいませんので、いつかお会いして地元ならではの情報をゲットしたいと目論んでます。北海道と沖縄の方お待ちしていまーす!!!
「覚えていてくれた」という喜びが信用と信頼の証拠
皆さんにも経験があるのでは!?
以前にたまたま訪れたお店に、なんとなくまた行ってみたらスタッフの方が覚えていたくれたこと。これって本当に嬉しいことですし、それまで全く感じていなかった愛着の想いが急激に沸いてきますよね。
そして逆もまた然りで、一度利用してくださったお客様がお店を思い出してくれてまた利用して頂けるほど嬉しいことはありません。
本日ご来店のお客様はそんな方でした。
今回は息子さんの七五三の衣裳を選びに来てくださったのですが、お母様は十数年前に結婚式で当店のドレスをご利用くださいました。
ご自分が着られたドレスですから、どんなものだったかは忘れることはないですが、「こちらではドレスを3着お借りしたんですよ。白のウェディングドレスと花柄の帽子がセットのドレスとブルーのドレスでした」とお話くださいました。
もちろんそのドレスたちは今は既にありませんが、当店のドレスを詳細に覚えてくださっていることをとても有難く感じました。
本日のご来店にはお子様とそしておばあさまと三人でのご来店だったのですが、当時もいたスタッフがこのおばあさまを鮮明に記憶していたんですね。こうなると話が盛り上がること盛り上がること・・・・。
自分達もそうですから、おばあさまも決して悪い気分ではないはず。久しぶりの再会でしたが、お客様との絆が更に深まった一日となりました。
30年以上もこの貸衣装という仕事をしていると、何千何万のお客様と出会います。
しかし当店のようなお店とスーパーやコンビニ、その他のお店との決定的な違いがあります。それはお客様の名前と住所なのどの情報をいただくということ。そしてお客様と向き合う時間が数時間に及ぶということ。
正直、名前とお顔が必ず一致するかというとそうではありませんが、少なからずお顔だけは覚えています。だってそれなりの時間を一緒に過ごしたわけですから。ただ再会までには数年、いえ十数年という時間が空いてしまうことが殆どですけどね。
正直な商売、明朗会計、納得のいくご説明、約束の履行などお客様から信頼、そして信用していただくために最低限必要なことはたくさんありますが、「お客様を忘れずにいる」ということもとても大切なことです。本日のお客様をお迎えして、改めて思いました。
人にしてもらって嬉しく感じることは、他の人も一緒です。
昨日のブログでも書きましたが、その人の立場に立つって本当に大切!基本ですね!
またお客様に大切なことを教えて頂いた一日でした。やっぱりお客様は私たちの先生なんですね。