つぶやき

人生の喜びと悲しみ

私たち人間は感情がある・・・正確に言えば「感情を表情や言葉で表現することのできる」動物です。


犬やネコにだって感情がありますが、それは飼い主が汲み取るからこそわかるもの。こう考えると「笑う」という人間独自の感情表現は私達にとっては当たり前のことですが凄いことなんですよね。


「笑う」ということは嬉しかったり、楽しかったりすること。もちろん呆れた時の半笑い、ごまかしの愛想笑いなんてのもありますが・・・。


さて人生を長く過ごせば過ごすほど喜びと悲しみの割合が変化します。よく人生は「喜び6割、悲しみ4割」なんて言われますが、今振り返ってみると子どもの頃は喜びはもっと多かったような気がしますし、今となっては悲しみの方が割合が多いのかなとも思います。だいたいトータルするとその割合になるのかもしれません。


でも誰だって喜びの割合を7割、8割、あわよくば10割にしたいものです。しかし現実はそうなることを許しませんし、実感としては「6割無くね?」と感じる方が多いのではないでしょうか?人間は都合の良い生きものですから、嬉しいことが続けば「人生楽しい」となるでしょうし、ちょっと嫌なことが続くと「なんで私だけ・・・」と思いがちです。


そこで私個人的にはこう考えるようになりました。

「楽しい」「嬉しい」と思う時はこれまで以上にもっと思いっきり楽しんで、喜ぼうと。簡単に言えば感じた喜びを3割り増しで喜ぼうとすることです。


私は今頃気付きましたが、こう言うことってずっと遥か昔から人間は本能的に行なってきたのかなと思います。

世界には様々な地域があり、独自の文化や風習が生まれ、そして今でも受け継がれています。けれども人生の最大の喜び事である「結婚」を祝う文化って形は違ってもどの時代、どの地域にもありますよね。これってやっぱり結婚という喜びを最大限に喜ぼうとする人間の持つ本能があるからこそで、時代や文化、風習、民族、宗教を超越しているんだと感じます。


また結婚式と真逆のお葬式も同様です。こちらもあらゆる物を超越し、やはり人間の本能として根付いている訳です。


人生には様々な出来事があります。

この世の春とさえ思う出来事もあれば、もう二度と立ち直れないと感じる辛い出来事も。しかし日常は平々凡々と過ごすことが多く、意識した喜びや悲しみを感じることは少ないのですが、そんな中にも多少は交錯しているんでしょうね。


日本においては現在結婚式を挙げる割合が減少し続けています。

これには様々な理由がありますが、先程書いたような「3割増しで喜ぶ」という人間の本能が低下したわけではありません。経済的な理由、ライフスタイルの変化、結婚式ビジネスへの抵抗感が挙げない理由の殆んどです。この時代を同じく生きる者として納得できますし、ウェディングに携る人間としては寂しく感じると共に大いに反省すべきとも思います。


それでも人間が生まれながらにもつ「3割り増しで喜ぶ」という本能を無くして欲しくはありません。

結婚式って結婚式場でなければならない訳ではありません
ドレスやタキシードを必ず着なくてはならないわけではありません
多額の費用をかけなくてもいいんです


一番大切なことはあなたの結婚をお相手や家族、友人、お世話になった方々と心から喜ぶこと。もちろん3割増し、いや5割増し、出来れば2倍3倍で。

そこには決まりごとは一切無く、あなたが望む形でやるだけでいいんです。場所は自宅でも公園でもキャンプ場でも良いですし、料理はBBQでも手作りでもそれぞれの持ち寄りでもいいんです。とにかく結婚の喜びを周りの方々と大いに喜び、喜んでも貰い、一緒に時間を過ごし、思い出を共有することが何より大切なんだと思います。


人生の岐路に立たされた時
悲しくてどうしようもない時
ふと人生を振り返った時


この日の思い出があなたの人生の喜びの割合を多く感じさせてくれるに違いありません。


繰り返しになりますが、結婚を喜ぶ人間の本能は生まれついてのものです。人生はほぼ本能のままに生きることは許されませんが、結婚だけは許されるものです。ですからどんな形でも奇想天外でも結婚をおおいにに楽しみ、喜ぶ時間を作って欲しいです。


本音を言えば、出来ることならそんな時間のお手伝いをしたいと思っていますけどね。

甘えちゃダメよダメダメ♡

「どうせ買うなら知り合いから」


何かを購入する際に誰しも思うことがあるのではないでしょうか?


せっかくなら友人や知人、そして近所の方が営む会社やお店に少しでも役に立ちたいという考えは時代を問わずあるものです。もちろんその中には「少しはサービスしてくれるかも」なんていう淡い期待も無きにしも非ずですが・・・。


でも逆に「気を使わせてしまうかも」という想いが先立ち、敢えて全く知らない会社やお店を選ぶという方もいらっしゃることでしょう。



当店でもスタッフの家族や友人、そして知り合いの方にご利用して頂くことが多く、大変感謝している次第であります。


個人的には「無理されているのでは?」「本当にご納得して頂けたのか?」と一種ネガティブな思考になりがちです。もしかしたら違うお店の方がその方にピッタリの物が見つかったかもしれませんしね。


そこで数年前から思いはじめたことが「知り合いにこそ満足して頂けるサービスの提供」です。


当店をご利用くださるお客様は知り合いよりももちろん一般の方が圧倒的に多いですが、まず知り合いの方に納得して頂けないようでは決して一般のお客様に満足して頂けるはずがありません。それに近いお客様だからこそ「本音」「感想」などを語ってもらえますからね。これで得られるご意見がいままでどれだけ参考になり、当店にとって財産となったか測りしれません。


そして現在、家族や友人たちにも正々堂々と「うちはこんなことが提供できるし、自信を持って勧めるよ!」と言えるようになりました。



「せっかくだから」「どうせなら」「知っているから」

たったそれだけの理由で当店をご利用くださることに甘えたくはありません。「是非利用したい」「知っている店がabitoで良かった」「ここじゃなきゃダメだ」と思われることこそが本当のオリジナリティなのかもしれません。このことにゴールはありませんが、頂をめざして一歩一歩進んでいかねばなりませんね。

灯台下暗し

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人間は身近にあるものの価値を見逃してしまいがちです。


いつも近くにあり、あって当然ものをまるで空気のようにスルーしてしまいますが、一方で他の方からすれば「もったいない」と思われているのかもしれません。



例えば東京タワー。

東京生まれ、東京育ちの方にとっては「あって当たり前」の物であり、見慣れたものです。「登ったことない!」なんて方も多いと聞きます。それと同様に、栃木県の人間にとって「日光」は身近な場所であるがゆえに、本来の価値を見出せていないことも少なくないと思います。


栃木生まれ、栃木育ちの人は小学校の遠足などで、幼少の時から何回も何回も訪れるので大人になってからは「わざわざ行かなくても・・・」という想いをもっている方はそれなりにいると思います。ま、「いつでも行ける」という考えがありますからね。


でも他県の方にとって、「日光」は魅力ある街なんですね。秋のこの時期の日光は紅葉で有名ですが、大変混み合います。でもそれを承知の上で県外からたくさんの観光客が訪れてくれます。県内の方は「混んでいるから」・・・・で結局行かずじまいってことになります。



自分としても日光の二社一寺が世界遺産に登録された時でさえ、「へぇ~そうなんだ」と思ったくらいでした。東照宮へはもう何回も訪れているし、目新しさを感じることはありませんでした。しかしここ数年、和装ロケーションフォトで度々日光を訪れるようになって、これまで忘れていた?見逃していた?日光の魅力を新たに感じるようになりました。日光の紅葉を初めて見たのも数年前の撮影の時だったんですが、それから毎年訪れるたびに「本当に美しい」と思うと同時に、この栃木県に日光があることが本当に嬉しく、誇らしくも感じています。



実際、今年の日光での紅葉ロケの8割近くが東京をはじめ、栃木県外のカップル様でした。「せっかくの和装前撮りは日光で」「紅葉が美しい日光で撮影するのが夢でした」「特別な撮影は世界的にも有名な特別な場所で」・・・こんなお声がたくさんありました。それほど県外の方にとって、日光は特別な場所なんだと改めて感じましたね。栃木県民が「海」に憧れるようなものなのかもしれません。

004中禅寺湖を取り囲むように美しく色付いた山々の紅葉は本当に見事。


身近にある物。
身近にいてくれる人。


心の奥深くでは感じているかもしれないその価値、ありがたさをもう一度見直すことはありません。だって「当たり前」になってしまっているから。でももう一度客観視してみると気付くことがたくさんあるはずです。それをするかしないかはあなた次第です。少しでも速く気付く事で、もしかしたら人生がより豊かになるかもしれません。


まずはご家族やご友人の存在の有難さを感じて見てはいかがでしょう?


心豊かな年末と、心機一転の新年を迎えることができるかもしれませんよ!※栃木県の方は日光の魅力を再認識して下さいね♡

チェックは万全にしてこそチェックです

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10月になり結婚式の衣装レンタルの搬入、和装前撮り、七五三、卒業袴のご来店などが増え、何かと忙しくなってきました。


こういう忙しい時こそミスをしがちです。しかし冠婚葬祭に携る仕事にミスは決して許されるものではありません。だからこそ集中し、滞りない作業をこころがけています。


簡単に言えば、ミスを回避するシステム作りが何より大切となります。



当店では衣装を準備する際にこのようなチェック表を使って、ミスが無いようにしています。

無題


おわかりのように、こちらは結婚式でお父様が着用されるモーニングのチェック表です。

モーニングは「ジャケット」「ベスト」「パンツ」の3つでワンセットとなりますが、着用に当たっては他にもこれだけの小物が必要となります。そんじょそこらにある物ではないので、もしひとつでも欠けようものならテンヤワンヤの騒ぎになりますから責任重大です。セットされる小物だけでなく、サイズの確認も重要なチェック項目です。


右端にA、そしてBの項目がありますが、これはチェックを二重にするためにあります。チェックにしすぎるということはありませんからね。



ちなみにモーニングの他、留袖や振袖でも同様にチェック表がありますが、打掛に至ってはモーニングとは比較にならないほどチェックすべき項目がたくさんあります。

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ね♡


打掛やドレスなどの婚礼衣装では当店だけでなく、結婚式場のお着付け担当の方々にもチェックをしていただくために「美容室」専門のチェック欄を設けています。分刻みのスケジュールで進行する結婚式にミスはあってはならないこと。その為にも美容ご担当の方にもご協力をして頂いています。


創業以来、何千組というカップル様の衣装を担当してきました。正直、あってはならないミスを犯してしまったこともあります。やはりチェック体制の甘さや「慣れ」での惰性がミスに繋がっていたと思います。今の時代に超アナログな手法を未だに使っていますが、こういうことに便利さは必要ありません。むしろ面倒なほどチェックが行き届くと考えています。


この手法を取り入れてからほぼミスはありません。つまりアナログとは言え、当店にあっているやり方なのでしょう。



誰もが人生の喜びの節目を楽しく、そして幸せに過ごしたいと願っています。もちろん我々もお客様のそのような姿を望んでいますし、その為にお手伝いをさせて頂いています。しかし一つのミスが全てを台無しにしてしまうということもあります。


「ミスをしなくて当たり前」


当然のことですが本当に難しい事です。所詮、人間のやることなので絶対はありません。ありませんがそれでもやはりミスは許されることではありません。


繁忙期になりつつあるこの時期に、改めてその責任の重大さと恐怖感を感じる事が大切です。皆様に当店がしっかりとしたチェックをしていることを知っていただくことで、少しでも安心していただくのと同時に、自分たちの気をもう一度しっかりと引き締める為に本日はこんなブログを書いてみました。

ドレス選び 自分だけの「こだわり」で選ぶ時代

「こだわり」


とても必要な時もあれば、こだわりに自分が支配されてしまうこともあります。


「こだわり」


様々なビジネスに置いて、とても使い勝手の良い魔法の言葉です。この言葉は単価やイメージのアップに繋がりますし、主義主張をいとも簡単に表現するには持ってこいの形容詞にもなります。




ウェディング業界において、枕詞のように使われるこの言葉。その使い方はほぼ同じ意味で使われています。そして殆んどの方々がこだわりを持っていますが、何に対してこだわるのかは人それぞれです。「唯一」「オリジナル」「差別化」「ブランド」「新作」など結婚式を代表する言葉がいくつかありますが、結局は全て「こだわり」への誘導となります。そしてこれこそが結婚式費用の高額化への誘導とも言えます。



もうそういうのおなかいっぱいですよね。人は人です、なにも同じことを目指す必要はありませんしね。


レンタルドレスにおいてのこだわりといえば真っ先に「ブランドドレス」を思い浮かべます。


「一生に一度の結婚式、最高のドレスで迎えたい」、こう考える花嫁様は多くいらっしゃいます。でも全ての花嫁さまではありません。ドレスに対するこだわりは「ブランド」「新作」「ニューデザイン」だけではありません。


ある花嫁は「定番ドレス」
ある花嫁は「色」
ある花嫁は「サイズ感」
ある花嫁は「価格」
ある花嫁は「コスパ」

・・・・花嫁によってこだわりも様々のはず。しかしこの業界は「ブランド」「デザイン」「新作」「高額ドレス」こそがこだわりであると言いきってしまっている風潮があります。もっと厳しくいえば、それ以外のこだわりを無視していると言えるかもしれません。そして業界が思い描くこだわりを花嫁に刷り込んでいます。



かつて当店も同じことをしていました。やたらブランドドレスや新作ドレス、他店にはないドレスを持つ事こそが全てと感じていました。つまりそれはお客様、花嫁様を見ずに、違う方向に顔を向けていたのかもしれません。



現在、当店にお越し下さる花嫁さま達もそれぞれこだわりをお持ちです。しかしかつてとは違い、そのこだわりも多様化していると感じています。

「レンタル価格にこだわる」
「コスパにこだわる」
「信頼できる接客にこだわる」

また中には「ドレスなどの個々ではなく、結婚式全体を想定しての準備」にこだわる方も。言い方を変えれば「ドレスは何でもいい」という方すらいらっしゃいます。


このようなこだわりを持つお客様は「ブランド」「新作」などのこだわりには一切興味がありません。つまり殆んどのドレスショップのこだわりと乖離していいるので、ドレス選びどころか「ショップ選び」から始めなければならないんです。



当店はそんな花嫁様たちに選ばれるドレスショップでありたいと思います。


ブランドドレスの着数は他のショップさんに及びませんし、当店よりも規模が大きいショップさんは他にいくらでもあります。しかし当店にはコスパが良いレンタルプランがありますし、グイグイと押しの強い接客は出来ませんし、していません。そんなお店ではありながらも成約率が高いのは、お客様のこだわりが当店のそれと一致しているからだと考えています。


こだわりは間違いなく必要なものですが、周囲に影響されてしまうともはやこだわりとは言えません。


例えばマラソン大会において、「トップでゴールする」こだわりもあれば、「これまでの記録更新」というこだわり、「とにかく完走」といったものもあります。「とにかく完走」と考えていた方が、周りの影響で「トップでゴール」というこだわりに変更したら練習や準備など、さざまざまなことをもう一度検討し直さねばなりません。


そんな無理をしてしまうと、トップでゴールするどころか完走すら出来なくなる可能性もありますし、最悪ケガをしてしまったり。



確かに結婚式は一生に一度のことであり、どなたでもこの日だけは世界で一番美しい女性になりたいと思われます。


でも結婚式が終わってからも人生は続きます。もっと輝ける一日もあるはずです。日本人は思った以上に周囲や環境から様々な影響を受けやすく、流されやすい性格を持っています。それが良い影響を与えてくれることもあれば、悪影響を及ぼすこともあります。


さぁ結婚式ではどうでしょう?ドレス選びではどうでしょう?



ともかく、Wedding Dress abitoはドレスではなく、ショップで選ばれるお店でありたいです。そして花嫁様がそれぞれ持つこだわりにご対応することこそが、私たちの仕事だと考えます。




 

「結婚式しない」でググってみると、そこには結婚式場の思惑が・・・

世の中、結婚式をされる方もいればしない方もいる。


そう、結婚式は「必ずすべきもの」ではないんですよね~。するかしないかはお二人次第であり、出した答えこそが正解なんです!間違いありません。



よく「後悔するよ~」なんてご意見もありますが、人生ってそんなものじゃないでしょうか?



「もっと学生時代に勉強しておけば良かった・・・」

「時間のあるうちに海外にバンバンいっときゃ良かった・・・」

「夕べあんなに呑むんじゃなかった・・・」



人生は後悔で出来ているといっても過言ではないですよね~。そりゃ「後悔する」ってわかっていたら、そもそも「結婚式をしない」という選択をするはずがないわけで、現時点では「後悔しない」と考えているからこそですものね。

未来のことがわかる人生なんて一つも面白くないはずです。


とはいえ、当店は「ウェディング」に携わる仕事をしていますから、ここ最近の「結婚式しない派」の勢力拡大にはとても寂しい想いをしているのも事実です。


「結婚式しない」というキーワードでググってみた



検索結果としてはいわゆる「結婚式しないカップル」を何とか取り込もうとするウェディング関連のサイトだったり、ブログだったりが大半を占めます。

「挙式だけ」「写真だけ」「格安婚」「少数婚」など結婚式をしないつもりのカップルにアプローチをかけやすいプランを展開している会社さんのサイトが並びます


でも「しない」と決めたカップルがわざわざ「結婚式しない」というキーワードで検索することって殆どないんですよね。だって「しない」と心に決めているんですからね。



そしてそんなサイトを色々と見てみると、ネガティブなことばかりが書いてあります。


例えば結婚式をしないと離婚率が高いだの、絶対後悔するだの、親が悲しんでいるだの・・・・当事者からすれば「ほっとけ!」でしょうね。


つまり結婚式しないカップルに「恐怖」「疑念」「不安」を訴える事で、一から考え直させる手法ですね。この手法はよく「健康」「美容」「進学」などで使われています。


『30代のうちにケアしておかないと、40代50代に取り返しのつかないことに』
・・・・・なんて良くあるフレーズですよね。これと一緒なんですね。



まとめ

数千円から数万円ほどの費用のことなら一旦決めた決意も翻意することもあるかもしれませんが、数十万円から数百万円となるとそうそう決意が変わることはありません。「自動車が壊れた」「家の建て直し」など必要に迫られたものならともかく、するもしないも本人たち次第の結婚式ではなおさらです。

そもそも「やらなかった後悔」があるということは、「やってからの後悔」もある訳です。

どちらの後悔にせよ、それは結果に過ぎません。結果は行動してはじめて得られるものでしかありませんよね。人間誰しも後悔するのが分かっていて決断、行動する人はいません。


ウェディング業界に身をおく人間として言えることは、「結婚式をするにしても、しないにしてもじっくりと検討してから決断してください」ということだけです。そこで出した答えは、例え将来後悔する事になっても現時点では絶対に間違った答えではないはずだからです。





 

貸衣装業の「嬉しいこと」と「残念なこと」

小学生から大学生までの幅広い層で「将来就きたい職業ランキング」でランクインすることのない貸衣装業。


一般的にもニッチなビジネスであり、消費者としても人生で関わることが数回という業界ですから当然のことです。それでも各県あたり数社の貸衣裳店がありますし、従事している方もそれなりにいます。そして私もそそのうちの一人。



この業界に入って既に20年の月日が流れましたが、この間に感じた「嬉しいこと」と「残念なこと」の上位3つを発表しちゃいます。


「嬉しいこと」


1.多くの方々の人生に関われる

「またまたそんな体裁の良いこと言っちゃって~」と思われるでしょうが、本音です。人間は誰しも、多くの方と関わりながら生きていくわけですが、「お客様」というある意味一期一会的でしかお会いすることのない方の結婚式をはじめとした、人生の大きな節目に「衣装」を通して携われる喜びがあります。
多分ドレスや振袖を借りたお店って忘れないと思うんですよね~。

そういった意味でもお客様の脳裏に記憶されているはずなので、大変光栄に感じます。




2.お礼やお土産を頂くことが多い

利用してくださったお客様から頂き物をする事が結構多いんですよね。もちろん頂いた「もの」もありがたいのですが、それ以上にその気持ちが嬉しいんです。だって衣装の代金はすでに頂いているのに、さらにですからね。
結婚式でご利用頂いたお客様からは新婚旅行のお土産、七五三のお客様からはお赤飯をいただくことが多く、それ以外にもお菓子や果物、野菜なども頂いております。




3.「綺麗なご商売ね」と褒められる

結婚式や成人式、七五三とおめでたく、華やかな出来事に関わる商売なので「綺麗なご商売ね、華やかな衣装に囲まれて仕事できるなんていいわね」といったことを良く言われます。現実はそうでもないんですが、一般的に見ればそう見えるんですよね。

そう見えるからこそ「やっぱりオシャレですね」とか、「お話がお上手ね」とかハードルをぐんと上げるようなお言葉を頂くことも。

嬉しいのは嬉しいのですが、自分たちではそう思っていないのでギャップを感じることも多々あります。

それでも一般的に見て「夢のある商売」と思って頂けるのは大変ありがたいこと。これが貸衣装業の存在価値の一つであると考えています。



一方「残念に感じること」



1.結婚式・お葬式をする場所を選びづらい

以前、当店がまだ数社の結婚式場と提携していた時期、自分をはじめスタッフが結婚式をやることになると「どこでやるか?」が問題になったものです。もちろん提携式場の中から選ばなければならない訳ですが、「あっちを立てればこっちが立たず」と言ったことになるので厄介です。式場側としても「いつも世話しているんだからうちでお願い」となるのは当然のこと。
お葬式も同じです。
当店は喪服を扱っているので数社の葬儀社と提携しています。先代社長の葬式は「通夜・告別式はA社」「仏壇の購入はB社」「四十九日法要はC社」と分散させて納得して頂きました。しかしもう一つD社もあったのですが、結局は利用せずじまい・・・半年後にはこのD社に提携を切られましたw

結婚式もお葬式も二度三度するものではないので、提携先への配慮が大変です。




2.子供のイベントに参加できない

この業界はサービス業ですから、基本的に土日祝祭日は仕事です。
平日休みに慣れてしまうと、土日って逆に休みたくなくなるものなんです。しかし子供が幼稚園や小学生の時に運動会や文化際などのイベントに参加できないつらさがあります。

大体、そういうイベントがある時期は業界の繁忙期と重なるんですよね。そう言う業界なので仕方ないのですが、子供の頑張っている姿をこの目で見れないのはとても残念に感じました。でも親以上に子供の方が寂しく感じたことでしょう。



3.横のつながりが希薄

冒頭でも書いたように、貸衣装業は地方の各県では数社のみ。その数社もいわゆる「競合」としての意識が強くてお互いに関わることは殆どありません。一般的にどんな業界でも組合的な団体があり、そこで交流し、悩みや問題を共有しながら切磋琢磨してますよね。そういうのが本当にうらやましく思います。

つまり一匹狼的なスタイルでライバル心を燃やしながら営業しているのですが、ここが昭和的で古臭く、残念に感じます。

ただ当店は関西や九州の同業者を中心とした勉強会グループに参加し、こちらで切磋琢磨を重ねているので問題なしですけどね。



ランキング圏外の業界でも、常に上位にランクインする業界でもその仕事に従事していると良いことも残念なことも同じくあるはずです。私も残念に思うことも書きましたが、「嬉しいこと」が消し去ってくれるからこそこの仕事を続けてこれました。今後は残根に思うことを少なくしていくのではなく、嬉しく思うことを一つでも多く作っていきたいと思っています。


人生に関われて、お金をいただけて、その上感謝されて、頂き物をし、褒めていただける貸衣装業。他の業界のことは殆ど知りませんが、この業界は本当に魅力があると思います。いつかギリギリでもいいのでランキングに入ることを夢見ますが・・・・99.9%無いでしょうね(笑)

abitoの3つのウェブサイト。プロモデルは未使用です。

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「華やかなドレスや和装をより良く見せる為に、どうせプロのモデルさんを起用しているんでしょ?」


当店のようなドレスショップのウェブサイトを見て、このように思われている方は少なくないと思います。基本的に海外の方がモデルとなっているものはドレスメーカーさんが作成したもの、あるいはガチのプロモデルです。以前は当店もそうでした。


しかしお客様の立場から考えると、出来るだけリアルであり、また「私でも実現可能」と思ってくださることがベストであると考えて、出来るだけ自社で作成した画像を使用するようになりました。もちろん「モデル」は起用していますが、それは県内の学生さんだったり、スタッフの友人であったりという一般的には素人さんです。だってそのほうが「身近」に感じてくださりますからね。


当店には「総合公式サイト」「フォトウェディング/和装前撮り専門サイト」「成人式振袖/卒業袴専門サイト」の3つのウェブサイトを運営していますので、それぞれどんな画像を使用しているかご説明したいと思います。


※一般的には「ホームページ」と呼ばれることが多いですが、当店では「ウェブサイト」と呼ぶようにしています。


1.abito公式サイト

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このウェブサイトは当店の総合的な情報を発信しています。多岐に渡るレンタル衣装、各種プランなどをご紹介しています。

メインはウェディング関係となっており、トップの数枚の画像はお客様の画像と自社で撮影したものです。各種カテゴリートップの画像も自社製作で、プロモデルは一切使っておりません。ドレスのご紹介で一部メーカーさんからお借りしている画像を使用してる以外は全て自社製作です。


2.abito フォトウェディング/和装前撮り専門サイト
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当店にはフォトウェディングと和装前撮り専門のウェブサイトです。殆どロケーション撮影に特化しています。

こちらの画像は全て当店で和装前撮り、またはフォトウェディングをしてくださったお客様から許可をいただいて掲載しています。つまり、こちらに掲載しているような撮影をご希望されれば実現可能ということになります。

打ち合わせに打ち合わせを重ね、プロのモデルを起用し、ライティングなどの設定に莫大な手間をかけて作り上げた画像を掲載しているショップさんもあります。でもそのような撮影を希望しても、ほぼ実現は不可能です。例え実現するにしても、相当の費用が必要となります。ウェブサイトの画像が気にいって来店されたのに、ある意味「参考商品です」と言われたらイヤですよね。

こちらのサイトでは「できること」「提供できること」オンリーです。つまり望んでいただければ叶えることができるフォトウェディングと和装前撮りだけを発信しています。


3.abitoの成人式振袖/卒業袴専門サイト

振袖

こちらも振袖と卒業袴に特化した専門サイトです。まだまだ改良しなければならないことばかりで、頭を悩ませていますw

さてこちらのサイトは立ち上げたばかりということもあり、お客様の写真はごく一部だけで、それ以外は自社で企画したモデルを起用しての画像が殆どです。改めて書きますが、モデルと言っても「プロモデル」ではなく、県内在住の二十歳前後の素人の女の子ばかりです。

撮影に慣れているわけでもなく、振袖も着慣れてない方ばかりなのである意味で言えば「実際のお客様」とほぼ変わりありません。こういった方々を起用し、当店のスタッフがヘアメイク、着付けをし、カメラマンが撮影した画像です。

どの娘に「どんな振袖」を着せ、「どんな小物をチョイスするか」を考え、「本人と着物に合った着付けとヘアメイク」を施し、「それぞれに応じた撮影のシチュエーション」を企画し、「カメラマンが感性のまま撮影」することで作り上げました。


ということは全てが完全オリジナルであり、当店以外では決して出来ない撮影です。



まとめ

最近本当に感じていることが「専門の中の専門化」と言うことです。

自分が消費者の立場で考えると、何かを探す場合はピンポイントで検索することが多いのですが、それは皆さんも同じではないでしょうか?確かに「多岐に渡る品揃え」は消費者にとって魅力の一つではありますが、「専門」とは見てもらないことでもあります。ファミレスに行けば洋食・和食・軽食・スウィーツと何でも揃っているので「何でもいいや~」という方には大変便利です。
しかし「ハンバーグが食べたい」「カレーが食べたい」「ラーメンが食べたい」といったピンポイントの欲求があった場合、果たしてファミレスに行くでしょうか?間違いなく私は行きません。

絶対に専門店へ行きます。

レンタル衣装や撮影も同じだと思います。

本当は「フォトウェディング専門ショップ」「振袖専門ショップ」を作れれば一番ですが、何せ先立つものが必要になりますからね。無理!

でも専門化したサイトを作る事で、専門の情報だけ発信できます。そしてオリジナルの画像を掲載することで、「どんなことができるのか」「どういったお店なのか」「私の求めるものがあるのか」をご理解いただけると考えています。



ということで、当店では一切プロのモデルさんを起用していません。


 

「木星」と「結婚式」 で価値観の比較

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人にはそれぞれ価値観というものが存在します。


他人とはもちろんですが、同じ血を分けた両親や兄弟でもモノの捉え方が違えば、それは「価値観の違いとなります」。本当に不思議な現象ですが、だからこそ面白いのかもしれません。

 

 

価値観に違いが生じるものには色々とあります。



味覚・ファッション・異性の好み・デザイン、お金の使い方などにも顕著に現れます。そして当店の業種においても、最近では「結婚式」への価値観に今まで以上に価値観の隔たりが現れています。こんなことを踏まえ、あるものを例に考察して見ます。


■ 太陽系最大の惑星への価値観の違い

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こちらは皆さんご存知の「木星」の画像です。

太陽系最大の惑星であり、地球や火星が「岩石惑星」であるのに対し、木星は「ガス惑星」です。ちなみに仮に地球の衛星である月の位置にこの木星があったらこんな風に地球から見えるそうです。


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でかいですね~。


私個人としましては「宇宙」というものに魅力を感じている人間ですので、未知なるモノに対しては興味津々です。なので最初の画像をみるとワクワクしますし、美しいとすら思います。これが私の価値観です。


一方、私が美しいと思う木星の画像を見て「怖い」「不気味」と思う方も少なくありません。未知なるモノを美しく感じる私ですが、恐怖と捉えられることもあり、まさに価値観とは表裏一体なんですよね。


木星を怖いと思われる方の多くの意見としては「大赤班」が不気味すぎると耳にします。

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木星のアイコン的象徴であるこの大赤班。

簡単に言えばガスの台風のようなものです。しかしこの大きさは地球3個分という巨大さ!


やはり得体のわからないものに対しては怖さや不気味さを感じるのかもしれません。宇宙に全く興味のない方にとっては全く無価値なものなのかもしれません。



とはいえ、この木星をはじめ、太陽系、はたまたその果てにある銀河や宇宙の果てを調べることで、地球や人類の誕生の謎に迫れることも確かなことです。だからこそNASAは莫大な費用をかけてまでボイジャーをはじめとした宇宙探査機を飛ばしたり、ハッブル宇宙望遠鏡を設置しているのです。



■ 何が言いたいかというと・・・

宇宙とか天文学とかと比べるのもおかしいですが、結婚式や成人式など人生における節目はどなたにとっても初めてのことです。いわば未知なることですよね?


人によって価値観が違うので、「絶対結婚式をしたい!」という方もいれば、「何で高額なお金をかけてまで見世物にされる意味がわからない」という方まで様々な捉え方があるかと思います。だって思考力のある人間ですから当然です。


私は先ほど「木星は美しく感じる」と書きましたが、中には「木星が怖い」という方もいるということを知ってからは何となくその不気味さも理解してきました。何故か木星の画像を見れば見るほど、その怖さを感じたりします。


つまり個々で発生した「価値観」は絶対的なものではないということです。

私がそうであったように、結婚式を否定していた方も肯定派の価値観が伝染することもありますし、その逆も然りです。木星のような非現実的な事はともかく、結婚式のような現実的なことに対しては頑なにご自分の価値観を押し通さなくても良いのかもしれません。だって体験していないものですから、本当の価値というものを知っていないということになります。


もちろんこれまで構築してきたお二人のライフスタイルを崩してまで・・・とは申しませんが、いろんな方の価値観をまずはリサーチしてみてはいかがでしょうか?前述のように価値観は伝染します。そして人生の大きな節目である結婚式を一つのきっかけとして、ライフスタイルの変換をするのも良いのかもしれません。



結婚式にはそんなパワーも秘められていますよ。


「やっぱり結婚式をやって良かった♡」

これまでこの言葉を何度聴いたことか・・・。これぞウェディングマジックを象徴するお言葉です。



「木星」と「結婚式」。こんな比較の仕方もたまにはいいでしょう?

【当日フリーでお越しのお客様へ】 ご来店前に 電話で状況をご確認くださるとスムーズです

今年は年明けからたくさんのお客様にご来店頂いています。本当に有難く思っています。


毎週のことなのですがやはり土日と祝祭日はご来店が多く、「ご来店の予約をされたお客様」と共に「フリーでご来店」のお客様が半々になっています。もちろんどちらのお客様も当店にとって大切なお客様です。

ここ数週間はフリーのお客様もタイミングよくご来店くださっているので、お待たせすることなくご案内できているので胸をなでおろしております。例え予約はしてないにしてもやはり待たされるのは、どなたにとっても嫌なものです。私だってそう思います。



しかしながら当店は「ご来店予約者様優先」とさせて頂いております。

もちろんフリーでのご来店でも先客がいなければそのままご案内いたしますが、ご予約様で埋まっている場合にはお待たせしてしまうこともあります。


「ちょっと時間が空いたから、ちょっと行ってみようか?」
「近くに来たから覗いてみよう!」
「予約するの忘れちゃったけど、何とかなるでしょ!」
「まずは下調べに・・・」


このようにフリーでご来店くださる方には様々な理由があるかと思います。そして「必ず予約してください」とは申しませんし、フリーでのご来店も大歓迎です。


ただ何より心苦しいのは「お待たせしてしまう」こと。



せっかくご来店くださったのに、混雑しているからと言ってご案内できないのが本当に心苦しく、申し訳ない気持ちになります。


そこでご提案というか、ある意味お願いをさせて頂きます。

当日に予約無しでご来店される場合は一度お電話下さい



そうすれば「○○時頃ならご案内できます!」、「今なら大丈夫です!」「あと1時間お待ち頂けますか?」と状況をご説明できます。そしてお待たせすることを避けることができます。


「予約」という行為が面倒くさいこともありますし、うっかり忘れてしまうこともあります。

でもせっかくのお休みですから、待ったりすることで時間を無駄に過ごしたくはないですよね。当店としましてもそれは不本意なことです。


ですからまずはお電話で混雑状況をご確認くださいませ。何卒お願い致します。


☎ 028-655-0975