結婚式に新郎、もしくは新婦のお父様がご着用される正礼装といえばモーニングです。
そんなモーニングをご着用の際は殆んどの場合、ウィングカラー(立ち襟)シャツを使用します。絶対的にウィングカラーでなければならない訳ではありませんが、「せっかくだから・・・」とお選びになられますね。
※ボタンダウン、ワイドカラーシャツはおすすめしません。レギュラー、もしくはセミワイドカラーが宜しいかと思います。
結婚式で初めてウィングカラーシャツをご着用される方が殆んど。当日に不安を感じることもあるかと思い、今回は簡単ではありますがご説明のブログを認めてみました。ご一読くださると嬉しいです。
こちらがウィングカラーシャツ。
綿素材でとてもシンプルです。
もちろんその特徴は衿元です。通常のシャツとは違い、衿の返しがないため衿後ろにこのようなループがついています。
このループはネクタイを通す為の物。
ここに通してネクタイを締めることで上にずれることを防いでくれます。
またレンタルのウィングカラーシャツの袖は長めになっています。
どうしても長い場合はこのようにアームバンドで長さを調整する事となります。
また袖は基本的にカフスボタンを使用することとなります。
ボタンはついていません。
カフスボタンでよりドレッシーな着こなしとなることでしょう。慣れてない方も多いとは思いますが、つけてしまえば殆んど違和感を感じることはないでしょう。
またレンタル用はある程度のサイズに対応出来るように身幅が広めになっています。ですが着用するベストで覆われてしまうので、だらしなくなることはありません。
最後にネクタイの結び目ですが、大きくしてしまうと衿を綺麗な形に出来なくなってしまうため、ウィンザーノットが宜しいかと思いいます。ウィンザーノットの結び方についてはネットやYouTubeで検索すると参考になりますよ!
結婚式において、ご両家のお父様は重要なキャストとなります。
新郎や新婦にとって素敵な父親として、またゲストの方々への装いのおもてなしとしてモーニングを恰好良く着こなす為にもウィングカラーの着用についてご存知になっていた方が良いと思います。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
貸衣裳のトリセツ
「小紋」が貸衣装のラインナップに加わります
意外なことにabitoではこれまで「小紋」を取り扱っていませんでした。
※小紋とは全体に柄の入った着物(礼装や正装としての着用は不可)
大きな理由としては小紋が「外出着」であるということ。つまり冠婚葬祭では着用の機会がなく、よって需要がなかったからです。
それでも取り扱いを始めるのは時代が変化しているからです。
以前のような「こうであるべし」という概念が薄まり、いろんな局面でボーダーレスになっている時代です。つまり小紋も様々な場面でご着用いただけるのではないかと感じています。
近々入荷する小紋がこちらです。
本来「小紋」とはこのような柄合いではないので、小紋というカテゴリーには含まれつつもこれまでにない種類の着物と言っていいのかもしれません。
イマドキのニュアンスのある色、そして華やかな中にも品を感じる柄の組合せがとても気に入りました。
もちろん結婚式や正式な式典などにはそぐわないですが、七五三のお母様のお着物としてや卒業式の衣裳としてご利用頂けることと思います。ちなみに二尺袖に比べ袖下が短い為、学生さんよりは教員の方におすすめです。
和装の世界も時代の変化に呼応するように適応してきたからこそ、今もその文化が続いています。
従来のしきたりや暗黙の了解を守り続けることだけが「継承」になるわけではなく、懐深く「許す」ことで次の世代が「承継」してくれるのだと考えます。
賛否両論あるかとは思いますが、喜んで和装をご着用いただくこと、「着たい!」と思っていただくことが何よりも大切なのではないでしょうか・・・と当店は考えています。
万能型の草履バックセット
和装の草履バッグセットは基本的に「振袖用」「付下げ・訪問着用」「留袖用」と分かれています。
その違い華やかさだったり、色だったりと様々です。当店も以前はそれぞれ分けての仕入れをしていましたが、最近はある意味ボーダーレスなデザインの草履バックセットが増えています。
例えば先日入荷したこちらのセット。
シルバーバージョン
ゴールドバージョン
最近、結婚式のお呼ばれでお着物(振袖や訪問着)などをご着用される方が増えた為、それ用に仕入れたのですが改めてみると「~用」と分ける必要はないのかなと思いました。
特にシルバーバージョンは振袖はもちろん、付下げや訪問着、ハイクラスな留袖でも合わせることが出来る色とデザインだと思います。ゴールドは色はいいんですが、バッグの形から判断すると留袖はちょっと厳しいかなという感じです。
様々な種類の和装の貸衣装を取り扱う当店にとって、シルバーバージョンのような草履バッグセットは大変貴重で便利なんですよね。やはり万能型は人や物に限らずなくてはならない存在ですね。
さて草履ですが、履き手によって経年劣化のスピードが全く違ってきます。
履きなれた方ですと殆んど痛みも少ないのですが、そうは言っても慣れてない方のご利用が殆んど。最悪1回でダメになることもあります。
ダメになる要因はいくつかあります。
・いつも履いている靴のような扱いをする(草履はすり足で移動します)
・つま先をトントンする(傷がつくのでNGです)→いわゆるソールが剥がれやすくなってしまいます
・草履同士をすりながら歩く(こちらもすり傷がつくのでNGです)
・悪路(砂利道、水溜りなど)を歩く(致し方ない場合も有りますが・・・)
今後は当店もお貸し出し前に上記のような情報をお伝えしていく所存ではございますが、当店に限らずですが可能な限りお気をつけいただけると大変嬉しく思います。お客様に喜んでいただけるように吟味して仕入れた商品ですから、少しでも多くの方にご利用して頂き、喜んで欲しいと思っております、そのためにはお客様方のご協力が欠かせません。
草履はとても繊細な履きものです。
それを上手に履きこなすことが所作の一つであり、和装姿の美しさにも繋がります。ご協力宜しくお願い致します!
美しい着物姿は小物の彩があってこそ
打掛、振袖、留袖、付下げとお着物には様々な種類があります。
着物だけでも素敵ではありますが、ご着用するためには多岐に渡る小物が不可欠であり、またそれによって彩りが添えられるワケです。
お着物によって必要となる小物に違いはあるものの、チョイスによって全体の雰囲気が変わってきます。一見難しそうに思えてしまいますが、そんなことはないんです。最初は何もわからなくてもコーディネートを続けて行くうちに何となく自分の好みもわかってきますし、特に決まりごとはないですからね。
普段でも洋服に合わせてアクセサリーや靴やバックなどをお選びになると思いますが、着物も同じ感覚でOKなんです。
細かいことはわからなくても「好き」「嫌い」は直感でお分かりになるでしょうし、それを繰り返しながら「自分らしい着物コーディネート」を楽しんでみましょう。何事も「楽しみながら」が大切ですからね。
もちろんわかないこがあったり、アドバイスが欲しい時は我々スタッフにお申し付け下さい。
県外での貸衣装のご利用もお任せ下さい
結婚式、七五三、その他諸々の節目も行う場所が栃木県内とは限りません。
特に結婚式。
お嬢様、ご子息様が例えば東京に在住している場合は、ほぼほぼ結婚式は都内の式場。
しかし栃木在住のご両親の衣裳である留袖やモーニングをわざわざ都内の式場まで(交通費をかけて)借りに行くのは時間と手間がかかりますし、ましてや都内の式場で用意されている衣裳のレンタル料金は栃木県内と比べてかなりお高め・・・・。
それなら気軽に行ける県内の貸衣裳店(ぜひ当店に♪)で手配したほうが楽ですし、お手頃であることは間違いありません。
でも心配なのは衣裳をどのように式場まで届けるかと言うこと。
選択肢としては2つあります。
一つは自ら運ぶこと。
お住まいから県外の結婚式場まで自家用車、またはバスを借り切って向かう場合はこれが一番です。
もう一つは宅配でのお届け。
送料はかかりますが、大きな荷物を持つことなく式場へ向かえるので楽ですし安心です。他店の場合はわかりませんが、当店においては意外と面倒な宅配の手配もお任せ頂けます。最近はこの宅配を利用されるお客様が大変多いのですが、中でも留袖やモーニングなどのご両親衣裳のお客様に大変好評です。
この秋は様々な衣裳を宅配でお送りしました。
留袖・モーニングはもちろんですが、七五三衣裳、振袖、ウェディングドレスなど。打掛やティアラも送ることも少なくありません。つまり宅配で送ることの出来ない衣裳はないと言えます。
衣裳の使用後は現地で送り返していただいておりますが、少しでも手間が省けるようにお届けの際に一緒に「送り先」「住所」を記載した返送用の送り状をお入れしていますので、そちらをご利用頂けます。
お住まいのエリアで衣裳を手配し、現地まで宅配、使用後は現地から直接返送できる時代です。
もし県外で大切な節目をお迎えする場合は、ぜひこのサービスをご利用下さい。
近くで安心して衣裳が選べ、身軽なまま現地で衣裳をお受け取りでき、そのままご返却いただけますからね。
和装の草履の種類とサイズ
和装の足元を飾るものと言えば、ご存知のとおり「草履」です。
しかし日常生活で草履を履く機会なんてないですし、殆んどの方がお持ちではないでしょう。草履も靴のように様々な種類があることご存知ですか?着用する和装によって、履く草履も変わってくるんです。そして大きさや高さのサイズも色々あるんですよ!
知っていそうで実はよく分からない草履についてお知らせしちゃいます。
草履の種類
前述の通り、着用する衣装によって草履も変わるもの。
一見同じように見えても、実は微妙な違いがあり、それこそが和装の奥深さとも言えます。さてさてどんな草履があるのでしょう?
婚礼和装用草履
左の金が色打掛用、右の白が白無垢用です。
とは言っても、白無垢でも金の草履は全然アリですのでどんなコーディーネートにするかは花嫁様次第でもあります。
留袖用草履
留袖用草履は金色が主体となっている物が多く、その色合いがおめでたさを演出しています。※銀系もあります。
こちらの草履は訪問着や付下げ、色無地などの和装でも合わせることが出来ます。
振袖用草履
振袖用の場合、金を主体にしてモノだけでなく、赤だったり、黒だったりと色合いが豊富です。
共通しているのは鼻緒が華やかで、ハッキリと柄が描かれていることです。
喪服用草履
こちらの場合、全体が黒で統一されており、余計な装飾は一切ありません。
ただただシンプルに黒であることだけが求められています。
紋付袴用草履
画像の草履の鼻緒は「白」ですが、黒の場合もあります。
雪駄(せった)と呼ばれることもありますが、大きな意味では雪駄は草履の一種であり、当店では草履と呼ぶことで統一しています。
色やデザインの違いはありますが、草履は基本的フォルムは共通しているもの。
着用する和装によって選ぶ草履が変わることはある意味では「面倒」とも言えますが、靴だって同じですよね?スーツにスニーカーは合わせませんし、洋服に合わせてセレクトしますものね。
つまりはそれが当たり前のことであり、おしゃれとも言える訳です。
草履のサイズ
草履にもサイズという概念があり、「大きさ」そして「高さ」の二つのサイズがあります。【大きさ」に関しては靴と同様に足の大きさに合わせて選ぶ訳ですが、「高さ」に関しては身長だけはなく、全体的なバランスを取る為に敢えて高い草履を選ぶこともあります。まずは大きさと高さの違いを見比べてみましょう。
「大きさ」
こちらは振袖用の草履で、左がMサイズ、右がLLサイズとなっています。
Mサイズは~23.5㎝まで、Lサイズは24cm~24.5cm、LLサイズは25cm~が目安となっています。これは留袖用も喪服用も同様です。もちろん紋付用にもサイズがあり、当店の場合は30cmの大きさまで対応しています。
「高さ」
こちらも振袖用の草履での比較です。
左は標準の高さの草履、右側が高めの草履でその違いは約2.5cm。ちなみに左の草履より低いものもございます。
こちらは男性の紋付袴用の草履で、こちらにも高低両方のサイズがあります。
前述の通り、草履の高さは殆どの場合が履かれる方の身長によって選び方が変わります。
身長が高い方は低めの草履、標準の方は標準の草履、低い方は高めの草履を選ばれる方が殆んど。しかし婚礼の場合は選び方が変わることがあります。
例えば新郎新婦の身長差がそれほどない場合、ご自分の身長にかかわらず、花嫁は低めの草履、花婿は高めの草履を選ぶこともあります。ご想像の通り、花嫁花婿の身長差を敢えて作ることでバランスをとる訳です。やはり花婿の方が見た目に高いことがいつの時代でも重要視されるものです。そう言った意味でも草履は大変重要な役目を担ったアイテムと言えます。
最後に
和装を着用される時、多くの方が和装の色や柄のことを一番に重要視します。
当然と言えば当然のことですが、「おしゃれは足元から」なんて言葉もあります。もちろん和装にも当てはまることではないかと思います。草履の色や柄はもちろん、年齢に相応しい草履を選ぶことも大切なことです。
そして「大きさ」「高さ」の二つのサイズにも心配りしてみてはいかがでしょう?
靴同様に大きさの合っていないものを選ぶと、見た目はもちろんですが履き心地も宜しくありません。また高さもご自分の身長に照らし合わせて選ぶことで、よりしなやかでたおやかな和装姿となります。
もちろん当店では各種様々なサイズをご用意しており、経験を元に、お客様のサイズに最適な草履をご案内しておりますのでご安心下さい。
意外と知らない草履の種類とサイズの話しはいかがだったでしょうか?
折を見て、次は違った角度からの草履のお話しをお届けしようと思います。
結婚式 には何を着たらいいの? 30代(既婚)の姉の場合
ご家族、ご親族の結婚式に何を着たらいいのか?
結構悩まれることってありますよね?新郎新婦とのご関係、お立場などで違ってきます。
なのでこのことについてはシリーズ化し、細かく分けてお届けしたいと思います。
今日は第一回。
お立場的には新郎または新婦のお姉さまで、すでにご結婚されている場合です。
昔ながらの観点でいえば、正式には黒留袖となります。しかし現在では年代によっては着る方は少なくなっています。
例えばお姉さまが30代の場合、殆どと言っていいほど黒留袖にされることはありません。40代、50代と年齢を重ねるにつれて黒留袖を選ばれることが多いと感じます。
そして黒留袖の次に格が高い和装といえば、色留袖です。
様々な色があるので、年齢に合わせてお選び頂けます。
しかし現在、当店において一番選ばれる和装は訪問着かもしれません。
色留袖と同様に色合いも多岐に渡り、柄によって華やかにしたり、ちょっと落ち着いた物にしたりと選びやすいからなのかもしれません。
この他、和装でいえば付け下げや色無地などがございますが、「お姉さま」というお立場を考慮すると当店としてはあまりおすすめして下りません。
当店abitoのウェブサイト 慶弔衣裳ページを覧下さい
またこれらの和装でなく、洋装にされる方もいらっしゃいます。
和装にするか?洋装にするか?
これも迷いどころではありますが、結婚式のスタイルや会場の雰囲気に合わせて考えてみると良いと思います。
例えばレストランウェディングやご家族だけの結婚式であれば、和装でなく、よそ行きのお洋服でももちろん大丈夫です。しかし新郎新婦の上司や同僚の方々を多くお招きする場合は弟、あるいは妹様の体裁も考えてあげてください。この場合、あまりカジュアルすぎると「お姉さま」という立場にそぐいません。
黒または色留袖姿でご挨拶すれば、「しっかりとしたご家族だ」と思っていただけるはずです。
【まとめ】
ここまで簡単にご説明しましたが、近年の結婚式は以前と違い「こうでなくてはなならい」という概念がかなり薄れてきています。ある意味「何でもあり」という風潮がありますが、「何でもいい」わけではありません。
やはり結婚式の主役は新郎であり新婦様ですから、お二人がお招きしたゲストの方々に対して失礼のない身だしなみをすることがお二人のためにもなります。それでも判断がつかない場合はご家族、ご親族で話し合ったり、直接新郎新婦にご相談してみてはいかがでしょう。
TPOに合わせて衣裳を選ぶのも大人の嗜みですからね。
意外と七五三にお役立ちにブログも書いているんです
当店abitoは小さな小さな会社ではありますが、「同業他社さんにこれだけは負けていないかも!?」ということが少なからずあります。
その一つがブログです。
始めてからもう7年近く継続していますし(アメブロ⇒ライブドアブログ⇒現在はワードプレス)、更新頻度も多いですし、何より心を込めて書いています。もちろん他社さんもブログをされているでしょうが、記事の内容は弊社が一番濃い(無駄に長いともw)と自負しています。
日々のこと、お知らせなどリアルタイムで情報を発信できるブログ、もちろん宣伝や広告も発信していますが、基本的には不特定多数の方にとって「役立つ」ことをモットーに記事を書いているんです。
つい昨日、ウェブサイトへのブログ転載をする為に過去のブログ記事を読み返していましたが、意外といいこと書いているなと我ながら感心しちゃいました。まだ年が明けたばかりですが、ここ最近は七五三の再構築に為に注力しているので自然と七五三の過去記事も読み返しました。
するとこんな記事が。
「七五三の時に注意すべきこと」
「12年後もよろしくね♡」
「七五三衣裳を上手に選ぶ方法」
「七五三の袖の長さはきっちりと」
1番目の記事はお子様が七五三の衣裳を着たときに、どのようなことに気をつけるべきかを書いています。
2番目は3歳、7歳と七五三をして頂いたお客様について書いており、子供の成長を客観的に見た感想を。
3番目は非日常の衣裳であるからこそ悩んでしまいがちな衣裳選びのポイントを絞っています
最後の記事は意外と盲点となりがちな袖の長さなどのサイズについて書いています。
七五三という節目は女の子は2回、男の子は1回のみのことなので、知らないことばかり。もちろん弊社のような専門のお店に全てお任せする方が殆どですが、自己防衛じゃないですが、知っていたほうが良いこともあります。専門店にとっては「多くのお客様の一人」に過ぎませんが、ご家族にとってはそれこそ大切な大切な節目であり、一生に一度のことですからね。
全てを任せてしまう・・・これは楽ですが、知らないからこそそこに付け込まれることも無きにしも非ずです。
せっかくの七五三です。パパとママもどっぷりと七五三漬けになってみましょう!
その日が楽しく、笑いの耐えない一日となり、安心して迎えるためにも多少の手間にはなりますが、パパママがある程度の知識を持つことも大切です。今後も弊社としましてはお役立ちの情報を発信していけたら・・・そんな思いでいっぱいです。
白無垢には想像以上に違いがあることご存知ですか?
婚礼和装のひとつである白無垢
「白無垢」という名の通り、清廉正があり、そして神聖さを感じる婚礼和装です。
一般的には「結婚式の式服」として知られています。でも必ずしも神前挙式において白無垢でなければならないという決まりはありません。黒引き振袖や色打掛でももちろんOKなんです。
さて、ここ数年婚礼和装の人気が右肩上がりになってきていますが、どちらというと色打掛の方に注目が集まっているようです。確かに色打掛も素敵なのですが、白無垢も負けず劣らず素敵な衣裳です。
もしかしてこう思っていませんか?
「白無垢って白一色の衣装だからどれでも同じでしょ!」
「違いがわからないから選ぶのが難しそう・・・・」
ブッブ~☠ 違います。
確かに遠めから見たら白一色にしか見えないので、そう思われても致し方ないのですがちゃんと違いがあります。
■ 白は白でもいろんな白がある
白無垢の白にはいろんな白があります。
真っ白・オフ白・生成があり、白無垢によって微妙に違いがあるものなんです。花嫁の肌の色に合わせて選ぶ事もあります。
例えば色黒の花嫁の場合、真っ白を選ぶと肌と衣裳のコントラストが強くなってしまい、肌の色が余計に目立ってしまうことも。こんな場合はできるだけ生成に近い白を選ぶ事でバランスが取れたりします。
また白無垢というカテゴリーにはこんな衣裳も。
こちらの白無垢は通称「紅裏(べにうら)」というもので、裾のふきという部分と裏側が赤になっています。
実際に着てみるとこのようになります。赤が入ることでいわゆる「白無垢」とはまた違った雰囲気になりますし、紅白という組合せがいかにもおめでたいですよね。
またこちらは「紅こふき」という白無垢です。
こちらは紅裏同様に白に赤が入った白無垢ですが、赤の入り方に違いがあります。衿と裾のワンポイントで赤が入っています。ほんのちょっとだけの赤ですが、結構目立ちますよね?
白無垢をかわいく着たい方におすすめの白無垢です。
このように「白無垢」にも様々な種類があります。色や赤が入る違いだけでなく、柄にも違いがあるのです。鶴や桜、鳳凰、御所車など多岐に渡る柄があり、白無垢によって配置や刺繍はそれぞれ違います。もちろん白生地の上に白糸で刺繍されているので、色打掛のように目立つものではありませんが、その目立たない奥ゆかしさこそ白無垢の醍醐味なのです。
新緑や紅葉などでのロケーションでの前撮り撮影ではその白さが風景を際立たせ、その際立った風景が白さを引き立たせます。当店のロケーション撮影プランでも白無垢をお召しになる方が増えています。色打掛にはない魅力を感じて頂けているのでしょう。
打掛をご試着の際は例え色打掛がご希望だとしても、せっかくですから白無垢もお試しになってみてはいかがでしょうか?もしかしたら「やっぱり白無垢もいいかも!?」なんて思うかもしれませんよ!色打掛にしろ、白無垢にしろ結婚という非日常の時の衣裳です。試してみて初めてわかることも多いですから、最初から排除せずに選択肢の一つにしてみてください。
なんたって白一色(赤が入ることがありますが・・・)の衣裳であり、そのフォルムも何百年来変わっていません。つまりいつでも流行であり、流行遅れにならない婚礼衣裳ですからね。その姿が写った写真は1年後も10年後も100年後も色褪せることはありません。
打掛を着付けるためには下準備が不可欠。手間をかけてこその衣裳です。
折りたたんで保管できる、言わば平面の衣裳である婚礼和装の打掛。
この打掛を着付けることによって、花嫁が美しい打掛姿となるのです。
しかし打掛を着付ける前には大切な下準備が必要不可欠。その下準備とは「衿閉じ」という作業です。
この衿閉じは打掛だけでなく、その下に着る「掛下」にも必要となるので、2着分の下準備となります。
Wedding Dress abito 和装&洋装前撮りサイト
Wedding Dress abito 公式サイト
掛下には「衿芯」という衿の形を綺麗にするものをいれて衿を閉じます。この打掛用の衿芯は留袖や振袖の衿芯とは違い、3つで構成されています。また衿を閉じるには針と糸を使いますので、ちょっとしたお裁縫の作業となります。
コチラは白無垢の衿閉じ作業のひとコマですが、ここには衿芯は入れません。白無垢の衿を折り返して、やはり針と糸を使ってしっかりと形作ります。
ウェディングドレスは何とか一人で着れますし、切る前の下準備も殆どありません。
ドレスと比較すると、打掛はとっても手間がかかる衣裳です。着付けや衿閉じだけでなく、かつらを使用する際は事前の「かつら合わせ」という準備も必要だったりと本当にいろいろと大変なんです。
着れば着たで「重い」「動きづらい」などの思いも感じたりするものですが、しかしだからこそ価値があるのです。世の中なんでもそうですが、手間がかかる物ほど魅力的な物が多く、そして文化として根付くもの。代々受け継がれていくものでもあります。
本当の打掛姿の美しさは結婚式当日、または前撮り当日になって初めて理解できるものでもあります。試着の段階ではどんなに頑張っても5~6割くらいなものです。
ローマは一日にして成らず、そして打掛姿は片手間では成らずです。
伝統と文化が息づいた衣裳、それが打掛です。いつでもどこでも着れるものではなく、結婚という節目に専門の人間がいてこそ初めて着れるものです。結婚という機会を逃したら、ほぼ一生縁のない衣裳となります。
ドレスも確かに素敵です。
でも日本人にして見れば、打掛はさらに素敵な衣裳ではないでしょうか?出来ればお色直しで、さらには神前挙式で、少なくとも前撮りでぜひとも日本の婚礼衣裳である打掛をお召し頂き、一生の思い出作りをして頂きたいと願っています。そうすれば打掛は一生縁の深い衣裳となりますからね。
和婚、和装のご相談、お問い合わせはお気軽に当店へ!
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