有る同業の方とのお話しの中でネットレンタルの話しをしました。
そもそもネットレンタルはメリットとしては「安さ」があり、デメリットとしては「試着が出来ない」「面倒」という事があります。そして当店をご利用頂く殆んどの方から耳にするのは「試着しないで衣裳を決めると、当日が不安で仕方ない」ということ。
同業の方曰く、あるネットレンタルのウェブサイトには「サイズが不安な方はお近くの紳士服店などで確認してみて下さい」と堂々と記載されているとのことです。つまりサイズ確認だけの為に(購入目的ではなく)店舗と労働と時間を他のお店に無償で提供してもらってくださいと言っているのと同じです。
紳士服店などの「など」の中には貸衣装店も含まれていると思われます。
私としましてはネットレンタル業者の売り上げの為に、当店が無償で利用されるのは断じて認めることは出来ません。これまで当店にそういったお客様はおりませんが、そのようなサイトがある限り今後はわかりません。
本来であればサイズ確認だけの為の当店のご利用は堅くお断りするのですが、やはり結婚式をお控えになっている方にとってはサイズがわからないということは不安しかないと思います。
そこでそういったサイズ確認の為だけのご試着にも有料でご対応しようと思います。
ご来店の予約枠を確保し、試着の準備、試着の対応をするわけですから、有料はご理解頂けるはずです。それに従い、ご来店時に「通常のご利用」なのか「サイズ確認為だけ」なのかをお伺いすることとなります。
※場合によっては最適なサイズをお伝えできない場合もございます。
ただし、当然のことながら通常のお客様を最優先とさせて頂きますので、予めご了承下さいますようお願い致します。
貸衣裳
ご両家のお母様衣装は揃えなくてもOKなんですよ
最近お問合せで多いのが新郎、または新婦のお母様がご着用するドレス・・・世間では「ママズドレス」と呼ばれているそうです。
ですが当店ではお母様の洋装(ドレス)は取り扱いがなく、お問い合わせの度にゴメンナサイをしています。
今後も取り扱う予定は一切ありません。
その理由としてはやはりお母様には黒留袖を着ていただきたいと考えているからであり、黒留袖のその魅力を知り尽くしているからです。またドレスを取り扱うとなると、付随する小物(シューズ・アクセサリー・バッグ・コサージュ等)も取り揃えるとなると膨大な商品数となります。
今以上に商品を展示する場所もありませんからね。
さてお問合せの時によく耳にするのが「相手側のお母様がドレスだから・・・」という理由をお聞きします。もちろんご両家のことなので口出しをするつもりはありませんが、洋装あるいは和装でご両家合わせなくてはならない決まりなんてないんです。
「相手側に合わせて・・・」というのは、良し悪しにかかわらず日本人ならではの習慣ですよね。フランス人なら「自分が何を着たいか?」だけが最優先事項ですから。
本当は留袖を着たいけど・・・と心の中で思っていたとしたら、大変残念ですよね。
まぁ逆の場合、ドレスにしたいけど合わせて留袖に・・・ということもあるでしょう。そんな時はご自分の気持ちも素直に伝えてみてはいかがでしょう?ドレスと黒留袖姿が並んでも、違和感はありませんし、逆にそれぞれ引き立つのではないでしょうか?
当店は取り扱う予定はありませんが、取り扱いのあるショップのウェブサイトを覗いてみました。
ドレス本体は2万円からとなっており、ボリュームゾーンは3万円前後。
これだけで済むのであれば「そんなものか・・・」と思えますが、その他に【シューズ】【ネックレス】【イヤリング】【バッグ】【コサージュ】などの小物のレンタルにおよそ2万円、合計で5万円となりそうなので「結構な金額になるんだ」と感じました。
留袖違って着付けがない分、比較的出費を抑えられるのは間違いありませんけどね。
黒留袖はいろいろと面倒です。
着付けも必要ですし、和装肌着も欠かせませんし、帯や紐で締め付けられたりもします。しかし綺麗に着付けられたその姿は美しく、気高さ、気品を放ちます。何より結婚式場において、一目で「お母様」だと周りの方々に気づいていただけます。
現代日本において、黒留袖を着る機会は結婚式以外ではほとんどない・・・・いわば結婚式でしか着ることのできない和装なんです。その機会を逃すと、一生着ることがないとも言えます。
結婚式後、黒留袖をご利用くださったお客様の殆どが「たいへんだったけど留袖で良かったです!」とか、「子供も喜んでくれました」などど嬉しいお言葉をくださいます。
結婚式という特別で非日常のお時間には、やはりより特別でより非日常を感じていただける黒留袖を当店ではお薦めしています。実際にご見学し、ご試着になれば何かを感じ取ってくださるはずです。答えはそれからでも決して遅くはないのではないでしょうか?
最近ご利用の多い貸衣装の種類とは?
貸衣装店では季節によってご利用頂く衣裳に変化があります。
例えば今時期なら卒業袴・・・・二尺袖・女袴ですね。秋になると七五三衣裳、1月なら振袖といった季節商品があります。通年で考えるとやはり結婚式でご両親がご着用になる留袖とモーニングが圧倒的に多いですね。
この留袖とモーニングは年間ご利用数のトップ2と言えます。
ただ最近やけにご利用が多いと感じるのが色留袖、そして訪問着です。
叔母様、お姉さま、あるいは妹さまのお立場として、ご着用されるお客様が大変増えてきました。
明快なその理由は定かではありませんが、推測するにコロナ渦によって様々な事が抑制されてきた時間を経て、ようやく周りの目を気にせずお祝いが出来る状況が訪れた事で「少しでも華やかに、おめでたく!」というお気持ちが要因なのではないかと。
色留袖も訪問着も日常では着用しない特別なお召しものです。
そして結婚式はまさに特別な出来事であり、二つの特別が重なるとそれぞれの想いも二倍以上になりますからね。
先日、八芳園さんでの披露宴の様子がTVで流れていました。
そこには黒留袖のお母様、振袖姿の妹さま、色留袖のご家族、その他多くの方がお着物をお召しになっており、その華やかさ、美しさ、特別感はとても素晴らしいものでした。
やっぱりお着物姿って場を華やかにしますし、特別感の演出の破壊力はすごいものがあります。
きっと新郎新婦はもちろんのこと、ゲストの方々もさらに特別な時間を感じた事と思います。
お着物のご着用には衣装代、お着付け代などの費用と時間がかかります。普段とは全く違うお召しものですので、動き辛さもあります。しかしそれ以上の価値、それは周りの方々へのおもてなし感やご本人の凛とした気持ちなどが生まれる特別な衣裳です。
特別な時を迎えるお二人に対する想いを言葉ナシでお伝えできるのではないでしょうか?
楽しそうに留袖をお選び頂いています
abitoでは留袖を数多く取り揃えておりますが、やはり圧倒的な人気は「ハイクラス留袖」および「プレミアムクラス留袖」です。
ご子息、あるいはお嬢様の一生一度の晴れの舞台に着用する衣裳・・・つまり留袖は結婚式をさらに華やかで美しくさせ、さらにはゲストの方々への身だしなみのおもてなしとなる非常に重要なアイテムです。
よく「主役は二人だから・・・」とお聞きする事もあるのですが、ご両親も結婚式においては大変重要なキャストであることは間違いありません。ご着用になる留袖もご自信がお気に召した素敵なものをお選びする事で、結婚式の時間を存分に楽しんで頂けるのではないかと考えています。
そのためには留袖をお選びになる時間も楽しんで頂きたいです。
実際ハイクラス留袖をとり入れてから、そんな楽しい衣裳選びをされるお母様が増えたと実感しています。
特にお嬢様(花嫁様」とご一緒に来店されるお母様はその傾向が顕著です。
お嬢様だって素敵な姿のお母様とその日を過ごしたいと思っているですよね。この時だけはお母様が主役ですから、「あーじゃない、こーじゃない」言いながらご自分にぴったりの留袖をお選び頂きたいです。
そんな留袖選び中の会話の中で、以前では聞くことがなかった言葉があります。それは「かわいい!」という言葉。
「こっちの帯の方がかわいいと思うよ」・・・と今では普通のことです。
そうお嬢様に言ってもらえると選びやすくなりますし、納得出来ますよね。
ハイクラス、プレミアムクラス留袖は当店の中でも価格はお高めですが、東京の一流ホテルでご着用にも適するほどのクオリティーがあるだけでなく、結婚式前のささやかなご家族との楽しい時間も過ごして頂ける価値があります。
「価格はお高め」と記しましたが、これまでお客様に「嬉しい価格」と言ってもらえることはありましたが「高い」というご意見は一回もございません。手前味噌ですが、かなりコスパは高いのではないかと思っています。それでなければ、来る方来る方ハイクラス留袖をお選びになるわけがありませんからね。
abitoのハイクラス留袖セットプランは「ハイクラス留袖一式」+「モーニング一式」で66,000円(プレミアムプランは88,000円)とご両親の衣裳が揃う価格となっています。おそらく、このクラスの留袖だけで東京の式場では100,000円以上はすると思いますのでかなりコスパ良しですよね。
結婚式シーズンになるとお貸し出しで何着も店内にないこともございますので、出来ればシーズン前にご見学とご試着をされる事をお勧めします。昨秋もそんな状況が続きましたので、予めお伝えしておきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
ご来店を希望される場合は事前にご予約をお入れ下さいますようお願い致します。abitoのLINE公式アカウントでもお受付しております。
新年1月以降の結婚式で留袖をご検討されている方へ
秋になって12月~2月の結婚式でご着用を検討されている留袖のお問い合わせが増えてきました。
本当にありがたく思っていますが、10月中旬から11が下旬にかけては秋のウェディングシーズンの最盛期・・・・つまり留袖もかなりの着数のご利用となっており、現在の店内にはお見せできる留袖の数が限られております。
例えば11月1日に使用される場合、一週間以上前に準備が始まり、使用後はクリーニング等のケアが不可欠な為に約二週間強の期間はお客様にお見せ出来る状態にはありません。しかも同日に多くの留袖が使用されるため、店内の在庫が少なくなってしまっています。この状態が約一ヶ月以上続きます。
なので留袖のご見学、ご試着に時間的な余裕がまだある1月以降の結婚式でご着用を検討されているお客様は12月以降のご来店がおすすめです。もちろん当店には200着以上の留袖があるので、現時点でもご来店は歓迎いたしますが、人気の留袖はほぼお見せ出来ない事を予めご了承下さい。
特に1月・2月は秋に比べて結婚式の数も少ないですので、12月以降でも多くの留袖をご見学頂けますのでご安心下さい。
本日も数件のお問い合わせ、ご来店予約のお電話をいただきましたが12月以降のご来店でご納得いただきました。少しでも早めの準備を終えたいとは思いますが、やはり当店としては数ある中からお選び頂きたいという想いがございますのでご理解くださると幸いです。
なお12月以降のご来店予約につきましては絶賛受付中ですので、お気兼ねなくご連絡下さいませ。
「着物」の造詣を深める場所
今や振袖はもちろん、留袖などいわゆる貸衣装店で取り扱う着物はネットでレンタルできる時代です。
24時間365日いつでも着物を見比べられ、人と接することがないので余計な気を使わず、しかも格安で利用できるというメリットがあります。もちろんデメリットもありますがここでは割愛します。
さて貸衣装を利用する機会は殆どの場合が一生のうちで特別な時を迎える時です。
逆を言えば、特別な時がなければ利用することがないとも言えます。そう、何もなければ着物という和の世界に足を踏み入れることはないわけです。
結婚式、成人式、卒業式、七五三という特別な時だからこそ和の世界に踏み出せるチャンスでもあります。
せっかく足を踏み入れるならば、この時に着物の世界、着物の知識を身近に感じてみたいとは思いませんか?それはネットレンタルでは叶えることはかなり難しいことです。
実店舗に足を運び、画象ではなく実際の着物を見て、触れて、試着し、スタッフの経験や知識を通すことで「着物の見る目」を育むことが出来ます。実際に目の前にある着物はいろんな角度からまんべんなく見ることができ、試着することで肌触りやその重み、着用されたご自分の姿を見ることができます。
「百聞は一見に如かず」
ネットと実店舗の差はこれ以上で「百見は一着用に如かず」と言えます。見ただけではわからないことも、着ることで理解出来ることでしょう。店舗にはスタッフがおり、質問もできるし、最近の傾向を知ることもでき、モノの良し悪しなど着物についての話しをきくこともできます。
ネットで選ぶ際はご自身の判断だけが頼りです。スタッフがいる店舗であればアドバイスをもらうこともでき、判断基準が増え、より納得のいく決断が下せるのではないでしょうか?
ネットレンタルの最大のメリットは「安さ」。
しかし「安さ」は特別な時に着用する衣裳を選ぶ際には最上位に位置する付加価値でしょうか?もちろん理由付けの一つにはなり得ることは間違いありませんが、そこに重きを置くと後悔に繋がる可能性も少なくないと思われます。
着物はただ気に入ったものを着れればいい・・・そんな方はネットレンタルが最高ですよね。
でもせっかく選んだ着物について、様々な知識や背景や納得感を見出して着用することでより価値が深まり、喜びが増幅することは間違いありません。そんな喜びをより多く与えてくれるのが実店舗です。
実店舗の貸衣装店は着物への造詣を少なからず深めてくれる場所です。ネットでは不可能な価値を与えてくれる場所でもあります。
県外からもハイクラス留袖セットプランが注目されているとは・・・
ひと昔前までは貸衣装やフォトウェディングはお住まいのエリアで完結されることも多かったのですが、今やネットの時代ですから近隣県まで足を延ばすのも選択の一つとなっています。
今年の6月より受付開始した「ハイクラス留袖セットプラン」が想定を大幅に超える好評を得ており、ほぼ全てのお客様がこちらのプランをご利用くださります。商品的な魅力はもちろんですが、お手軽なプラン価格がお気に召して頂けているようです。
※ご主人のモーニング一式+ハイクラス留袖一式で55,000円~66,000円
※留袖は結婚式場でならレンタル料が裕に10万円を超えるであろう逸品
お母様も留袖を楽しんでお選び頂けることでしょう。
もちろん栃木県内にお住まいのお客様が多いのですが、最近では茨城県や埼玉県からもわざわざお越しくださることも多くなりました。今やネットの時代ですから、留袖を探すことにもご利用になられているようです。abitoのウェブサイトはもちろん、こちらのブログをご覧になってお問い合わせくださっています。
さらに嬉しいことに、新郎様側のご両親がこのハイクラス留袖セットプランをご契約くださると相手側である新婦様のご両親も一緒にご契約くださることが大変多いことです。わざわざ他店での予約をキャンセルされることもしばしば。大変ありがたいことです。
当店としましては絶対的な自信をもってお勧めでき、お客様は大変ご納得、ご満足いただいてのご契約なので自然と笑顔だけがフロアに広がります。今後も多くの方にご利用頂けるように定期的に新作を取りいれ、更なるご納得とご満足をご提供していく所存です。
ただ新しいだけの留袖、ただ高価な留袖でご満足いただけるわけではありません。
やはり留袖の「目利き」が何より大切です。どんな柄でどのような色合いが好まれるかを徹底的に分析し、厳選に厳選を重ねて仕入れをいたしております。つまり留袖の目利きには実績を踏まえ、ご安心いただけることと思います。
宇都宮市内の貸衣裳店が年々減少し、今では留袖をレンタルできる貸衣装店はほんの僅かとなってしまいました。いわば留袖の選択肢が限られてしまったとも言えますが、その分を当店が十分に補填できる存在となる所存です。
愛する息子様、お嬢様の晴れの日はぜひハイクラス留袖で、新郎新婦はもちろんのこと、ゲストの方々にも素敵な留袖姿をご披露されてみてはいかがでしょう。きっと最高に素敵な一日となり、生涯忘れることの出来ない思い出となることでしょう。
留袖は県内でレンタル→県外式場へ郵送が安心です
当店で留袖及びモーニングをレンタルされる約半数の方は県外で結婚式をお迎えになります。
コロナ前に比べ、かなり増えて来ました。増えた要因はずばり【わざわざ県外へ行ってレンタルするのが不安だから】だと思います。このコロナ渦において、県外、ましてや人口の多い東京や神奈川にレンタルする為に足を運ぶのは栃木県民にとってはかなりハードルが高いですよね。
公共交通機関は常に混雑しており、多くの人々が行き交う都会・・・・どこへ行くにも車を使う栃木県民にとってはちょっと厳しいですよね。
それに加え、結婚式場(特に都市部)で用意されているレンタル衣裳はやはりレンタル価格もそれ相応となります。
ならば都会に比べ安全で安心の県内でゆっくり衣裳を選びたいと思うのは当然のことです。しかもレンタル価格も安心価格ですからね。そんなこともあり、お陰様で当店では留袖、モーニングのご利用が盛況です。
ご希望があれば、ご契約頂いた衣裳は結婚式の数日前(ご指定の日時)に県外の式場へ郵送手配致します。送料はご負担頂くこととなりますが、手ぶらで行って手ぶらで帰って来れますので楽々です。
※留袖+モーニングの東京⇔栃木の往復送料はおよそ4,000円ほど
この郵送代行サービスはお客様より大変ご好評いただいており、多くの方にご利用いただいております。
なにより地元栃木できちんとご試着され、お選びになった衣裳なのでやはり安心感が違います。留袖・モーニングを決めてくださった際に「これでひと安心!」と口にされる方がなんと多いことか!
また現在展開している「ハイクラス留袖セットプラン」が大好評で、ご利用くださった方の口コミからご来店される新規のお客様も顕著に増えてまいりました。当店としてもここまで留袖のお客様が多くなるとは想定外でしたが、これも時代の変化の一つだと考えています。
ここ数年で宇都宮市内の貸衣装店はめっきり少なくなり、総合貸衣装店は当店だけとなりました(振袖専門など以外)。競合がいなくなり、その分貸衣装のインフラとしての責任が増した気がしています。今後も常時高品質の留袖を新しく取り扱っていきますので、結婚式場でご見学される前にぜひご相談下さい。
きっと品質的にも費用的にも喜んで頂けることと思います。
万能型の草履バックセット
和装の草履バッグセットは基本的に「振袖用」「付下げ・訪問着用」「留袖用」と分かれています。
その違い華やかさだったり、色だったりと様々です。当店も以前はそれぞれ分けての仕入れをしていましたが、最近はある意味ボーダーレスなデザインの草履バックセットが増えています。
例えば先日入荷したこちらのセット。
シルバーバージョン
ゴールドバージョン
最近、結婚式のお呼ばれでお着物(振袖や訪問着)などをご着用される方が増えた為、それ用に仕入れたのですが改めてみると「~用」と分ける必要はないのかなと思いました。
特にシルバーバージョンは振袖はもちろん、付下げや訪問着、ハイクラスな留袖でも合わせることが出来る色とデザインだと思います。ゴールドは色はいいんですが、バッグの形から判断すると留袖はちょっと厳しいかなという感じです。
様々な種類の和装の貸衣装を取り扱う当店にとって、シルバーバージョンのような草履バッグセットは大変貴重で便利なんですよね。やはり万能型は人や物に限らずなくてはならない存在ですね。
さて草履ですが、履き手によって経年劣化のスピードが全く違ってきます。
履きなれた方ですと殆んど痛みも少ないのですが、そうは言っても慣れてない方のご利用が殆んど。最悪1回でダメになることもあります。
ダメになる要因はいくつかあります。
・いつも履いている靴のような扱いをする(草履はすり足で移動します)
・つま先をトントンする(傷がつくのでNGです)→いわゆるソールが剥がれやすくなってしまいます
・草履同士をすりながら歩く(こちらもすり傷がつくのでNGです)
・悪路(砂利道、水溜りなど)を歩く(致し方ない場合も有りますが・・・)
今後は当店もお貸し出し前に上記のような情報をお伝えしていく所存ではございますが、当店に限らずですが可能な限りお気をつけいただけると大変嬉しく思います。お客様に喜んでいただけるように吟味して仕入れた商品ですから、少しでも多くの方にご利用して頂き、喜んで欲しいと思っております、そのためにはお客様方のご協力が欠かせません。
草履はとても繊細な履きものです。
それを上手に履きこなすことが所作の一つであり、和装姿の美しさにも繋がります。ご協力宜しくお願い致します!
やっぱり試着はとても大切ではないでしょうか?
最近は9月以降の結婚式に向けた、留袖やモーニングのレンタルのお客様がたくさんご来店されています。
いわゆる「ご両親衣裳」のレンタルには大きく分けて3つの方法が有ると思います。
一つは結婚式場で手配する(直営、提携の衣裳店)
二つ目は当店のような貸衣裳店を利用する
三つ目はネットレンタルを利用する
どれを選ばれるかはお客様次第ではありますが、貸衣装の利用に当たって、改めて大切だと感じるのが「試着」です。言い方を変えればサイズ合わせとも言えます。当店の場合は留袖もモーニングもご試着いただき、ご納得頂いてからのご契約となります。
つい最近のことですが、あるお父様がモーニングの試着の為にご来店くださいました。
ぱっと見は細いけど、筋肉質のご体型。長年の経験からAB3(身長で160cm前後、ウェストで80センチ前後)で問題ないと判断し、ご試着頂きました。パンツとベストはバッチリのサイズ、しかしジャケットは袖がかなり短くて問題外でした。
※ちなみにモーニングのサイズはY→A→AB→B→Eという横幅のサイズと2~9という長さのサイズがあります。
そこでジャケットのサイズをひとつ長いAB4にしてみたところ×。さらに上のAB5も×、AB6は袖の長さはピッタリでしたが身幅が大きすぎてガバガバでとてもお勧めできませんでした。そこで長さは6のままで、横幅を一つ下げA6というサイズで合わせたところ、これが一番でした。
これまでも上下のサイズが違うことはしょっちゅうありましたが、パンツとベストがAB3でジャケットだけがA6というかなりのイレギュラーな組合せは初めてでした。見た目はAB3なのにジャケットだけがA6になった理由の一つは「手の長さ」、それに加え肩から上腕二頭筋がめちゃくちゃ発達されていて、その太さで長さを取られてしまったことが原因でした。
もしお体のサイズだけで当日モーニングを用意したら、あまりにも身体に合っていなくて開始前に慌ててしまったことでしょう。やはり事前のご試着は大切なことだと思います。
冒頭のネットレンタルでは試着は出来ませんし、式場の場合も試着できずに当日を迎えることも有るようです。今回の場合は特殊な例ではありますが、「腕が長い」「胸囲がすごい」「足が長い」「お腹の出具合がびっくりレベル」など数字では表れないものがあります。
ご家族にとっても誠に大切な一日である結婚式。
事前に試着することで、当日を安心して向かえることが出来ます。これはモーニングに限った事ではなく、留袖にも言えることです。
やはり手の長い方は想像以上に多いですし、どんなに素敵な柄の留袖でもきちんと試着しないと本当の雰囲気はわからないものです。ネットレンタルは安くて便利かもしれませんが、そこにはなかなか気付く事の出来ないリスクもあることも事実です。
繰り返しになりますが、どこで衣裳をレンタルするかはご本人次第。
お父様として、お母様として結婚式に臨む機会はほんの数回しか有りません。もちろん安く、簡単に、勧められるがままに衣裳を決めるのもいいですが、やはり手間を掛けただけの「安心」があることも知っておいて頂きたいと思っております。
想像以上に、本当に試着は大切ですし欠かせません。
私なら絶対に試着しますし、当日に慌てるような思いは絶対にしたくないです。