当店のようなレンタルショップのメインの業務はもちろんご来店されるお客様へのご対応であり、そしてご成約して頂くこと。
しかしそういったこともまずはお客様に当店を知ってもらい、興味を抱いてもらい、ご来店頂くことが大切です。そのためには定期的なモデル撮影は外せません。
今回のモデル撮影は「卒業袴」と「振袖」がメインとなります。
大手のお店ともなるとモデル事務所に所属されている方で撮影したりもしますが、当店のような地方の小さなショップではそこまでは出来ませんw
それに当店としましてはウェブ用写真とはいえ、現実とかけ離れた写真ではなく、よりリアリティーを感じる写真のほうが価値があると考えてきました。そして今回もお願いしたモデルさんは卒業式・成人式を控えた学生さんたちです。
今の学生さんは学校行事もさることながら、アルバイトなどもされているのでなかなかお忙しそうです。当店のスケジュールと照らし合わせて撮影日をひねり出したら、何と一週間後に決行と言うことになってしまいました。
衣裳の選び出し、撮影場所、撮影イメージ、タイムスケジュール、モデルさんと衣裳の組合せ等をこの一週間で考えなければなりません。こういった準備にこそ時間をかけることが大切なのですが、そうも言っていられなくなりました。
与えられた情況の中で最高の結果を出す為に現在あたふたしながらも、着々と準備をしています。
まずは当店が考えるイメージを描き出し、それを一つ一つ衣裳とモデルさんを組合せながら具現化しています。とは言えですね、「0」から「1」にする事ってまず不可能ですので、片っ端から同業さんのウェブサイトを拝見し、「1」を「2」または「3」になるよう思考中です。
人はそれを「模倣」とか、ひどい言い方ですと「パクリ」何て言います。でもですね、もちろん完コピなんて卑怯な真似はするつもりは全くありません。ありませんが、参考にすべきものは参考にして、そこに当店ならではのスパイスを配合してオリジナルなものをつくり上げていく訳です。
これまで「卒業袴」も「振袖」も他社様に比べると、殆ど宣伝していないにもかかわらず、それなりにお客様にご利用頂いてきました。そして今年からは本気を出して宣伝することで、さらならるお客様獲得へ向けてリスタートしていきます。
新プラン構想も固まったので、後はお客様にお知らせする事。そのためにも今回のモデル撮影は絶対に欠かせない業務です。
Wedding Dress abitoが思い描く「卒業袴」、そして「振袖」の世界を余すことなく表現できるように一週間という短時間で準備をしていきます。
成人式振袖着物
二十歳の振袖姿の前撮りはスタジオ?それともロケーション?
二十歳の成人式は万人平等に「一回だけ」のことです。
それだけに女性にとって『二十歳の振袖姿を残す』ということはとても大切なこと。
その昔、成人式の振袖写真と言えば式典当日に撮影するものでしたが、今では「前撮り」が主流になっています。その理由としては成人式当日だと忙しくて、ゆっくり撮影ができない⇒欲しい写真を撮ることができない・・・これに尽きます。
さぁそんな振袖の前撮りには二つの選択肢があります。
一つはスタジオ撮影。
屋内での撮影なので季節や天候を気にせず、好きな時に撮影できますね。
当店にも当然フォトスタジオがありますが、先日新たに新しいバックペーパーを取り入れましたが、ある写真を見て「これいいね~」と思ったからです。
その写真とはこちら。
和装にオレンジって素敵!・・・ですよね?
これまではこんな感じの色のバックだったんですが・・・・
オレンジに変更しました!
鮮やか♡
二十歳の振袖撮影に最高ですよ!
現在ナチュラル系のスタジオさんが多いですが、それは今の流行りだから。数年後にはまた違った系のスタジオが流行り、ナチュラル系は「時代遅れ」になることでしょう。しかしこういったシンプルなスタジオは時代の変化に流されることはありません。
つまり10年後、20年後に若かりし時の振袖写真を振り返ってみても価値は変わらないんですね。
そしてスタジオとは違う前撮りとしてはロケーション撮影があります。
スタジオと違って開放感があるので、緊張することなく自然な笑顔がこぼれること間違い無し!普段着姿のご家族が一緒に写っても違和感はありませんし、とっても自然です。
また撮影場所は無限ですので、「あなただけのオリジナルな振袖前撮り」を叶えることができます。和風な場所で、ご自宅で、公園で、桜の木の下でと選択肢はいっぱいあります。場所だけでなく、季節にこだわれるのもロケーション撮影の醍醐味です。
当店では今年よりウェディング撮影の経験や実績を振袖前撮りにも活かして行きます。これまでは特に振袖のロケーション撮影プランはご用意していませんでしたが、今年から始めてますからね。
すでに5件の撮影をいただいていますが、それぞれ「桜の季節」「新緑の季節」「紅葉の季節」とお客様のご要望に沿ったロケーション撮影をご提案させて頂きました。
何故ロケーションを選ばれたかお伺いして見ると・・・
「スタジオでは緊張しちゃうので外で撮影したい!」
「みんなと同じような撮影は考えられない」
「家族で賑やかに撮影したい!」
こんなお言葉を頂きました。それぞれの理由はごもっともであり、当店の意図するところと合致しています。
スタジオか、それともロケーションか?
どちらを選ぶにしても最高の思い出となるような素敵な前撮りをしたいものですね。当店ではどちらでもお選び頂けますし、先日のブログでも書きましたがパックプランご利用の方には「袴サービス」、そして「ウェディングドレス体験」がもれなくついていますので、思い出も3倍になりますよ!
是非気軽にご相談下さいませ!
ドレスショップで振袖をレンタルするからこその特権は!?
当店Wedding Dress abitoでは成人式の振袖もレンタルして頂けます。
その昔、「振袖のレンタルと言えば貸衣裳店!」・・・そんな時代もありましたが、今は昔のこと。今や呉服店でもフォトスタジオでも振袖はレンタル出来ますし、ネットレンタルもありますからね。
そんな多岐に渡る競合店との差別化をするために新しいこと始めます♡
ハッキリ言って振袖の色や種類の豊富さだけではお客様は振り向いてくれませんし、安くすればいいということでもありません。結局はウェディングでも七五三でも、そして成人式でも「どんな、そしてどれだけ思い出を残せるか?」ということに尽きるんですよね。
そしてコスパです。そう対価に対してどれだけ満足できるかということも大切です。
そこで始めるのは「二十歳の♡ ドレスチャレンジ」、そして「袴チャレンジ」の二つのチャレンジです。
【ドレスチャレンジ】
当店にはたくさんのウェディンドレスを取り揃えています。振袖レンタルのお客様にはもれなくウェディングドレスの体験が楽しめます。
多分初めてであろうドレスの試着はドキドキでワクワクではないでしょうか?もちろんスマホでの撮影もOKですので、SNS等でお友達や彼氏、そしてご家族にもあなたの二十歳のドレス姿をご披露できちゃいます。
ドレス初体験は是非abitoで!!!
ドレスショップだからこそのサービスで二十歳の思い出づくりを応援したいと思います。
【袴チャレンジ】
当店で振袖をレンタルして頂くと、もれなく「袴」もサービスとなります。
卒業式のレンタルでご利用はもちろんOKです・・・・そして既に社会人になっている方々には前撮りで袴姿を写真に残して頂けます。
※上のお着物はご成約頂いた振袖となります。
つまり当店で振袖をレンタルして頂くと、「振袖姿」だけでなく「袴姿」「ウェディングドレス姿」の3つの姿を二十歳の思い出として残して頂けるんです。
斬新♪
やはりお客様というものは「来させる」ものではなく、「来たくさせる」もの。そして売るものは「物」ではなく「事」なんですよね。
七五三でも「チャレンジ」を模索中です。
当店のお客様には思い出をたくさん作って頂きたいので、これからも斬新なアイデアを創出していこうと考えています。
ロケーション特化した撮影こそ当店の「売り」です
事あるごとに当店をご利用してくださるお客様からご連絡を頂きました。
「子供が生まれたのでお宮参りの衣裳と写真をabitoさんにお願いしたいんです」とのこと。
ただ宇都宮にある某フォトスタジオさんのプランも気になっているので、同じようなことができないかというご相談付きでした。お客様は「長く付きあえるお店にお願いしたいので、出来ればabitoさんがいいんですけどね」ともおっしゃってくださいました。
それならば出来るだけ某スタジオさんのプランに近い物を新たに作らなければ・・・と思い、そちらのウェブサイトで早速プラン内容をチェックしてみました。
2つプランがあり、どちらとも「ニューボーン」「ハーフバースデー」「1歳バースデー」の3回の撮影が含まれ、最後の撮影が終わってからアルバムにまとめて納品のようです。但しお安いプランの場合、データもアルバムと一緒のお渡しなので1年間は手にすることができません。
プランの価格だけ見れば「便利!」「まとまってる!」「意外とお手頃」と直感的に感じます。
しかしよーく見てみると、そこには目には見えない価格、つまり利用するであろうもしくは利用しなければならないオプション価格が潜んでいました。
例えば土日祝日料金、撮影では無料でも外に着て行く別料金などを含めてみると、打ち出ししているプラン価格をはるかに超えてしまいます。とても上手にプランニングされていると思いましたが、同時に違う思いも・・・。
結局、某スタジオさんは本格的なフォトスタジオですし、お子様撮影にある意味特化しているので、当店が真似をしようとすることがそもそも無理な話だと気付きました。もちろん長くお付き合いのあるお客様のご要望なので、出来るだけお応えしたいという気持ちはメガ盛りにあるのですが、やはり出来ないものは出来ません。
当社の強みと弱み、そして思い描くニューボーンから1歳バースデーまでの大切な記録としての撮影をイメージした場合、やはりロケーション撮影しかありませんでした。ニューボーン時にスタジオ撮影&神社同行ロケ、ハーフバースデーでは綺麗な公園でご家族のはじめてのピックニックのような撮影、そして1歳バースデーではやはり公園などでお散歩フォト。
お子様の節目に「非日常」と「日常」を織り交ぜたご家族だけのオリジナルな撮影です。
本格的フォトスタジオさんでしか撮影できない写真もありますが、そんなフォトスタジオさんがしない撮影こそ当店の進むべき道なんですね。まぁある意味すき間的な考えですが、こういった撮影にこそ価値を感じる方もいらっしゃるはずです。
お客様がどちらをお選びになるかはわかりませんが、こういったご要望を聞いたことで新たな撮影プランを作り出すことができました。いつも思いますが、お客様は本当に新しいことを私達に与えてくれます。
いわば消費者としての本当の欲求を伝えてくれるわけです。
その道の専門、つまりプロとしてお客様に提案することが殆どですが、新しいことはお客様という先生が定期的にもたらしてくれることもまた真実です。
和装前撮り、振袖の前撮り、七五三前撮りとスタジオ撮影ではなく「ロケ撮影」をご提案しているんですから赤ちゃんの撮影もぶれずにロケを押しまくって行きます。とにかく素晴らしく、お客様にご満足して頂ける撮影を一回一回と積み重ねて、新たなる価値を創造し、次のお客様に伝えていくことが大切なんですね。
一応宣言しておきます。
当店は節目節目の撮影を「ロケーション撮影」に特化しています。もちろんスタジオ撮影も行っていますが、おすすめはやはり外に飛び出しての撮影です。今後もぶれることはありません。
後悔しない成人式の振袖選び
もう半年以上前に振袖を仮押さえしてされていたお客様が再来店してくださいました。
お客様が押さえていた振袖がこちら。
レトロモダン振袖の人気ブランド「和風館」の梅と椿柄がとってもかわいい一着です。
半年前にとっても気に入ってくださったのですが、まだ高校を卒業したばかりの18歳ということもあり、「決定!」にはされていませんでした。何度かご連絡をいただいていて「もしかしたら振袖を変更するかもしれません」とのことだったので、再来店の際にこちらとは違う振袖もたくさんご試着されましたが、結局はこちらでご成約くださいました。
せっかくなので「帯」「帯揚げ」「帯締め」「草履バック」などの小物合わせもして、トータルコーディネートさせて頂きました。
やはり第一印象で決めたものは時間を置いても変わらない場合が多いんです。
とは言えですね、18~20歳の2年間は女性が最も変化するときでもあります。お化粧を覚え、制服から私服へとなり、年上の方との接触が多くなったりと要因は学生時代に比べて計り知れません。
だからあまり早い時期に振袖を決めても、成人式を迎える頃には「ちょっと違うかも・・・」なんて思うこともあると思います。感性が大変化する時期ですから当然です。
こちらのお客様は変更はありませんでしたが、もしこれが販売の振袖なら変更は出来ません。しかしレンタルなら変更が可能です、おわかりですよね?
振袖を購入することを否定しているのではなく、あまりに早い時期に購入してしまうことは後悔の第一歩となる可能性があるということです。現在では高校在学中から自宅に振袖のDMやらチラシやら、はたまた営業電話がすごいらしいです。ある意味お客様を「焦らす」ことで、早期成約を目論んでいるわけです。
商売的にはもちろん「あり」ですし、それがビジネスというものです。でもお客様を見てないとも言えなくもないのでは!?
本当にお客様の為を思うなら時間をかけて、好きな時に振袖を選べる環境づくりは欠かせないはずです。よくお客様から聞く言葉が「早く振袖を決めないとなくなっちゃう」ということ。
絶対そんなことはありません。
「早く振袖を決めること」>「納得した振袖選び」っておかしいですよね?逆じゃないですかね?
何事にも余裕を持つことは大切ですが、それだけが全てとは思いません。だって日本国民全員平等に成人式は一生に一度のことです。
そんな大切な儀式に着用する振袖は、やはり焦らずじっくりと選ぶべきだと思います。そう、後悔が無いように・・・ですね。
ちなみにこちらのお客様からいただいた言葉はこうでした。
「一度選んでみたものの、本当にこれでいいか迷っていました。時間を置いて改めて他の振袖と比較する事で、やっぱり最初に選んだ振袖が一番だと確信しました。納得して選べたので本当に良かったです」
そして前撮りは秋の紅葉の時期にロケーション撮影をしてくださることになりました。振袖はもちろんですが、前撮りもご満足いただけるように頑張りたいと思います。
桜ロケーション撮影があと一ヶ月で始まります
冬の寒さも和らいできた今日この頃。
春の足音が遠くから聞こえてきています。そう春はもうすぐやってきます。
そんな春の和装前撮りで人気なのは「桜ロケーションフォト」です。その名の通り、咲き誇る桜をバックに婚礼和装に身を包みながらの撮影で思い出の写真を残せます。
桜が美しい時期は約一週間と大変短いですが、だからこそプレミアム的な価値があるわけです。
当店がご案内する桜のロケ地は上の写真の場所です。
桜の名所、例えば宇都宮の八幡山公園などにおいては満開の時期ともなると人も多く、花見の為のブルーシートが広がっています。そんな中で撮影はやはり大変難しいものですが、この場所はそんな心配が全くありません。
何せご覧のように長い桜並木となっていますからね。
しかも桜の木の高さがちょうど良く、更には黄色くてとってもかわいい菜の花もあるんです。
春を二人占めしたような和装前撮りをご希望ならばこちらがお勧めですので、是非当店abitoにご相談下さい!これまで毎年何十組の前撮りカップル様の撮影を実績がありますし、こちらの場所も隅から隅まで知り尽くしていますので最高の撮影をご提供させて頂きます。
「結局ここって何処なの?」・・・・・気になりますよね?
でもブログで書くわけには行かないのです。(もちろんご来店くださればお知らせいますけどね)
「せこい」「ケチ!」「もったいぶるな!」
こんな声も聞こえてきそうですが、やはりお教えするわけにはいきません。何故なら他の業者に知られると撮影が被ったりして、当店のお客様にご迷惑をかけることになりますからね。必死になって探した場所ですから、誰にも教えたくないんです。
この桜並木では和装前撮りはもちろんですが、成人式や七五三の前撮りにも最適です。
人間誰しも「普通でないことへの美意識」を持ち合わせています。簡単に言えば「人と違ったものへの憧れ」です。
限られた時間に、限られた組数のお客様だけが思い出の写真を作ることができる桜ロケは「美」であり、「憧れ」なのです。
まだ間に合います。決めるなら今です。
今年を逃すと一生できないですよ。だって来年は結婚式も成人式も七五三も終わってるんですよね?
だから今なんです。
夕暮れから夜にかけての振袖の前撮りは一味違います
本日は今年の成人式で、当店の振袖をご利用くださったお客様の前撮り写真をご紹介いたします。
大変美しい方ですのでビックリしないで下さいね♡
それではこちらです!
ね!「かわいい」というより「綺麗」な二十歳さんです。
白地にパープル花柄の振袖がとっても良くお似合いですね。
ご本人と振袖も美しいのですが、着付けも見事!ヘアメイクも最高です。
女性が最も美しく見えるという夕暮れ時のマジックアワーでの撮影で、更にしっとりとした雰囲気が倍増されています。
栃木県民の方はもしかしたら気付いたかもしれませんが、撮影地は栃木県ではありません。
こちらのお客様は関西にお住まいの方で、当店の振袖専門サイトをご覧になり、この振袖に一目ぼれしてくださりました。ご連絡をいただいてから、メールや電話などでやり取りしながらのご利用でした。
そしてたまたま前撮りの写真をメールで送ってくださり、ご覧のようなとっても素敵な写真だったので「ぜひ使わせてください!」とダメもとでお願いしたところ、快諾してくれました。
お客様からはこんなお言葉を頂きました。
「私が一目惚れした振袖なので、是非たくさんの方に着て欲しいです」
本当に見た目だけ出なく、心も美しいお客様でした。
ところでこの振袖の前撮りはスタジオ撮影ではなくロケーション撮影ですね。当店でも振袖のロケ撮影はしていますが、街中だったり、夕暮れや夜の撮影は今までしたことがありませんでした。でもこう見てみると本当に素敵ですよね。情緒があり、まるで雑誌の撮影のようにも見えます。
当店でもこんな撮影を取り入れていこうと思います。
ロケ撮影の最大の特徴は「好きな場所で撮影ができる」ということ。
どこを選ぶかは人それぞれ、どの時間を選ぶかも人それぞれ。つまりロケ撮影の全てがオリジナルであり、カスタマイズできるということです。成人式は日本国民共通で人生で一回だけのものです。
写真を残すにしてもやはりこだわりたいものですよね。
こちらのお客様のような振袖の前撮りにご興味のある方は是非ご相談下さい。前述の通りでこれまでは実績がありませんが、誠心誠意取り組んで、必ずご満足いただける前撮りにして見せます。ご安心下さい!
今だけでいいのか?それとも未来への贈り物とするか? 成人式での花魁風を考える
今年も成人式で様々な話題がありました。
荒れた式典、一般的に見て「?」と思うような成人衣裳などなど毎年騒がれますよね。
以前にもブログに書きましたが、成人式で振袖を花魁風に着ることについて考えてみたいと思います。
まずはそもそも花魁とはどんなものなのか?
現代には無い職業なので正確に例えることは難しいですね。ウィキペディアでご覧頂ければある程度把握して頂けると思います。もちろん職業に貴賎はありません。どんな職業も誰かの役に立つためにあるものですからね。
問題は「花魁」という職業が何かということではなく、成人という節目に「花魁姿」を何故するのかということ。一般的に現代の成人式では女性は振袖を着ますが、これは振袖が和装でも上位に位置する礼装だからです。大切な節目にはそれに応じた服装がふさわしく、その節度を守ることこそが大人の第一歩です。
花魁姿は違うと言わざるを得ません。
近年の花魁風の振袖姿は「肩を出す」「帯を前で結ぶ」ことがイメージされると思いますが、そもそも本来は花魁は肩を出しません。
着物の衿口を開き気味に着付けてはいますが、ご覧のように肩は出して無いんですね。つまり近年の花魁風の着付けは間違った解釈ということになります。
そして帯の前結びはそもそも「帯の豪華さ」をひけらかすと同時に、男性が帯解きしやすいためとも言われています。現代の振袖の帯とは全く別物なんです。
また現在の振袖は花魁風に着付けることを想定した物ではないので、そのように着付けると間違いなくしわ寄せが現れます。上の写真をご覧頂くとお分かりだと思いますが、花魁の着物はふくらみがありますが、振袖は直線的に着付けるもの。肩を出すことにより、背中はその分生地が寄ってしまい美しくありません。
つまり物理的に無理があるわけです。
・・・とこのようなことを書いても、どうするかはご本人次第。
一見華やかに見え、個性を感じるので女性が憧れることも理解できます。どなたにも変身願望ってありますものね!
でもそれでも成人式で・・・これはちょっと違うのではないでしょうか?個人的な楽しみとしてされるのは全然OKですし、良い記念になると思います。でもある意味公式の場で、大人への第一歩の日にするのは深慮されるべきだと思います。
とは言え、花魁風雨の着付けを推奨する貸衣裳店が有るのもまた事実。
「振袖を借りてもらうためにはなんでもする」という方針を持つお店もあれば、伝統文化を啓蒙しつつ振袖を借りて頂くお店もあります。確かに現代は全てにおいて多様化が進んでいますから「何でもあり」ですが、「何でもいい」わけではありません。
『成人式の時だけ楽しければいい』と考えるのもわかりますが、果たしてその姿は未来の自分や家族への贈り物となるでしょうか?
花魁風の姿はいつでも出来ますが、成人式はどなたにも等しく一生に一度しかありません。その一度を使ってしまっては勿体無いと思いませんか。
先日、気になる存在の同業のフォトスタジオさんのウェブサイトを拝見した所、堂々と花魁風に着つけた振袖のお客様の写真が掲載されていました。そのサイトには「振袖マナー」やら「豆知識」やらの特集があるのですが・・・・今は全く気にならない存在になりました。
当店では振袖の花魁風着付けはこれまでも、そしてこれからも一切お受けしません。
理由はそれがお客様のためにならないと考えていますし、成人式がどういうものか理解しているから。つまらない、お客のニーズに応えないお店と思われても全く構いません。
だって嫌な仕事はしたくないですから。ただそれだけです。
やっぱり売らないと売れません
どんなに良い物があっても、知って頂けないとその存在は「無いに等しい」ものです。
当店abitoは業種でいえば「貸衣装業」となり、一般的には衣裳をお貸しして売り上げを作る会社です。しかし弊社に関しては「衣裳をお貸しすること」が仕事ではなく、「衣裳でどんなことができるか」をご提案し、そして衣裳を着ることでかけがえの無い思い出を創出することが仕事だと考えます。
そして現在、ウェディングはもちろん七五三や成人式などでご提案しているのが「ロケーションによる前撮り撮影」です。
閉ざされた空間のフォトスタジオではなく、開放感溢れ、季節や気温・風の匂い・太陽の日差しを感じながら撮影できる野外での撮影は緊張もほぐれ、楽しく撮影できること間違い無しです。
何故このロケーション撮影をご提案するのか?
それはこの素晴らしさ、価値観を知っているからこそです。自分が「本当に良い物」と思っていなければ、やはりどこか綻びが見え隠れし、お客様は敏感に感じ取りますからね。
今年より始まる成人式、そして七五三のロケーション前撮りがとても好評です。そして続々とご成約頂いております。
何故ここまでご成約頂けるのかを冷静に考えてみると、そこ答えはやはり「売っているから」だと思います。
ロケーション撮影の魅力・おすすめする理由を余すことなくご説明し、そしてイメージして頂く。これこそがとても大切なことなんですね。
スタジオでの写真撮影は多くの方にとっては何度か経験していることなので、ある程度どんな感じかはご理解されていますが、ロケーション撮影は初めてという方が殆どです。初めてのことはワクワクしますし、イメージも膨らみます。もちろんお仕事をいただく我々としてもワクワクしてます。
同じ場所・同じライティングで撮影できるスタジオ撮影と違い、ロケーション撮影は時間と共に太陽の光が変化したりして条件が変わります。そしてロケ地によっても撮影のテイストが変わるので、それぞれの撮影が全てオリジナルです。そう、世界に一つだけのものとなります。
【お客様の大切な節目に、世界に一つだけのオリジナルな撮影をご提供すること】
衣装やスタジオ、ヘアメイクなど、一つ一つにこだわっても、それはウェディング、七五三、成人式の思い出を作る一部に過ぎません。やはりこだわるのは最終的なもの、撮影で言えば画像であり、体感した思い出ですよね!
ちなみに本日ご成約頂いた成人式のお客様には岡田記念館でのロケーション前撮りを、そして七五三のお客様には日光の田母沢御用邸でのロケーション前撮りをご予約頂きました。一昨日は成人式の前撮りで桜ロケをお決め下さいました。
このまま突き進んでいいんだと確信できた記念すべき週末となりました。もっとがんばろうっと!!!
衣裳が溶け込み、家族で楽しめる撮影を突き詰めると・・・やはりロケーション撮影では!?
結婚式、成人式、七五三と人生の節目節目に必ずと言っていいほど、日本人は記念の写真撮影をします。
この記念撮影、以前(約20年位前?)はある意味「義務的」だあったり、半ば「強制的」なもので、その当時の記念撮影の最大の目的は「写真を残すこと」だったのかもしれません。それが次第に「撮影を楽しむ」という目的になってきたのかなと感じます。
フォトスタジオもいまでは「ナチュラル系」が大半を占め、記念撮影というよりは「モデル撮影」に近いものになってますよね。
元々・・・というより、当店は今も昔もそしてこれからも「衣裳店」です。そんな衣裳店としては、やはり結婚式でも成人式でも七五三でも衣裳が最大限に映える撮影こそが最高だと考えます。もちろん今の流行の撮影も素敵ですが、それに迎合しようとは考えません。
ナチュラル系の撮影と一線を画するお店があっても良いですよね。
この6年間で当店は「和装前撮りロケーション撮影」を数多く施工してきました。
この実績と経験は自称「栃木県ダントツ」です。「自称」ですからね。
やはり和装と日本の四季、そして自然との調和はとても美しく、そしてこれこそ正真正銘のナチュラル系だと思っています。スタジオという閉ざされた空間より、木々に囲まれた野外の方が人は緊張しないのは当然どころか、表情も堅くなりません。
もちろんロケーション撮影にもデメリットがあります。
・天候に左右される
・季節に左右される
・移動時間が必要
しかしメリットはデメリットを超越します。
そもそも考えてください。
ドレス・打掛・振袖・七五三祝着は「衣裳」です。非日常の衣裳ではありますが、スーツやデニムやニットと同じ衣裳です。つまり「撮影するだけのために身に付ける」ものではありません。歩いたり、座ったりと動いてこその衣裳であり、お祝いの衣裳なんですよね。
ただ撮影をするだけじゃもったいない!と思いませんか?
言葉で説明すると長くなりますが、この写真を見て頂けるとその意味がわかるかと思います。
この季節が来るたび想い出せる撮影、そして家族で過ごした時間。
思い出の写真を残すことはもちろんとっても大切です。でも結局はデータであろうが写真であろうが物質である以上、いつも持ち歩くわけにはいきませんし、もっと踏み込めば消失するかも否定できません。でも記憶という思い出は常に頭の中にあります。
いつでもどこでもすぐに蘇らすことができます。
当店はご家族にに大切な記憶を共有して頂ける撮影を目指しています。このような撮影を突き詰めて「ロケーション撮影」にたどり着いたわけです。
今後は和装前撮りだけでなく、成人式・七五三はもちろん、家族撮影もロケーションを行っていきます。お蔭様で全てのカテゴリーにおいてご予約を頂けています。
和装と洋風スタジオというギャップのある組合せが主流の現在ですが、そんな今だからこそどっぷりと和に染まる撮影の美しさをお客様にお知らせして行かねばと感じる今日この頃です。
三月の梅、四月の桜と和を象徴する季節が近づいてきています。
ぜひお気軽にご相談下さい。