先祖代々受け継がれてきた家紋を貸衣装で

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ご自分の家族の家紋をきちんと知っていますか?

恐らく半分以上の方が「わからない」とお答えになると思います。普段の生活においては必要性は殆んどありませんし、目にする機会も少ないですから当然と言えば当然です。

しかし先祖代々受け継がれてきたものですから、一度ご確認して、把握しておくことをおすすめします。


なぜなら「いざ!」という時に必要になることもありますからね。

私も数年前までは自分の家紋なんて知りませんでしたし、興味もありませんでした。
しかし父が亡くなり、お墓や仏壇、そしてお盆用の提灯を作る時に「家紋はなんですか?」と聞かれた時に全く知らなかったので、慌てて親戚に尋ねたことがありました。いい大人としてちょっと恥ずかしい思いをしたものです。

一度知っておくと家紋は忘れないものです。
だってある意味自分のルーツと繋がっている訳ですし、アイデンティティーのひとつとも言えますから脳裏に焼き尽きます。そして不思議なものですが、自分の家紋が知り得た途端、それまで全く気にもしなかった他の家紋が目に付くようになります。これも日本人のDNAなのかもしれません。

さて和装の世界では家紋が入る衣装がありますが、何だかわかりますか?

「留袖」「喪服」「紋付袴」です。※色無地に入れる場合もあり

この三つの和装の共通点は「最も格式が高い」ということ。つまり家紋が入った衣装こそが格式が高いと言える訳です。

もちろんabitoが取り揃えている留袖、喪服、紋付袴にも家紋が入っていますが、あくまでもレンタル用なので見栄えがよく、よく知られた家紋が入っています。しかしそれぞれのご家族にそれぞれの家紋があるわけですから、そのままの状態でレンタルすると「自分の家紋とは違う家紋の和装」を着ることになります。

殆んどの方が気にされることはありませんが、中にはそうでない方もいらっしゃいます。喪服、留袖、紋付袴を着用するということはご家族にとって大変重要な事(お葬式、結婚式など)が起こったということですから、そんな一大事には先祖代々受け継がれてきた家紋を掲げて臨みたいという想いもあって当然です。

でも貸衣装には既に違う家紋が入ってしまっている・・・・さてどうしたものか?

ご安心下さい!そんな時は「貼り紋(貼り付け紋)」という便利なものがあります。
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その名の通り、「貼る家紋」です。
つまりすでに入ってしまっている家紋の上に貼り付ける訳です。ちなみに画像の貼り紋は左右で大きさが違いますが、左が紋付袴用で右が留袖用、要は男性用と女性用で大きさが違う訳です。

この貼り紋を使えば貸衣装でもご家族の家紋を付けて一大事に臨むことが出来ます。

ただ注意すべきことが二つあります。

一つは「正確な家紋の名称」を把握しておかねばならないということです。
何故なら同じように見えても、ちょっとした違いがある家紋が結構多いんです。
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例えば「瓜」をモチーフにした家紋はたくさんあり、「黒ぬき」もあれば「白ぬき」もあり、丸があったりなかったりします。目で確認するだけでは正確さにかけますので、名称をきっちりと知っておくことがとても大切です。お間違えのないように。

もう一つは貼り紋の注文には時間がかかるということです。
メジャーな家紋はストックがあったりするのですが、そうでないと一から作らなくてはならないことがあり、時間がかかります。留袖や紋付袴のように慶事に着用するものであれば、ある程度早めの注文も可能ですが、喪服の場合は殆どが緊急となりますので間に合わない場合もあります。

それでもどうしても自分の家紋でという希望を前もって持っている方は、「いざ」という時のために用意しておくことをおすすめします。持っていればいつでも使えますからね。


草花や動植物などをモチーフにデザインされた家紋は日本が世界に誇れる芸術のひとつであるといえます。
「何故その家紋なのか?」
「どういう経緯があったのか?」
なんてことを想像するのも楽しいですし、実際に調べてみるのもありだと思います。いずれにしても自分の家族の家紋を知ると、その家紋が愛おしく、とても愛着のあるものに思えてきます。

例え貼り紋を和装につけたとしても、殆どの場合、他の方は気にもしないことでしょう。
でも「家紋を付ける」ということは自分自身のためであり、自分だけの隠れた「こだわり」であり誇りでもあるのです。誰かに気付いてもらうためでなく、ご先祖を背負い、家を代表して一大事に臨む心構えの証なんです。

一大事は一生にそうあるものではありません。
そういうときこそ「家紋を背負う責任」を感じながら、臨んでみてはいかがでしょう?

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