日本固有の衣装といえば「着物」ですよね。
ご存知の通り、明治時代頃まで多くの人が日常的に着用していましたが、今では特別な時の衣装となっています。
いまの時代において、着物を着るタイミングはいくつかあります。七五三、成人式、卒業式、結婚式、告別式などがよく知られていますが、生まれて初めての着物って何だかわかりますか?
それは「産着(うぶぎ)」です。
正確に言えば、赤ちゃんそのものが着るわけではありませんが、「身にまとう」という意味では生まれて最初の着物となります。
以前は産着を仕立てることも多かったそうですが、今では殆どの場合がレンタルです。
今回は「産着はレンタルで!」という方に、基本的なことも含めて、少しはお役に立てそうな豆知識をお教えしたいと思います。
産着には「男の子用」と「女の子用」がある
現在は洋服もセックスレスの時代ですが、基本的に着物の世界においては男女共用できるものはありません。
それは生まれたての赤ちゃんの衣装である産着でも同様で、形は同じでも明らかな男女の違いがあります。
こちらは男の子用の産着
ベースの色は黒。当店では黒の他、紺の産着の取り扱いもあります。
そしてこちらが女の子用の産着
女の子用は赤がベースとなっています。
色の違いもありますが、よく見比べると描かれた柄からも男女の違いがお分かりいただけると思います。
産着を選ぶ際は性別だけでなく、衣装によって柄が違うのでそれも含めて検討して見て下さいネ。
※abitoのレンタル産着は8,000円~15,000円ととってもリーズナブルです
産着の着用方法
産着は「着る」というより、お母様が赤ちゃんをだっこしている状態を「包みこむ」感じで使用して頂くものです。
※でも本来は男の子なら使用した産着を七五三の羽織で、女の子なら三歳の七五三で振袖として着用するものでもあります
せっかくブログを書くので、産着の使用方法をオリジナルで表現したかったのですが、他の方がアップした動画の方がわかりやすいと思います。なのでリンクを貼っておきますので、こちらをご覧下さい。
⇒産着の着付け方 (youtubeが立ち上がります)
動画でとてもわかり易いので是非参考にしてください
お宮参りする時期の目安
赤ちゃんの健康と成長を祈願するのがお宮参りですが、日本は歴史ある国ですから一応お宮参りをする「正式な」日があります。
男の子⇒出産31日目
女の子⇒出産32日目
このようになっていますが、まあ無理ですよね。
仕事もあれば、ご家族の都合や赤ちゃんの体調など様々なことをクリアしなければなりませんから。なので目安として誕生してから一ヶ月を目安にすることがほとんどです。
また大切な新しい家族のお祝いですから、大安の日を選ばれるとよいでしょう。
でも目安の一ヵ月後の陽気が大変な酷暑だったり、酷寒の場合は無理をすることもないのではないでしょうか?昨年の夏も猛烈な暑さでしたが、そんな中に無理してしまうとまだまだ小さな赤ちゃんはもちろんですが、ご家族も大変ですからね。
7月~9月は夏用の産着がおすすめ
前述の通り、最近の日本の夏は毎年のように大変暑い日が続きます。
出来ればこの時期を避けたいものですが、お宮参りをあまりにも遅らせてしまうのも考えものですよね。もし夏場にお宮参りをするなら、まず真っ先に検討すべきことは「赤ちゃんの負担を極力減らすこと」です。
そのひとつの手段として、夏用の産着の使用をおすすめします。
こちらは夏用、いわゆる絽の産着です。
一見前出の産着と何ら変わらないように見えますが、その違いは明らかです。
夏用の産着はこのように透けるほど薄い素材で出来ており、風通しも良く、通常のものより涼しく過ごしていただけます。これを使用するかしないかで、赤ちゃんとお母様の負担はかなり代わってくると思います。またこの透け感は見た目にも涼しげで、「夏のお宮参り」らしさも演出してくれます。
もちろん男の子用もございますので、6月~8月にお誕生された赤ちゃんのお宮参りにご検討下さい。
最後に・・・
初めてのお子様のお宮参りはわからないことばかりで不安ですよね。
なにしろ大切な小さなお子様のことですから当然です。こちらのブログで少しでもお役に立てたら・・・・という思いで書き綴りましたが、ネットの情報が全てでもなく、正しい訳ではありません。
なにより確実で、正しい情報はやはり経験談だと思います。
お母様、お姉さま、先輩、お友達、ご親戚と貴方の周りを見渡せば、お宮参りをされた先輩方がたくさんいらっしゃるはずです。
そう言った方々にお話しを聞くことが一番です。
「こうして良かった」ということよりも、「こうしない方がいいよ」ということの方がより参考になることが有ると思います。成功例より失敗例から学べることのほうが貴重ですからね。
とにもかくにも、新しいご家族との特別な時間を笑顔で過ごし、笑顔で終われるよう準備をしておきましょう。そしていつか、そのお宮参りの一日を成長したお子様にお話ししてください。
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