久しぶりに映画「アポロ13」を見ました。
月面着陸ミッションのために月へ向かっている途中のアクシデントにより月面着陸を断念し、不可能と思われた地球への帰還をNASAが一丸となって成功させたというストーリーですが、ご存知の方も多いはず。この劇中で月越しに見えた地球の姿がとっても美しく、脳裏に焼き付きました。
地球上に住んでいる以上、普段はその美しさに気付く事はありません。この太陽系には様々な星があり、それぞれ特徴のあるビジュアルを持ちますがこの地球ほど美しい惑星はありません。地球が属する銀河系の星の数は約2000億個といわれ、宇宙にはおよそ2兆個の銀河があると推定されているので宇宙全体では想像もつかないような星が存在していることになりますが、この地球の美しさはそんな中でも一番かもしれません。
そんな美しい惑星、地球が育んでくれるのが自然です。
住みわたる青空
色とりどりの花々
どんなに科学が発達してもこれらの自然を人類は0から作り出すことが出来ません。だからこそ美しく、魅力的で人々を魅了し続けているのです。
当店が和装前撮りを屋外のロケーション撮影をお奨めする理由もそこにあります。
自然の光、二度と同じ形の無い白い雲、日によって濃淡の違う青い空、季節ごとの木々や花々・・・これらを感じながら、そして一緒の撮影は全てがオリジナルとなります。同じように見えても毎日全てが違っている訳ですからね。
そしてこんな理由もあります。
打掛にはどんな柄が描かれているかご存知ですか?
鶴や松、牡丹などの植物や鶴や孔雀などの鳥たちが数多く描かれているんです。これらも人類が作り出せない自然の物で、日本人は古代から自然に大して敬意と賞賛を尽し、その美しさを衣食住に大いに取り入れてきた民族です。打掛もその一つ。
そんな自然が描かれた打掛は自然の中に溶け込んでこそ、本当の美しさと魅力が引き出されます。
それだけでも美しい打掛がさらに美しく輝くのです。
和装前撮りをされるカップル様が大変多くなってきましたが、およそ半分は結婚式場内で行なわれます。結婚式場はオシャレで綺麗で大変魅力的な場所ではありますが、私個人としてはやはり自然と比べると【和装前撮りの撮影場所】としては自然には到底叶わないのではないかと思っています。そう思っているからこそロケーション撮影をお薦めできるのです。
どんなに人気があって、圧倒的な支持があっても流行というものはいつか終焉を迎えます。それは歴史が証明しています。
しかし自然の美しさは今も昔もその価値は全く変わっていません。打掛も同じように江戸の時代から何百年も引き継がれている大変魅力有る衣裳です。この二つが組み合わさると1+1=2ではなく、3にも4にもなります。
お二人の検討している、そして撮影した和装写真は「私たち二人のためのもの」と思われていることでしょう。もちろんそれは間違いなくあなたたちお二人のためのもですが、ご両親はもちろん、お子様やお孫様のためのものとも言えます。いつに日か子孫がお二人の前撮り写真を手に取った時にどんなことを思ってもらいたいか、どんなこと伝えたいか・・・なんてこともほんの少しでいいのでお考えになって見てはいかがでしょう?
不変の価値、不変の美しさ、時代を超越できるお二人の姿を残すという選択があることも是非知っておいていただけたらと思います。