豆知識

ご自分の着物、ご家族やご友人などからお借りした着物を使用する場合に気を付けておくことはこれ。

成人式の振袖、七五三のお母様が着る訪問着や付下げなど、意外とご自分の着物を持っている方は多いもの。

またご自分の物でなくても、ご家族の物だったり、親戚やご友人からお借りして着物を着る方がここ数年本当に多くなったと感じます。レンタルしちゃえば簡単だし、全てが揃っているので便利ですが、少しでも費用を抑えるならそう言った選択肢もアリですよね。


当店においても撮影などでの着物のお持込が随分と増えているのを実感しています。


しかしご自分の、あるいはどなたかに借りたお着物の場合、色々な問題もあるのも事実。でも対処できるように知っておけば、問題なくご着用いただけるのでぜひ知識として知っていただければと思います。
 

お着物の状態をチェックしておく

例えご自分のお着物であっても、常日頃から出し入れすることなんてないですよね。
数年ぶり、もしかしたら十数年ぶりにタンスから出したなんてこともあります。もしそのまま着付けしてくれる場所へ持っていっても、広げたら「あら?」なんてこともありますので、まずは状態をチェックすることが慣用です。

チェックすべき箇所はこんなところ

・着物にしわが寄っていないかどうか。
・虫に食われていないか。
・色は変色していないか
・着物のサイズが貴女に合うかどうか


これらをチェックせずに着付け当日を迎えた場合、最悪着ることが出来ない場合もあります。しわがあるだけならアイロンを当てる(当て布が必要)だけでOKですが、虫や変色、サイズ違いの場合はちょっと難しいですからね。

まずは余裕を持って着物をチェックし、できれば日の当たらない風邪と折の良い場所で虫干しされることをおすすめします。またチェックしても「わからない」「これで大丈夫か?」と心配な場合は、前もって着付けしてくださる方にご相談してみてはいかがでしょう。
 

きちんと小物が揃っているかも確認すること

基本、どのご家庭においても着物は一式まとめてお仕舞いになっていると思いますが、だからと言って必ずしも全部揃っているとは限りません。一つでも不足すると着ることが出来ない衣装でもありますので、やはり事前の確認は欠かせません。

着物は着物だけでなく、「長襦袢」「帯」「帯揚げ」「帯締め」などの小物の他に、着付け小物である「腰紐」「伊達締め」「帯板」など様々なものが必要となります。草履やバックだって欠かせません。

「何が有って、何が無いのか?」

着物に詳しい方でない限り、殆んどの方がチンプンカンプンなのではないでしょうか?この場合もお着付けされるお店などに必要なものを教えてもらい、それでもわからない場合は事前に確認してもらいましょう。あ、肌襦袢や裾除け、足袋なども欠かせませんのでそちらもお忘れなく。
 

 

こんなことも確認すべきです

■振袖や付下げ、訪問着の場合は衿元につける「伊達衿」を忘れがちですのでご注意を
■数十年以上にわたりしまいっぱなしのままであった草履は鼻緒や底が弱ってしまっている場合があるので要チェック
■着物をたくさんお持ちの場合は着物と小物一式が合ってない場合もありますのでご注意を
■足袋にはサイズがありますので、ご自分のサイズと合うかどうか確認しましょう
■買ったままでしまいっぱなしの着物の場合、「仕付糸」がついたままの場合もありますので外しましょう
■樟脳の匂いがキツイ場合はなかなか取れないので、早めに風を通して匂いを抜きましょう


十分に気を付け、確認しておきましょう
 

最後に・・・

ここまで書いてしまうと「やっぱり自分の着物を着るのは面倒かも・・・」と思うかもしれません。でもこれだけじゃないんです。着物を出してきるということは、再びタンスに仕舞うことでもあります。
着物は洋服のように洗濯機で洗って、干して、畳んでしまうというわけにはいきません。できればきちんとクリーニングに出すべきですが、最悪でも直ぐに仕舞わずに、やはり風通しの良い場所で数日虫干ししてから仕舞ってください。この仕舞う時が一番大切です。

小物一式を一緒に、足らないものは紙にでも書き出してわかるようにしておくことをしておけば次の時にとっても楽です。そして年に一度でも良いので虫干しすることをおすすめします。

もっと面倒に思えてきたのではないでしょうか。でも思い入れのある、愛着のある着物を着るということはこういうことなんです。

今の時代、お着物はある意味特別な衣装と言えます。
特別な時、特別なことをすることはとても面倒な作業が伴うことが多いですが、だからこそ特別感を感じることができるというものです。大切に扱えば二代、三代に渡ってご着用いただけますので、大変面倒ではありますがどうにかクリアしてください。


それでもどうしても面倒臭い・・・そんな方は貸衣装がおすすめですね。

費用はかかりますが、着物を選べば全ての小物が揃っていますし、お手入れも管理も一切不要なので面倒は一切ありません。それに着る機会が多ければ多いほど、いろんな色や柄の物が着ることができるのは新鮮ですよね。


とにかく、ご自分の着物を着る場合は余裕を持ってチェックする事が大切です。
そしてわからないことがあれば、やはり専門の方に相談することが安心に繋がります。いざという時に困ることがないよう、早め早めに準備をして行きましょう。

 

 

草履の正しい履き方と注意すべきこと

秋本番の11月、結婚式・七五三・振袖前撮りと様々な場面で和装になる方が多いですよね。

和装でのお履物と言えば・・・お草履です。鼻緒に足を入れるだけなので、どなたでも簡単に履くことができるものですがいろいろと注意しなくてはならないこともあります。和装を楽しむためには草履の履き方をマスターすることも大切です。

本日は草履を履く上での注意すべきことをお知らせしようと思います。

草履は男女で形が違う


最近の靴は男女でデザインが共通していることも多いですが、基本的に草履は形が違います。

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こちらは打掛用の花嫁の草履。
底が厚手になっており、基本的に丸みを帯びた形になっています。

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こちらは一般的な男性用の草履。
幅広で長方形になっており、基本的に薄手に作られています。

草履の底は滑り止めなしだから・・・

どちらの草履も底はこうなっています。

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スニーカーやブーツのような滑りを抑制してくれるような形状にはなっておらず、簡単に表現すればツルッツルです。本来、草履はすりながら歩くものなので、この形状に落ち着いているんですね。

注意点① マジで滑ります

上の画像でもお分かりいただけたと思いますが、草履は靴と違って大変滑りやすい履きものです。

地面が乾いている場合はさほど問題ではありませんが、少しでも濡れている時は要注意です。特に日本庭園などには苔が張っていたり、丸石があったりと乾いていても滑りやすい箇所があります。履き慣れない草履、着慣れない和装の場合、滑った時のリアクションが通常より鈍くなります。

小さいお子さんや女性は出来るだけ男性の方に手を取っていただいて、サポートしてもらうと良いでしょう。もし側にいらっしゃらない時は十分の上に十分に注意してお歩きくださいね。

注意点② できれば深く履かないこと

【草履の履き方≒ビーチサンダルの履き方】と思われていることが非常に多いんですよね。

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多くの方が上の画像のようにガッツリと鼻緒に指の間を挟んで草履を履きますが、厳密には不正解なんですね。直感的にこうなるのは当然なのですが、これだと長時間草履を履いていると指の間が間違いなく痛くなってきます。

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画像の右足のような「指で鼻緒を挟んで履く」のが正解の履き方。
いつものような歩き方だと違和感しかありませんが、本来の草履での歩き方である「すり足」でなら納得されると思います。要は草履は履くというより「引っ掛ける」感じですかね。

この履き方をするとかかとはこんな感じになります。
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そう、かかとが出てしまいます。
でも安心してください、これが本来の姿なので「草履ちっちゃ!」とはなりませんからね。

とは言ってもいつの間にかビーチサンダルのように履いてしまっていることがありますので、「あれ?指の間が痛いかも?」と感じた時に鼻緒を挟むようにして、痛みから逃れるだけでも効果はあると思います。

注意点③ 汚れに注意

草履はほぼ足袋が丸出しになるので、水場や泥や土、砂の多いところでは要注意です。
白足袋にあっという間に汚れが付き、しかも目だってしまいますからね。出来るだけそういう場所を避け、美しい白足袋のままでお祝い事を終えるように気をつけてください。

最後に

草履は日常履くことが少ないので歩きづらくて当たり前です。
状況によっては滑って転んだり、足を挫いたり、足袋を汚してすまうこともあります。そもそも和装は飛んだり跳ねたりなど、アクティブな動きをするような衣裳ではなく、ゆったりと動きが似合う衣裳です。

つまり和装を着用する場合は時間に余裕を持って行動する事が何より大切です。

人間、焦ったり時間が無いと動きが速くなっていまいますからね。和装を着用する様なおめでたい日は良い気分のまま一日を過ごしたいものです。その為にも草履での歩行には細心の注意を払ってくださいね。
 

和装用下着「肌襦袢(はだじゅばん)」にも種類があります

打掛、振袖、留袖、喪服など和装には様々な種類があります。


面白いですよね和装って。だって既婚者と未婚者で着用できるものが分けられていたり、「立場」や「目的」によって着る和装が変わったりするんですから。私も以前はこんな和装を「面倒な衣裳だな」と思ったものです。しかしよく考えるとそこにはちゃんとした理由があるんですよね。


私見ですが、和装とは洋装と違って「自分の為に着る衣裳」というよりは「他の方の為に着る衣装」ではないかと思います。

打掛は披露宴をより華やかに演出する為の和装、
留袖は他の方に自分が親族であることを知らせる和装
振袖は未婚である事を知らせる和装
喪服はその黒という色で死者を弔う衣裳


こう考えると単に面倒な衣裳ではなく、日本ならではの文化伝統である「おもてなし」が存分にこめられた衣裳なんですよね。

そんな和装はやはりキッチリを着たいものです。その為には和装用の下着である「肌襦袢」にも十分気を遣いたいものです。
 

肌襦袢は大きく分けて二つの種類があります。

一つは婚礼用、もう一つは一般和装用です。

一般和装用肌襦袢

まずは画像をご覧下さい。
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こちらは前から見た一般和装用肌襦袢

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後ろからみた画像

一般和装とは何をさすのでしょう。
最も簡単に説明すれば、「白無垢」「色打掛」「本振袖」以外の和装となります。

種類として明記するならば以下の物になります。
「振袖」「留袖」「色留袖」「訪問着」「付下げ」「色無地」「小振袖」「小紋」「喪服」
 

婚礼和装用肌襦袢

こちらも画像でまずはご覧下さい。

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こちらは前からの画像

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後ろからの画像
 

その違いとは?

一見だけでは「何が違うの?」「同じじゃん!」と思って当然ですよ。同じ素材で同じ白、そして同じフォルムなのでパッと見では分りづらいですが、一ヶ所だけ違いがあります。やはり画像の方が分りやすいので、こちらをご覧下さい。

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婚礼用を下に一般用を上に重ねてみましたが違いが分りますでしょうか?
その違いは「襟口の深さ」なんですね。今度は後ろからの画像で見てみましょう。

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婚礼用肌襦袢の襟の深さは一般用に比べると約4倍くらいあります。

何故違いがあるのかというと、着方、言い換えれば着付け方に違いがあるんですね。

 

 

婚礼用和装は後ろ襟をグッと下に抜いて着る衣裳です。

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改めて見るとかなり下に抜いているのがわかりますね。

もし打掛に一般用の肌襦袢を使用してしまったら、間違いなく見えてしまいます。また見えないように着付けをしてしまうと、打掛本来の美しさを十分に発揮できません。やはり婚礼用和装には婚礼用の肌襦袢でなければいけません。これは絶対です。
 

肌襦袢にまつわるあるある話

当店の打掛のレンタル、和装前撮りのお客様には「婚礼用の肌襦袢のご用意が必要です」とご説明しています。
すると「肌襦袢持ってます!」というお客様は少なくないのですが、その殆んどが成人式で使ったものだったり、ご家族がお持ちの肌襦袢なんです。しかし婚礼用ではないので使用は出来ません。

なので殆どの場合、当店で婚礼用肌襦袢をご購入して頂くかレンタルをして頂いております。
 

どうせ肌襦袢を購入するなら・・・・

前述で「婚礼和装には婚礼用肌襦袢が絶対」と書きましたが、これには続きがあります。
婚礼用肌襦袢は一般和装でも使用が出来るんですよね~これが!

既婚者の方は今後婚礼和装を着る機会はないでしょうから、もし肌襦袢を購入する場合は「一般用」がおすすめです。でも成人式や卒業式の為に肌襦袢を購入する場合は「婚礼用」がいいかもしれません。その殆んどの方が未婚ですから、結婚式や前撮りで和装を着る時にも使えますし、その後の一般和装を着用する時でもOKですから長く使えます。

つまり無駄がないんですね。

婚礼用の肌襦袢は全ての和装で使うことができるので、とっても便利なんです。
 

最後に・・・

人生において和装を着用する機会はそう多くはありません。
なのでせっかく購入した肌襦袢も役目が終わると「ほったらかし」にされることが多く、次に使う場合にどこにしまったかわからずに結局また新たに購入されることも大変多いんです。そして購入した後に何故か出て来る・・・なんてあるある話もよく耳にします。

ですから購入した肌襦を使用した後は綺麗に洗濯し、軽くでいいのでアイロンをかけてからビニール袋に「肌襦袢」を大きく書き、下着または靴下などを入れている場所に保管しておくといいでしょう。そこは毎日開け閉めする場所ですから絶対に忘れる事はありませんし、空気の入れ替えになり色が変わることもありませんからね。

いずれにせよ、肌襦袢は和装を着用する上で絶対に欠かせないアイテムであるということお忘れなく!

 

紙にしてこそ本来の輝きを放つ

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結婚式、成人式、そして七五三において、現在では「前撮り」が主流となります。


元々結婚式や成人式などでは当日に撮影していたのですが、「ゆっくりと撮影する」「当日のタイムスケジュールを軽減する」ために、『事前に撮影を済ましてしまう』というものでしたが、現在ではちょっと意味合いが変化して『満足できる撮影を行なうこと』となっています。


そんな前撮りで撮影した画像は殆んどの方が「データでもらいたい」というのが本音ですよね。データさえあれば何でもできてしまいますし、スマホやPCなどで簡単に見ることも出来ますしね。


年々スマホやPCの画面の解像度も上がり、ひと昔前とはくれべものにはならないくらいキレイに画像を見ることが出来ます。

でもどんなにキレイで美しくても、紙に焼いた(写真にした)ものには勝つことはできません。その差は圧倒的です。

例えばこちら。
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紅葉の中での大変美しく、思い出深い画像データをアップ致しました。

そしてこちらの画像をアルバムにしたものをスマホで撮影したものがこちら。
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ん~、あまり上手く比較できないですね。写真の良さをこの画面上では伝えることはできそうもありません。

ですがアルバムや六切りなどの写真にすると画像の美しさだけではなく、紙表面の光沢感や質感も加わることで化学反応が起こり、比べて見てみると圧倒的な存在感を放つのはやはり写真にしたものです。


先日も成人式の前撮りをロケーション撮影で行なってくださったお客様にデータを納品しました。その際に「せっかくですから気に入った画像を何枚か六切りにしてアルバムをお作りになっては?」とおすすめしました。ところがもう撮影も終わって、お支払いも住んでいるので今さら追加料金を払ってまで写真にすることに最初は抵抗があったようです。もともとデータ渡しのみの前撮りプランだったので余計にそう思われたのかもしれません。

もしかしたら「売りつけられている」とお感じになったかもしれませんが、当店としては「絶対に写真にしたほうが綺麗だし、なによりお客様の為でもある」という信念があったので雑念を抱くことなくおすすめしただけなのですが・・・。



しかし最終的には「そこまでいうなら3枚だけ六切りに・・・・」となり、後日アルバムにして納品したところ「いや~やっぱり写真にすると全然違うね!あなたの仰った意味がよーくわかりました。」と言って頂けました。


みんなデータが欲しいですし、データがあれば何でも出来ます。

もしかしたら「そのうち写真に焼こう」と思っている方が殆んどだと思いますが、「喉もと過ぎればなんとやら・・」で機を逃すといつの間にかそんなことは忘れてしまうものです。写真にすることでいつでも誰でもありのままを見ることができます。スマホやPCをもっていない方でも、使いこなせない赤ちゃんやご年配の方も平等にね。


データさえあれば簡単にご自分ででも写真にできるんですから、ぜひ!


 

肌襦袢に関する疑問にお答えします

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婚礼の打掛ではもちろん、振袖や留袖、そして喪服などのいわゆる「和装」を着用する際に必需品となるのが肌襦袢です。



しかしこの肌襦袢に関して、多くの質問やお問い合わせをいただく事が多いんです。和装は現代においては特別な衣装の一つですから、肌襦袢のことを知らなくても当然です。でも知識として知っていても損はありませんので、知っておいた方が良い情報をお知らせしたいと思います。
 

そもそも肌襦袢とは何なのか?

肌襦袢は簡単に言えば和服用の下着です。和服は「着る」というよりも「体に合わせて着せる」衣装ですから、普段の洋服と違い体にピッタリと密着します。その為、意外と汗をかきやすいため、その汗を吸収するために綿が素材となっており、またとても柔らかく肌触りも良くなっています。

また和装においては「長襦袢」というものがあるので、肌襦袢と混同してしまいがちですが全く別物となります。振袖や留袖、その他の和装の下に着付ける物が長襦袢です。振袖を例にとれば「振袖」+「長襦袢」の2着1組で構成されてます。つまり肌襦袢は下着ですが、長襦袢は着物の一つであるのでその違いは明確なんです。


名称が似ているので混同してしまうのもしょうがないですよね。


肌襦袢は大別して2に分けられます

肌襦袢(女性用)には2つあります。一つは「花嫁用肌襦袢」、そしてもう一つは「一般肌襦袢」です。

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左が打掛用の花嫁用肌襦袢、右が留袖や喪服用の一般用肌襦袢です。


一見、その違いがわからないかと思いますが比べると明らかです。

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左が花嫁用なのですが、首後ろの部分が右側に比べて大きくえぐられています。これは打掛の形に合わせているからです。

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打掛では後ろ首のかなり下まで露出することになります。このため、一般用の肌襦袢でははみ出てしまうので、大きくえぐれた形となっています。
 

よくいただく質問

「普通の肌襦袢は持っているんですが、打掛で使えますか?」

こんな質問をいただきます。そしてこの質問の答えは「NO」です。その理由は先ほどご説明した通りです。しかし逆は「OK」となります。つまり花嫁用の肌襦袢は留袖でも喪服でも使用していただく事が出来ます。一度使ったものでも、使用後にちゃんと洗濯しておけば再利用できますので簡単に捨てないで下さいね。またよく有ることですが「どこにしまったか忘れた」なんてこともありますので、そこら辺もしっかりと記憶しておきましょう。


これから成人式を迎える方は振袖がレンタルでも、購入でも必ず肌襦袢は必要なものとなります。もしお持ちでなく、購入される場合は一般用ではなく、花嫁用の肌襦袢を用意することをおすすめします。なぜならご説明した通り、ご結婚されるときに打掛用として使えるからです。肌襦袢は当店では約2,000円ほどで販売しているので、見方によればそれほど高価なものではありませんが、何回も使い回せるものですのでその度に購入するのは大変勿体無いことです。

結婚の平均年齢が上がったとは言え、25歳前後でご結婚される方は決して少なくありません。その時まで大切にとっておけば、2,000円ほどとは言え節約になりますからね。覚えていて損は無いはずです。
 

まとめ

和装の世界は一般の方々にとってはある意味「未知の世界」と言えます。今回のように名称が複雑だったり、着付けするのに必要な小物が数え切れないほどあったり、TPOに合わせて着物の「格」を合わせなくてはならなかったりと難しいことばかりです。

でも何百年も前から受け継がれてきた文化、伝統であるということは不変の価値があるからこそです。「知らない世界だから覗きたくなる」「知らない世界だからこそワクワクする」ってコトありますよね!? 和装に携っている当店としては、もっと多くの方に和装の世界を知って頂き、その魅力を感じていただきたいと考えています。

これからも少しずつでも今回のような和装の知識をお知らせしていきますので宜しくお願い致します。

 

悪い日とされる仏滅の捉え方

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日頃仲良くさせていただいている宇都宮の手彫り高級印鑑を扱われている鈴印さんのあるブログを読み、ちょっとそれに乗っかった内容を綴りたいと思います。


その気になるブログはこちら


「仏滅」は悪い日なのでしょうか?

 

世間一般的には仏滅は「良くない日」という認識だと思います。鈴印さんが扱う印鑑もある意味「縁起物」と捉われることもありますから、仕上がった印鑑は仏滅に受け取りたくないと思う方が殆どだと思います。


当店が関わる婚礼や七五三でもその傾向は顕著ですね。

ちなみに六曜を良い日から並べるとこうなります。

大安>友引>先勝>先負>赤口>仏滅


人生の大切な節目である結婚式や七五三の日は良いとされる大安や友引を選びたいもの。その理由としてはもちろん「良い日だから」ということもあるんですが、その後の運命を左右されてしまうという強迫観念が強いのかもしれません。


例えば結婚式の日が仏滅だった場合、後々に離婚ということになったら「あ~やっぱり仏滅の日に結婚式をしたからだ」と思ってしまうし、周りからもそのようなことを言われてしまいますよね。でも実際、仏滅という日にそんな魔力があるとは思えませんし、科学的にありえません。



そもそも人生は「出産」から始まります。

この世に生まれたからには誰にでも誕生日がありますよね。でもそんな人生で最も大切な日の六曜を気にされている方ってほぼほぼいないですよね?

ちなみに先ほど調べましたら、私の誕生日は「大安」でした♪

生まれて来る日って選べませんし、現在でもお子さんが生まれた日の六曜を気にされるご両親ってあまり聞いたことがありません。そんなことより、無事生まれてくれたこと何よりありがたく感じることでしょう。





こう考えると、六曜を気にしすぎるのもどうなのかな?とも感じます。それを裏付けるものとして、浄土真宗の開祖である親鸞聖人は「日の吉凶を選ぶことはよくない」と完全否定していますからね。


とはいえ、一つの文化として現代まで伝わっているものなので考慮されるべきものであることは間違いありません。結婚や七五三に携わる仕事をしている当店としても「気にしなくて大丈夫ですよ~」とはお客様に言えるはずもありません。やはり気にする気にしないを決めるのはご本人です。



過去にはこんな結婚式の事例もあったようです。

詳細な時期はわかりませんが、多分昭和40~50年代のことだと思います。
この業界の先輩に聞いたことがあるのですが、この頃、敢えて仏滅に結婚式をされる方は少なく無かったそうです。この時代は現在に比べても、礼儀や格式を重んじることが良しとされていたのに不思議ですよね?

でも仏滅に結婚式をする理由を聞けば納得します。

「何故仏滅に結婚式をしたかというと、仏滅の次の日は必ず大安。つまり結婚式より、新婚生活の始まりの日が大安であることを選ぶ方がいたってことだね」


物事に捉え方は人それぞれ、そして価値観も人それぞれですね。


今や結婚式場でさえ、仏滅の結婚式を否定はしていません。いわゆる「訳あり」的な扱いで、費用はもちろん様々なサービスを付けて売り出しています。仏滅の日を選ばれる方はそれでも少数派だとは思いますが、そのメリットとしては「費用削減」はもちろんですが、大安や友引の日と違って競争率が殆どないので結婚式の日を選ぶのにもかなりの自由度があります。

七五三も同じです。
10月下旬から11月中旬にかけての土日の良い日はやはり集中し、着付けはもちろん、お宮参りの神社ですらごった返します。でも任意となりますが、敢えてそんな日を外せば全てがスムーズ。でもお子様に関わることですから、出来れば良い日を選びたいものですね。


一説では、この「六曜」というものはウェディング業界が敢えて仕掛けたものと言われています。大安や友引に結婚式を集中させると共に、「良い日」と「悪い日」を明確にすることでメリハリを付けたかったのかもしれません。お菓子業界が「バレンタインデーはチョコレート」と啓蒙してきたことと同じですね。


そもそも一定の間隔で良い日と悪い日が繰り返されるというのは科学的にも考えられませんね。いずれにしろ、気にする人は気にしますし、気にしない人は全く気にしません。あなたはどちら派でしょう?


 

結婚式 には何を着たらいいの? 30代(既婚)の姉の場合

ご家族、ご親族の結婚式に何を着たらいいのか?


結構悩まれることってありますよね?新郎新婦とのご関係、お立場などで違ってきます。


なのでこのことについてはシリーズ化し、細かく分けてお届けしたいと思います。



今日は第一回。

お立場的には新郎または新婦のお姉さまで、すでにご結婚されている場合です。


昔ながらの観点でいえば、正式には黒留袖となります。しかし現在では年代によっては着る方は少なくなっています。

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例えばお姉さまが30代の場合、殆どと言っていいほど黒留袖にされることはありません。40代、50代と年齢を重ねるにつれて黒留袖を選ばれることが多いと感じます。


そして黒留袖の次に格が高い和装といえば、色留袖です。

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様々な色があるので、年齢に合わせてお選び頂けます。


しかし現在、当店において一番選ばれる和装は訪問着かもしれません。

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色留袖と同様に色合いも多岐に渡り、柄によって華やかにしたり、ちょっと落ち着いた物にしたりと選びやすいからなのかもしれません。


この他、和装でいえば付け下げ色無地などがございますが、「お姉さま」というお立場を考慮すると当店としてはあまりおすすめして下りません。

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当店abitoのウェブサイト 慶弔衣裳ページを覧下さい


またこれらの和装でなく、洋装にされる方もいらっしゃいます。

和装にするか?洋装にするか?

これも迷いどころではありますが、結婚式のスタイルや会場の雰囲気に合わせて考えてみると良いと思います。

例えばレストランウェディングやご家族だけの結婚式であれば、和装でなく、よそ行きのお洋服でももちろん大丈夫です。しかし新郎新婦の上司や同僚の方々を多くお招きする場合は弟、あるいは妹様の体裁も考えてあげてください。この場合、あまりカジュアルすぎると「お姉さま」という立場にそぐいません。

黒または色留袖姿でご挨拶すれば、「しっかりとしたご家族だ」と思っていただけるはずです。



【まとめ】

ここまで簡単にご説明しましたが、近年の結婚式は以前と違い「こうでなくてはなならい」という概念がかなり薄れてきています。ある意味「何でもあり」という風潮がありますが、「何でもいい」わけではありません。

やはり結婚式の主役は新郎であり新婦様ですから、お二人がお招きしたゲストの方々に対して失礼のない身だしなみをすることがお二人のためにもなります。それでも判断がつかない場合はご家族、ご親族で話し合ったり、直接新郎新婦にご相談してみてはいかがでしょう。

TPOに合わせて衣裳を選ぶのも大人の嗜みですからね。

モーニングのサイズ豊富に取り揃えています

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結婚式に欠かせない衣裳の一つに、新郎新婦のお父様がご着用されるモーニングがあります。

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一般の礼服と違い、お持ちになっている方って殆どいらっしゃいません。着用する機会もほとんどないですしね。


なので必要なときにはレンタルされる方がほとんど。当店でも毎年数多くの方にご利用頂いています。


 

そしてレンタルする場合、皆さんが気になるのが「レンタル価格」と「サイズ」だと思います。レンタル価格はお店によって違いがありますが、当店の場合は二泊三日で15,000円です。結婚式場さんによっては30,000円以上する場合もあるようなので、貸衣裳店でレンタルした方がお得かもしれません。


もう一つの悩みであるサイズ。

背の高い方、低い方、ほっそりした方、貫禄がある方など人によってサイズはそれぞれ違います。「自分のサイズあるかな?」と不安に感じる方も折られるのではないでしょうか?

ちなみにモーニングのサイズはS・M・Lといったものではなく、細いサイズから「A」「AB」「B」「E」「EL」と分別され、それぞれ2~9という身長別のサイズがあります。例えば身長170cmでウエストが80センチの場合、モーニングのサイズは通常A5になります。

もちろん同じ身長・ウェストでも手足の長さ、肩幅などに違いがありますので、そんな場合は前後のサイズを組み合わることになります。

ちなみに当店が長年使っているモーニングのサイズ早見表がこちら。
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このようにモーニングのサイズは細分化されているんですよ!

また当店のモーニングのパンツの殆どにアジャスターを採用していますので、ウェストのサイズ前後5センチくらいは調節できるようになっています。
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【当店が取り揃えているモーニングのサイズ】

最短身長サイズは155センチから
最長身長サイズは185センチまで

最小ウェストサイズは70センチから
最大ウェストサイズは120センチまで


とこのように幅広いサイズ展開でモーニングを取り揃えています。また上記に当てはまらない方もご安心下さい。イレギュラーなサイズのモーニングの場合、取り寄せることも可能ですのでご相談下さい。※この場合はご使用日より最低3週間前のご相談、ご来店となります。


モーニングは数ある礼服の中でも最上級に位置する礼服です。

いわば格式のある衣裳ですから、小さいサイズで窮屈に着たり、大きめの物をルーズに着たらせっかくの晴れの日も台無しです。かっこ良く、素敵に」モーニングを着こなす最低条件はベストなサイズを選ぶことから始まりますので、妥協しないサイズ選びを心がけて頂ければと思います。

でも本当は「ほんのちょっとキツイかも!?」くらいのサイズで着て頂くと、一番綺麗なフォルムになるんですけどね。

 

意外と七五三にお役立ちにブログも書いているんです

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当店abitoは小さな小さな会社ではありますが、「同業他社さんにこれだけは負けていないかも!?」ということが少なからずあります。


その一つがブログです。


始めてからもう7年近く継続していますし(アメブロ⇒ライブドアブログ⇒現在はワードプレス)、更新頻度も多いですし、何より心を込めて書いています。もちろん他社さんもブログをされているでしょうが、記事の内容は弊社が一番濃い(無駄に長いともw)と自負しています。


日々のこと、お知らせなどリアルタイムで情報を発信できるブログ、もちろん宣伝や広告も発信していますが、基本的には不特定多数の方にとって「役立つ」ことをモットーに記事を書いているんです。

つい昨日、ウェブサイトへのブログ転載をする為に過去のブログ記事を読み返していましたが、意外といいこと書いているなと我ながら感心しちゃいました。まだ年が明けたばかりですが、ここ最近は七五三の再構築に為に注力しているので自然と七五三の過去記事も読み返しました。

するとこんな記事が。


「七五三の時に注意すべきこと」

「12年後もよろしくね♡」

「七五三衣裳を上手に選ぶ方法」

「七五三の袖の長さはきっちりと」
 

1番目の記事はお子様が七五三の衣裳を着たときに、どのようなことに気をつけるべきかを書いています。

2番目は3歳、7歳と七五三をして頂いたお客様について書いており、子供の成長を客観的に見た感想を。

3番目は非日常の衣裳であるからこそ悩んでしまいがちな衣裳選びのポイントを絞っています

最後の記事は意外と盲点となりがちな袖の長さなどのサイズについて書いています。


七五三という節目は女の子は2回、男の子は1回のみのことなので、知らないことばかり。もちろん弊社のような専門のお店に全てお任せする方が殆どですが、自己防衛じゃないですが、知っていたほうが良いこともあります。専門店にとっては「多くのお客様の一人」に過ぎませんが、ご家族にとってはそれこそ大切な大切な節目であり、一生に一度のことですからね。


全てを任せてしまう・・・これは楽ですが、知らないからこそそこに付け込まれることも無きにしも非ずです。


せっかくの七五三です。パパとママもどっぷりと七五三漬けになってみましょう!

その日が楽しく、笑いの耐えない一日となり、安心して迎えるためにも多少の手間にはなりますが、パパママがある程度の知識を持つことも大切です。今後も弊社としましてはお役立ちの情報を発信していけたら・・・そんな思いでいっぱいです。

 

和装姿の寒さ対策 これをするだけで断然違います!

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この1月、そして2月は一年で最も寒い季節。

こんな寒い季節にも成人式もあれば結婚式もありますし、和装前撮り、そして卒業式と気温に関係なく、和装を着る機会って意外に多いものです。



普段着ているものであれば寒さ対策もなれたもので、どうすればいいかわかるものですが、打掛や振袖などの和装に関してはどうしたらいいかわからないもの。当然です。


そして和装は寒さに対しては結構厳しい衣裳であることは間違いありません。


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衿口は開いており、うなじもフルオープンですし、袖口も開いているので冷たい空気が入り込むととても寒いです。これらのことへの対策は七分袖のヒートテックなどを着ることによって解消することができます。


でも何と言っても一番対策をしなければならない場所は衿でもなければ袖でもありません。それは・・・・足袋です。
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つまり足元への対策が一番肝心なんです。

足が冷えると体全体が冷えてきます。なんせ足袋は綿生地でできたものが多く、しかも薄いので保温機能は殆ど期待できませんからね~。


ではどうすればいいのか?


単純に考えて、「寒さ対策」には着重ねるのが一番ですよね?でも足袋のつま先は「親指」と「その他の指」とで二つに分かれているので、普通のソックスを下に履くと二股の部分が盛り上がってしまい見た目に美しくありません。


なので重ね着するのであれば「五本指ソックス」です!


このソックスならば違和感なく上から足袋が履けますし、一つ一つの指を包む形なので指先も暖かいはず。出来ればウール素材の五本指ソックスならば最高ですが、あまりに厚い生地のものだと足袋がパンパンになってしまうので要注意です。それに草履が履きづらくなってしまうこともあることもお忘れなく。



神社や昔ながらの日本家屋などの板張りの上を足袋で歩くと本当に冷たく、体の芯から冷えてきます。ですからご説明した通りに足袋下に五本指ソックスを履いたり、貼れるホッカイロを利用してりして対策した方がいいと思います。


ぜひお試しくださいね。