昔と違って花嫁のお母様も着物離れの世代が多く、「自分にはどんな留袖が
似合うか分からない」・・・なんて思う方もいらっしゃいます。
そこで今日は賢い留袖の選び方を伝授!
少しでも参考にして頂ければ嬉しい限りです。
まず留袖のサイズは2つあるいは3つと考えていいでしょう。この留袖という衣装
のフォルムは全て同じです。違いは「幅」と「柄」だけなんですよ。
お着物は基本的に体に合わせて「着付ける」衣装ですから、大まかなサイズに
分かれているだけです。簡単に言えば、「細身の方」「ふくよかな方」でサイズが
決まることになります。
しかし人間には身長という高低の差もあります。
この身長の高さ低さで選ぶ留袖に違いがでてくるのです。
例えばこの留袖
![留袖新作 002](/common/blogimg/abito0975/imgs/d/5/d5e0471b-s.jpg)
とても素敵な留袖ですが、花柄が通常より上まで入っています。
これほど柄が入った衣装を小柄な方が着ると、せっかくの花柄が帯の下まで
来てしまいます。そうなると小柄な体型が一層強調されてしまいます。
逆も然りで、柄に高さがない留袖を長身の方が着ると、柄のないスペースが多く
なってちょっと寂しく見えてしまう場合もあります。
ですので留袖を選ぶ際は「ご自分の身長」と「留袖の柄の出具合」を合わせる
ことが大切なんです。
次に柄の選び方です。
柄と言っても「何が描かれているか?」だけでなく、全体的な色も考えなくては
なりません。
当店ではこの柄について「派手」「渋め」「粋」「上品」「豪華」という形容詞で表現
することが多いです。柄そのものを表現する場合もありますが、お召しになるお客
様の年代に対してのものだったりもします。
例えば先程の留袖。
40代の方が着れば「上品」と表現しますが、これが70代の方の場合は「派手」と
なります。つまり年代に合った柄選びが必要になる訳です。
また留袖は多くの場合、結婚式で「お母様」という立場の方がお召しになります。
しかし結婚式ではお母様はお一人ではありません。
新郎のお母様、新婦のお母様のお二人です。もちろん年代が違うこともあります
が、出来れば同じような柄は避け、それでいて「格式」は同レベルに近いもので
合わせるほうが宜しいかと思います。
というのは披露宴のエンディングでご両家がお並びになりますからね。
留袖選びにはもちろんプロの方が対応するわけですが、全てお任せするのでは
なく(金額高いほうをすすめられますよ!)、多少でも自分のお考えが有れば「自分
らしい」留袖選びが出来るのではないでしょうか?
新郎新婦と一緒に選ぶのもいいかもしれませんね!
結婚式ではお母様もメインキャストの一人です。
人生で留袖を着る機会はそう多くはありません。だからこそ後悔のない留袖選び
をしたいものですね。
どうでしたか?少しは参考になったでしょうか?