フォトウェディングは結婚写真であり、写真だけの結婚式とも言われています。
結婚式に比べ、低予算で気軽にできることもあり今では結婚式の新しい形として多くの方に認知され、そして実行数も年々増え続けています。
このフォトウェディングを受注する業者は多岐に渡り、フォトスタジオはもちろん当店のようなドレスショップ(貸衣装店)や結婚式場、そして美容室などでも一つの事業として行っています。
「結婚式はしないから、せめて写真だけも残そうかな?」
「結婚式で和装は着ないけど、写真に残したい!」
・・・・こう考えたあとは殆どの方がPCやネットで検索すると思います。そしていろんな会社を調べ、掲載されている写真や価格を検討し、実際に来店するのではないでしょうか?
ズバリ聞きます。
お二人がその会社に興味を持った理由は何ですか?
「掲載していた写真が素敵だったから」
「予算があいそうだったから」
「近いから」
・・・などなど人それぞれだと思います。
■ その写真 モデルを使っているかもしれませんよ
このウェディング業界は以前からビジュアルをとても重視しています。当然といえば当然のことなのですが、このビジュアルを重視しすぎて実際は提供できないようなことも発信しがちなんです。結婚情報誌に掲載されているテーブルセッティングと実際の結婚式の物とは丸で別物なんてこともありますからね。
フォトウェディングにおいてもそうです。
モデルを使った場合は衣裳・ポージング・ヘアメイク・ライティング・撮影など全てのことにこだわります。なぜならこの全力を注いだ画像がお客を集めてくれるからです。
広告宣伝ももちろん大切なことです、企業にとっては。企業にとってはですよ。
そんな写真を見れば殆どの方が「こんな写真にしたいな~」と思うわけです。ですが実際はそうならないことのほうが多いはず。
なぜなら集客するための撮影には前述の通り、お金と時間と手間をトコトンかけているから。お客様の撮影も同様にしていたら時間がいくらあっても足りないですし、それにお客様自体が疲れてしまい、途中で終わってしまいます。
つまりモデルを使った画像をガンガン掲載している場合はまずはそのお店に「あの画像と同じ撮影できますか?」と問い合わせてみることも大切ですね。
■ 何千円単位のフォトウェディング価格は通常ありえない
フォトウェディングの価格が1万円に満たないプランを押しまくっている事が良くあります。
フォトウェディングを事業としている私達から見ればその価格はありえません。もしありえたとしてもそれは超薄利多売のプランであり、手間も時間もかけないものでしかありえません。
確かに「安さ」も消費者にとっては大切なことです。でも何千円って私達からすれば異常すぎるんです。
例えばAというスーパーで100円、Bというスーパーで90円で大根を売っているのにCというスーパーでは10円で売っているようなものです。
確かに他店に比べて9割も安いのは魅力的ですが、果たして安心して口に入れることが出来ますか?
もしかしたら消費期限が過ぎたものかも知れませんし、傷ものかもしれません。その他の可能性としてはその安さを売りにして、他の商品を売りつけるための戦略かもしれません。
フォトウェディングもお客様からすれば初めてのことであり、最後のこと。
つまり何も分からない状態で撮影をお願いしたり、プランを決めなくてはならないわけです。そこに付け込むような商売はやはりいけませんよね。
その安さが魅力で撮影を依頼したのに結局はその数倍から数十倍の金額を支払った・・・・なんて話が良くあります。もちろん安さを売りにするのもその会社の戦略なので否定はしませんが、あまりにも安すぎる場合は契約前にちゃんとした説明と完全な見積もりをしてもらうことをおすすめします。
■ フォトウェディングは結婚写真
つまりはドレスや打掛などの婚礼衣裳を着て、ヘアメイクをし、撮影することです。撮影後、お客様に残るのは「撮影の思い出」と「アルバム」または「画像データ」です。それが全てです。
だからこそ安心して楽しい時間を提供してくれて、なおかつ素敵な写真を撮ってくれるお店を選ばなくてはなりません。
■ まとめ
やはり重要なのはそのお店の実際のお客様の写真を見ることに尽きます。モデルさんを使った写真はある意味【イメージ】であり、現実ではないんですね。一般お客様の写真をベースにイメージを膨らませて良くことが何より大切ですし、現実的なんです。
そしてあまりに安すぎる価格にはやはり何か裏があると思っていたほうが良いでしょう。
一生の思い出となる結婚写真は何回も見返したくなるものにしたいものです。「見返すのはいや!」なんて写真は敬遠したいものですね。
「安いから」「写真がすてきだったから」と簡単に決めるのではなく、やはりある程度は情報を収集し、問い合わせして安心して任せられるお店を選ぶことが大切です。
今日ブログが少しでも参考になり、素敵な撮影になることを願っています。