相変わらず和装人気が続く今日この頃ですが、和装をご着用する方が増えるとそれだけ悩みも増えてくるものです。
その一つに「足袋」の悩みがあります。
通常、成人の方にご案内している足袋は「ブロード足袋」です。
こちらは0.5㌢刻みのサイズとなっており、素材は綿100%。ある意味正式な足袋と言えるかもしれません。しかし足の形は人によって違いがあり、「甲高」の方もいれば「幅広」の方も。なかには人と比べて指が長い方もいらっしゃいます。
そんな方々においては、例え足のサイズに合った足袋をお選びになったとしてもきつかったり、違和感を感じたり、着用が長時間に及ぶと痛みを伴っていまう場合があります。
そんな方々にはストレッチ足袋がおすすめです。しっかりとこはぜもあります!
素材はナイロンとなり、綿とは違った風合いですが伸び縮みするので足の形にぴったりとフィット。
足の幅が広くても、甲高でも、指が長くてもブロード足袋に比べ、快適な履き心地を感じて頂けることでしょう。ソックスに似た履き心地なので違和感もないんじゃないですかね。
また素材的に滑りやすいので、お草履もスムーズに履くことができると思います。
デメリットとしてはブロード足袋に比べ、価格が少々お高いです。
それでも倍もすることはありませんので、快適な和装時間を過ごす費用対効果は高めだと思いますのでおすすめです。
「多少痛くても我慢しちゃえば・・・」
「なんとかなるでしょ!」
「たかが足袋くらい・・・」
こう思われる方もいらっしゃることでしょう。それはそれで一つのご意見ですので尊重いたします。しかし足の形は朝と夕方で5~10mm違うとも言われております。履いた時にあまりにもぴったりすぎると、時間が経過するたびにきつさを感じてしまう恐れがあることもお忘れなく。
季節は秋となり、結婚式や前撮り・七五三、そして成人式と和装をご着用される方が増えてきます。もしもご自分の足の形が人と比べて違うと誤字隠されているのであれば、お履きになる足袋にストレッチ素材をご検討してみてはいかがでしょう?
豆知識
白足袋のサイズ選びは意外と難しい件
和装を着用する際に必ず必要となってくるのが白足袋、いわゆる足袋です。
大人用は21cmから0.5cm刻みのサイズとなっており、当店には最大で30cmのものもございます。
ただですね、普段履いている靴が25cmだとしても足袋も同じサイズで大丈夫・・・というわけでもないのが問題なんです。
例え25cmという足のサイズでもワイズ(足の幅)が広かったり、甲が高い場合は同じサイズの足袋だとかなりキツく感じたり、痛かったりすることもあります。足の指の問題もありますしね。
一番良いのは試着してサイズを確認することなのですが、販売品となると難しい・・・。
購入し、いざ着用した時に「全然サイズが合わない・・・」なんてことも無きにしも非ずです。さてどうしたらいいでしょう?
まず前提として、「サイズが合わない」ということはそうあることではありません。
ただ繰り返しになりますが、足の形(幅や高さや指の大きさ等)が他の方に比べると極端だと認識している場合はワンサイズ、もしくはツーサイズ大きめの足袋をお選びになるのが賢明だと思います。
もしそれでも不安な場合はストレッチ足袋をお選びください。
その名の通り、伸縮性があり幅広や甲高の足にもピッタリフィットです。
またサイズも3サイズ対応となっているので、とても選びやすいと思います。
ただストレッチ足袋には難点もあります。
それは素材が素材だけに「滑りやすい」と言うことです。草履を履く際にこの滑りはとても有難いのですが、いざ歩くとなると脱げやすくなってしまうので気を付けなければなりません。
本来であれば木綿素材の足袋をご利用頂きたいのですが、サイズが分からない場合はなんとも・・・・。ですが当店の場合は試着用の足袋を各サイズご用意しておりますので、安心してサイズをお選びして頂けます。
いずれにしましても痛みや不快な思いを感じる足袋は極力避けることが何より肝心です。
普段とは違う、不慣れな和装を着用するのですからなお更ですよね。
意外と足袋については最後の最後まで後回しにしてしまうもので、こういった問題もあるということをご存じない場合があります。「今日一日だけだから」といって合わないサイズの足袋を使用すると、もしかしたらその日一日を不快な思いで過ごす羽目になってしまうかもしれません。そうなると特別な一日も台無しになります。
足袋は和装姿に欠かすことなのできないアイテムです。
余裕をもって準備しておけば安心ですよ!
ご自分の留袖を着用する際に気を付けること
息子様、あるいはお嬢様の結婚式において、お母様が着用する和服と言えば留袖です。
多くのお母様が留袖をレンタルされますが、中にはお嫁入りの際にご両親が持たせてくれた留袖をお持ちの方もいらっしぃます。以前は嫁入りの際、留袖をはじめ付下げ、喪服一式等々を持参する慣習がありましたが、現在ではかなり少なくなっています。
そんなせっかく持たせてくれた留袖もそうそう着用する機会はなく、殆どの場合、長きに渡ってタンスに仕舞いっぱなしなんてよくあること。しかも一度も袖を通してない場合もあれば、持たせてくれた状態のままなんてことも少なくありません。
そして遂にそんな留袖を着用する時が・・・・すると様々な問題が勃発することがあります。
さてどんな問題があるのでしょう。
1.虫に喰われている
留袖はほとんどの場合、正絹、つまりシルクが素材となっています。
この正絹はたいへん虫に食われやすく、もし目立つような場所に穴が開いていると着用する気も失せてしまうもの。長年しまいっぱなしの場合はそのリスクがかなり高いので、予め虫喰いされていないか確認する必要があります。
万が一、虫に喰われている場合は購入した呉服店にご相談することをおすすめします。
「かけつぎ」という修理で、以前の姿を取り戻すことも出来ます。
しかし一番大切なのは、虫喰いされないように定期的に「虫干し」することと、樟脳などで虫の侵入を防ぐことです。
2.黄ばみ、カビの発生
やはり長年しまいっぱなしにしていると、「黄ばみ」「カビ」などが現れてしまう場合があります。
「黄ばみ」は特に留袖の比翼(裏地)・長襦袢などに発生しますが、正絹という素材においては致し方ないことでもあります。しかしどんな状態で仕舞うかによって進行の速さも違ってきます。
着用後はクリーニングをかけ、汗や皮脂を取り除くことが大切です。
またカビにも言えることですが、湿度が何と言っても大敵です。やはり定期的に虫干しすることが何より重要だと思います。
3.どこにしまったか忘れてしまう
日常的に使わないものは目にする場所にしまうことなく、奥のまた奥へしまいがちになります。
頭の中では「あそこにしまっているはず」と思っていても、その場所をいくら探しても見当たらない・・・なんてこともあります。引越しの際に紛失してしまったり、実家に戻してしまったりすることもあるようです。
年に一回は虫干しも兼ねて、保管場所を確認してみてはいかがでしょう?
4.サイズが・・・
前述の通り、嫁入りに際に持たせてくれた留袖を「お母様」としての立場で着用する時は20年近くの月日が流れています。知らず知らずに太ってしまい、お持ちの留袖が小さくて着れない場合もあります。結婚式前に余裕をもって一度袖を通し、サイズを確認すべきでしょう。もしサイズが合わなくても、時間に余裕があれば違った選択が出来ますからね。つまりレンタルに切り替えられます。
5.柄が・・・
20年前に仕立てた留袖の柄はその当時の年齢に合わせて選んでいる場合があります。
果たして20年後の年齢でも違和感なく着用できる柄なのかも要確認です。「持ってる留袖は派手すぎるので・・・」といってレンタル下さる方も多いんですよ。
6.小物は全部揃っていますか?
一言で「留袖」といっても、着物だけでは着用することは出来ません。
全ての小物や付属品が揃ってこそなのです。
留袖という着物の他に必要な物は以下の通りです
【長襦袢】【帯】【帯揚げ】【帯締め】【帯枕】【前板】【衿芯】【腰紐】【伊達締め】【草履】【コーリンベルト】【肌襦袢】【裾除け】【足袋】と以上の小物は必ず必要となります。その他任意として【バック】【末広】も用意していた方がいいでしょう。
何が必要なのかを十分にご理解されている方は少なく、何が足りないのかがわからない方は非常に多いんです。さらには着物はあっても、小物が見つからなかったりすることも多いんです。
もちろん、日常の物ではないのでわからなくて当然なのですが、そのままだといざという時に大変困りますからね。前知識としてインプットしておけば問題ないのですが、そうでない場合は着付けしてくださる美容室や着付け師の方に前もって確認して頂くと安心ですよ!
7.しわはありませんか?
長年しまいっぱなしのままだと、間違いなく「しわ」が発生しています。また折じわも強力になっていますので、ご着用前に一度アイロンをお掛けすると良いでしょう。しかし大切な留袖、アイロンがけで失敗したくないですよね。
アイロンがけにおいて間違ってもしてはならないのは「直接アイロンを当てること」です。
アイロンを当てる際は大きめの木綿の布を用意し、その上からスチーム状態でかけるとしわは直ぐに取れてしまいます。注意点としては同じ箇所に長く当てすぎないことです。
またどうしてもスチームで蒸気が留袖に当たるので、しわが取れた後は和装ハンガーなどに掛け、湿気を取ることもお忘れなく。
以上、ご自分の留袖を着用する前に注意すべき点を取り上げてみました。
「留袖」という和装にフォーカスを当てましたが、付下げや訪問着、振袖や七五三祝着なども基本的には同じですので参考にしてみてはいかがでしょう?
最後に
特別な時の特別な装いは「思い入れのある自分の衣裳で」と考えて当然です。
余計な費用もかかりませんし、万が一汚したりしてもレンタル衣裳よりは気楽です。しかし着物を持ち、維持し、管理するのは決して簡単なことではありません。かといってとっても難しいものでもありません。
最低限の「虫干し」をし、保管場所の記憶、付属品についての知識があれば全く問題ありません。
ただ慣れないことは難しく感じ、面倒を感じるのもまた事実なんですよね。しかし着物だけではなく、自動車だって腕時計だった同じように定期的なメンテナンスが必要なので同じなんですよね。そう考えるとちょっと気持ちも楽になるのではないでしょうか?
縁あってご自分のものとなった着物です。
愛情をもって大切にされてみてはいかがでしょう?
着物に欠かせない白足袋は「販売品」と「レンタル品」をご用意しています。
打掛、紋付袴に留袖や振袖といった和装をご着用の際に絶対に欠かせないアイテムと言えば・・・白足袋(以降は足袋と表記)です。
和装において唯一足袋を使用しないのは、卒業袴の履き物が草履ではなく、ブーツを選んだ場合ですかね。この場合、もちろん足袋は不要で殆んどの方がストッキングにされています。
現代の日本において、日常生活では靴下やストッキングを履くことがほぼほぼですよね。足袋を履く機会なんて滅多にあるものではありません。でも成人式を終えた二十歳以上の方は一度は足袋を履いた経験があると思います。
多分、初めて身に付けた時は違和感しか感じなかったことでしょう。
最近では足袋とフォルムが似ている五本指ソックスも定番化していますが、見た目は似ていても履き心地は全く違うんですよね。その大きな要因は素材の違いです。
靴下にも様々な生地のものがありますが、基本的に伸び縮みするので足の方ににフィットしますし、動きやすさを感じます。一方、足袋の場合は生地は綿100%で、しかも目が細かいので非常に堅く、ほぼほぼ伸び縮みしません。普段の靴下と肌さわりも履き心地も違うので違和感を感じるんです。ただし、七五三用の足袋などは靴下タイプの伸び縮みするストレッチタイプの足袋もあり、もちろん大人用もありますが通常の者と比べて、大変滑り易いのであまりお勧めはしません。特に大人の方は違和感を我慢してください(笑)。
さて足袋にも靴下同様にサイズという物があります。
もちろん「文」といった昔ながらのサイズではなく、「○㎝」という物になります。
当店の場合、大人用としては最小は21㎝、最大で30cmの足袋をご用意しています。
30cm足袋はティッシュボックスと比較するとこんな感じで、メッチャ大きいです。
ちなみにこちらがストレッチ素材の足袋です。
通常の足袋と違い、伸び縮みするのでサイズも㎝刻みではなく、SMLの表記となります。
足袋のサイズの選び方
靴下であれば多少なりとも伸び縮みするのでキッチリとサイズを合わせなくても大丈夫なことが多いですが、足袋の場合はちょっと違います。小さすぎるとキツくて痛みを感じることがありますし、大きすぎると足袋の中で足が動いて滑りやすくなりますし、「こはぜ」という止め具も外れやすくなります。同じ足の大きさでも人によって指の長さや大きさ、足幅の広さ、甲の高さに違いがありますので必ずしもサイズに合わせたからと言ってしっくり来るとは限りません。なので選び方としては「試着」することが一番です。
とは言え、なかなか試着させてくれるお店がないのが正直なところ・・・。しかも足袋の場合、殆んどが販売での取り扱いが多いので、ワザワザ袋から出してくれることもそうそうあるものではありません。
当店の場合、レンタル足袋も用意しているので購入をお考えの方にはサイズ確認をレンタル用でして頂いています。これなら安心してサイズを選んで購入できますからね!
最後に
当店の場合でもレンタルより購入されることの多い足袋。その理由としては殆どの場合が「おめでたい節目」での使用となるので、出来れば新品で臨みたいからだと思います。それに一度購入しておけば、また何かあった時に使えますからね。使用後は洗濯し、軽くアイロンをかけておくだけでOKです。
しかしここに落とし穴があります。
その「何かある時」は数ヵ月後かもしれませんし、数年後かもしれなく、予想がつきません。もちろん当初は大事にしまっておくのですが、年月と共にしまった場所を忘れてしまったり、最悪の場合「もう使わないでしょ」と捨ててしまうこともあります。
結果、「何かある時」がやって来た時には見つからなかったり、無くしてしまったりして再び購入する方が結構多いんです。まぁ売る側としては非常に有難いことではありますが、やはりもったいないので大切に保管されることをおすすめします。
abitoでは足袋は販売とレンタルとでご用意しています。
販売は1,500円、レンタルは800円(共に税別)となっていますので、お気軽にご来店下さい。
足袋っていざとなるとどこで手に入れたら良いかわからないものですが、呉服屋さん、デパートなどで購入することが出来ます。また当店のような貸衣裳店でもご用意があることを覚えておくと、いざと言う時に安心ですよ!
和装の草履の種類とサイズ
和装の足元を飾るものと言えば、ご存知のとおり「草履」です。
しかし日常生活で草履を履く機会なんてないですし、殆んどの方がお持ちではないでしょう。草履も靴のように様々な種類があることご存知ですか?着用する和装によって、履く草履も変わってくるんです。そして大きさや高さのサイズも色々あるんですよ!
知っていそうで実はよく分からない草履についてお知らせしちゃいます。
草履の種類
前述の通り、着用する衣装によって草履も変わるもの。
一見同じように見えても、実は微妙な違いがあり、それこそが和装の奥深さとも言えます。さてさてどんな草履があるのでしょう?
婚礼和装用草履
左の金が色打掛用、右の白が白無垢用です。
とは言っても、白無垢でも金の草履は全然アリですのでどんなコーディーネートにするかは花嫁様次第でもあります。
留袖用草履
留袖用草履は金色が主体となっている物が多く、その色合いがおめでたさを演出しています。※銀系もあります。
こちらの草履は訪問着や付下げ、色無地などの和装でも合わせることが出来ます。
振袖用草履
振袖用の場合、金を主体にしてモノだけでなく、赤だったり、黒だったりと色合いが豊富です。
共通しているのは鼻緒が華やかで、ハッキリと柄が描かれていることです。
喪服用草履
こちらの場合、全体が黒で統一されており、余計な装飾は一切ありません。
ただただシンプルに黒であることだけが求められています。
紋付袴用草履
画像の草履の鼻緒は「白」ですが、黒の場合もあります。
雪駄(せった)と呼ばれることもありますが、大きな意味では雪駄は草履の一種であり、当店では草履と呼ぶことで統一しています。
色やデザインの違いはありますが、草履は基本的フォルムは共通しているもの。
着用する和装によって選ぶ草履が変わることはある意味では「面倒」とも言えますが、靴だって同じですよね?スーツにスニーカーは合わせませんし、洋服に合わせてセレクトしますものね。
つまりはそれが当たり前のことであり、おしゃれとも言える訳です。
草履のサイズ
草履にもサイズという概念があり、「大きさ」そして「高さ」の二つのサイズがあります。【大きさ」に関しては靴と同様に足の大きさに合わせて選ぶ訳ですが、「高さ」に関しては身長だけはなく、全体的なバランスを取る為に敢えて高い草履を選ぶこともあります。まずは大きさと高さの違いを見比べてみましょう。
「大きさ」
こちらは振袖用の草履で、左がMサイズ、右がLLサイズとなっています。
Mサイズは~23.5㎝まで、Lサイズは24cm~24.5cm、LLサイズは25cm~が目安となっています。これは留袖用も喪服用も同様です。もちろん紋付用にもサイズがあり、当店の場合は30cmの大きさまで対応しています。
「高さ」
こちらも振袖用の草履での比較です。
左は標準の高さの草履、右側が高めの草履でその違いは約2.5cm。ちなみに左の草履より低いものもございます。
こちらは男性の紋付袴用の草履で、こちらにも高低両方のサイズがあります。
前述の通り、草履の高さは殆どの場合が履かれる方の身長によって選び方が変わります。
身長が高い方は低めの草履、標準の方は標準の草履、低い方は高めの草履を選ばれる方が殆んど。しかし婚礼の場合は選び方が変わることがあります。
例えば新郎新婦の身長差がそれほどない場合、ご自分の身長にかかわらず、花嫁は低めの草履、花婿は高めの草履を選ぶこともあります。ご想像の通り、花嫁花婿の身長差を敢えて作ることでバランスをとる訳です。やはり花婿の方が見た目に高いことがいつの時代でも重要視されるものです。そう言った意味でも草履は大変重要な役目を担ったアイテムと言えます。
最後に
和装を着用される時、多くの方が和装の色や柄のことを一番に重要視します。
当然と言えば当然のことですが、「おしゃれは足元から」なんて言葉もあります。もちろん和装にも当てはまることではないかと思います。草履の色や柄はもちろん、年齢に相応しい草履を選ぶことも大切なことです。
そして「大きさ」「高さ」の二つのサイズにも心配りしてみてはいかがでしょう?
靴同様に大きさの合っていないものを選ぶと、見た目はもちろんですが履き心地も宜しくありません。また高さもご自分の身長に照らし合わせて選ぶことで、よりしなやかでたおやかな和装姿となります。
もちろん当店では各種様々なサイズをご用意しており、経験を元に、お客様のサイズに最適な草履をご案内しておりますのでご安心下さい。
意外と知らない草履の種類とサイズの話しはいかがだったでしょうか?
折を見て、次は違った角度からの草履のお話しをお届けしようと思います。
ご自分の着物、ご家族やご友人などからお借りした着物を使用する場合に気を付けておくことはこれ。
成人式の振袖、七五三のお母様が着る訪問着や付下げなど、意外とご自分の着物を持っている方は多いもの。
またご自分の物でなくても、ご家族の物だったり、親戚やご友人からお借りして着物を着る方がここ数年本当に多くなったと感じます。レンタルしちゃえば簡単だし、全てが揃っているので便利ですが、少しでも費用を抑えるならそう言った選択肢もアリですよね。
当店においても撮影などでの着物のお持込が随分と増えているのを実感しています。
しかしご自分の、あるいはどなたかに借りたお着物の場合、色々な問題もあるのも事実。でも対処できるように知っておけば、問題なくご着用いただけるのでぜひ知識として知っていただければと思います。
お着物の状態をチェックしておく
例えご自分のお着物であっても、常日頃から出し入れすることなんてないですよね。
数年ぶり、もしかしたら十数年ぶりにタンスから出したなんてこともあります。もしそのまま着付けしてくれる場所へ持っていっても、広げたら「あら?」なんてこともありますので、まずは状態をチェックすることが慣用です。
チェックすべき箇所はこんなところ
・着物にしわが寄っていないかどうか。
・虫に食われていないか。
・色は変色していないか
・着物のサイズが貴女に合うかどうか
これらをチェックせずに着付け当日を迎えた場合、最悪着ることが出来ない場合もあります。しわがあるだけならアイロンを当てる(当て布が必要)だけでOKですが、虫や変色、サイズ違いの場合はちょっと難しいですからね。
まずは余裕を持って着物をチェックし、できれば日の当たらない風邪と折の良い場所で虫干しされることをおすすめします。またチェックしても「わからない」「これで大丈夫か?」と心配な場合は、前もって着付けしてくださる方にご相談してみてはいかがでしょう。
きちんと小物が揃っているかも確認すること
基本、どのご家庭においても着物は一式まとめてお仕舞いになっていると思いますが、だからと言って必ずしも全部揃っているとは限りません。一つでも不足すると着ることが出来ない衣装でもありますので、やはり事前の確認は欠かせません。
着物は着物だけでなく、「長襦袢」「帯」「帯揚げ」「帯締め」などの小物の他に、着付け小物である「腰紐」「伊達締め」「帯板」など様々なものが必要となります。草履やバックだって欠かせません。
「何が有って、何が無いのか?」
着物に詳しい方でない限り、殆んどの方がチンプンカンプンなのではないでしょうか?この場合もお着付けされるお店などに必要なものを教えてもらい、それでもわからない場合は事前に確認してもらいましょう。あ、肌襦袢や裾除け、足袋なども欠かせませんのでそちらもお忘れなく。
こんなことも確認すべきです
■振袖や付下げ、訪問着の場合は衿元につける「伊達衿」を忘れがちですのでご注意を
■数十年以上にわたりしまいっぱなしのままであった草履は鼻緒や底が弱ってしまっている場合があるので要チェック
■着物をたくさんお持ちの場合は着物と小物一式が合ってない場合もありますのでご注意を
■足袋にはサイズがありますので、ご自分のサイズと合うかどうか確認しましょう
■買ったままでしまいっぱなしの着物の場合、「仕付糸」がついたままの場合もありますので外しましょう
■樟脳の匂いがキツイ場合はなかなか取れないので、早めに風を通して匂いを抜きましょう
十分に気を付け、確認しておきましょう
最後に・・・
ここまで書いてしまうと「やっぱり自分の着物を着るのは面倒かも・・・」と思うかもしれません。でもこれだけじゃないんです。着物を出してきるということは、再びタンスに仕舞うことでもあります。
着物は洋服のように洗濯機で洗って、干して、畳んでしまうというわけにはいきません。できればきちんとクリーニングに出すべきですが、最悪でも直ぐに仕舞わずに、やはり風通しの良い場所で数日虫干ししてから仕舞ってください。この仕舞う時が一番大切です。
小物一式を一緒に、足らないものは紙にでも書き出してわかるようにしておくことをしておけば次の時にとっても楽です。そして年に一度でも良いので虫干しすることをおすすめします。
もっと面倒に思えてきたのではないでしょうか。でも思い入れのある、愛着のある着物を着るということはこういうことなんです。
今の時代、お着物はある意味特別な衣装と言えます。
特別な時、特別なことをすることはとても面倒な作業が伴うことが多いですが、だからこそ特別感を感じることができるというものです。大切に扱えば二代、三代に渡ってご着用いただけますので、大変面倒ではありますがどうにかクリアしてください。
それでもどうしても面倒臭い・・・そんな方は貸衣装がおすすめですね。
費用はかかりますが、着物を選べば全ての小物が揃っていますし、お手入れも管理も一切不要なので面倒は一切ありません。それに着る機会が多ければ多いほど、いろんな色や柄の物が着ることができるのは新鮮ですよね。
とにかく、ご自分の着物を着る場合は余裕を持ってチェックする事が大切です。
そしてわからないことがあれば、やはり専門の方に相談することが安心に繋がります。いざという時に困ることがないよう、早め早めに準備をして行きましょう。
草履の正しい履き方と注意すべきこと
秋本番の11月、結婚式・七五三・振袖前撮りと様々な場面で和装になる方が多いですよね。
和装でのお履物と言えば・・・お草履です。鼻緒に足を入れるだけなので、どなたでも簡単に履くことができるものですがいろいろと注意しなくてはならないこともあります。和装を楽しむためには草履の履き方をマスターすることも大切です。
本日は草履を履く上での注意すべきことをお知らせしようと思います。
草履は男女で形が違う
最近の靴は男女でデザインが共通していることも多いですが、基本的に草履は形が違います。
こちらは打掛用の花嫁の草履。
底が厚手になっており、基本的に丸みを帯びた形になっています。
こちらは一般的な男性用の草履。
幅広で長方形になっており、基本的に薄手に作られています。
草履の底は滑り止めなしだから・・・
どちらの草履も底はこうなっています。スニーカーやブーツのような滑りを抑制してくれるような形状にはなっておらず、簡単に表現すればツルッツルです。本来、草履はすりながら歩くものなので、この形状に落ち着いているんですね。
注意点① マジで滑ります
上の画像でもお分かりいただけたと思いますが、草履は靴と違って大変滑りやすい履きものです。地面が乾いている場合はさほど問題ではありませんが、少しでも濡れている時は要注意です。特に日本庭園などには苔が張っていたり、丸石があったりと乾いていても滑りやすい箇所があります。履き慣れない草履、着慣れない和装の場合、滑った時のリアクションが通常より鈍くなります。
小さいお子さんや女性は出来るだけ男性の方に手を取っていただいて、サポートしてもらうと良いでしょう。もし側にいらっしゃらない時は十分の上に十分に注意してお歩きくださいね。
注意点② できれば深く履かないこと
【草履の履き方≒ビーチサンダルの履き方】と思われていることが非常に多いんですよね。多くの方が上の画像のようにガッツリと鼻緒に指の間を挟んで草履を履きますが、厳密には不正解なんですね。直感的にこうなるのは当然なのですが、これだと長時間草履を履いていると指の間が間違いなく痛くなってきます。
画像の右足のような「指で鼻緒を挟んで履く」のが正解の履き方。
いつものような歩き方だと違和感しかありませんが、本来の草履での歩き方である「すり足」でなら納得されると思います。要は草履は履くというより「引っ掛ける」感じですかね。
この履き方をするとかかとはこんな感じになります。
そう、かかとが出てしまいます。
でも安心してください、これが本来の姿なので「草履ちっちゃ!」とはなりませんからね。
とは言ってもいつの間にかビーチサンダルのように履いてしまっていることがありますので、「あれ?指の間が痛いかも?」と感じた時に鼻緒を挟むようにして、痛みから逃れるだけでも効果はあると思います。
注意点③ 汚れに注意
草履はほぼ足袋が丸出しになるので、水場や泥や土、砂の多いところでは要注意です。白足袋にあっという間に汚れが付き、しかも目だってしまいますからね。出来るだけそういう場所を避け、美しい白足袋のままでお祝い事を終えるように気をつけてください。
最後に
草履は日常履くことが少ないので歩きづらくて当たり前です。状況によっては滑って転んだり、足を挫いたり、足袋を汚してすまうこともあります。そもそも和装は飛んだり跳ねたりなど、アクティブな動きをするような衣裳ではなく、ゆったりと動きが似合う衣裳です。
つまり和装を着用する場合は時間に余裕を持って行動する事が何より大切です。
人間、焦ったり時間が無いと動きが速くなっていまいますからね。和装を着用する様なおめでたい日は良い気分のまま一日を過ごしたいものです。その為にも草履での歩行には細心の注意を払ってくださいね。
和装用下着「肌襦袢(はだじゅばん)」にも種類があります
打掛、振袖、留袖、喪服など和装には様々な種類があります。
面白いですよね和装って。だって既婚者と未婚者で着用できるものが分けられていたり、「立場」や「目的」によって着る和装が変わったりするんですから。私も以前はこんな和装を「面倒な衣裳だな」と思ったものです。しかしよく考えるとそこにはちゃんとした理由があるんですよね。
私見ですが、和装とは洋装と違って「自分の為に着る衣裳」というよりは「他の方の為に着る衣装」ではないかと思います。
打掛は披露宴をより華やかに演出する為の和装、
留袖は他の方に自分が親族であることを知らせる和装
振袖は未婚である事を知らせる和装
喪服はその黒という色で死者を弔う衣裳
こう考えると単に面倒な衣裳ではなく、日本ならではの文化伝統である「おもてなし」が存分にこめられた衣裳なんですよね。
そんな和装はやはりキッチリを着たいものです。その為には和装用の下着である「肌襦袢」にも十分気を遣いたいものです。
肌襦袢は大きく分けて二つの種類があります。
一つは婚礼用、もう一つは一般和装用です。
一般和装用肌襦袢
まずは画像をご覧下さい。
こちらは前から見た一般和装用肌襦袢
後ろからみた画像
一般和装とは何をさすのでしょう。
最も簡単に説明すれば、「白無垢」「色打掛」「本振袖」以外の和装となります。
種類として明記するならば以下の物になります。
「振袖」「留袖」「色留袖」「訪問着」「付下げ」「色無地」「小振袖」「小紋」「喪服」
婚礼和装用肌襦袢
こちらも画像でまずはご覧下さい。
こちらは前からの画像
後ろからの画像
その違いとは?
一見だけでは「何が違うの?」「同じじゃん!」と思って当然ですよ。同じ素材で同じ白、そして同じフォルムなのでパッと見では分りづらいですが、一ヶ所だけ違いがあります。やはり画像の方が分りやすいので、こちらをご覧下さい。
婚礼用を下に一般用を上に重ねてみましたが違いが分りますでしょうか?
その違いは「襟口の深さ」なんですね。今度は後ろからの画像で見てみましょう。
婚礼用肌襦袢の襟の深さは一般用に比べると約4倍くらいあります。
何故違いがあるのかというと、着方、言い換えれば着付け方に違いがあるんですね。
婚礼用和装は後ろ襟をグッと下に抜いて着る衣裳です。
改めて見るとかなり下に抜いているのがわかりますね。
もし打掛に一般用の肌襦袢を使用してしまったら、間違いなく見えてしまいます。また見えないように着付けをしてしまうと、打掛本来の美しさを十分に発揮できません。やはり婚礼用和装には婚礼用の肌襦袢でなければいけません。これは絶対です。
肌襦袢にまつわるあるある話
当店の打掛のレンタル、和装前撮りのお客様には「婚礼用の肌襦袢のご用意が必要です」とご説明しています。
すると「肌襦袢持ってます!」というお客様は少なくないのですが、その殆んどが成人式で使ったものだったり、ご家族がお持ちの肌襦袢なんです。しかし婚礼用ではないので使用は出来ません。
なので殆どの場合、当店で婚礼用肌襦袢をご購入して頂くかレンタルをして頂いております。
どうせ肌襦袢を購入するなら・・・・
前述で「婚礼和装には婚礼用肌襦袢が絶対」と書きましたが、これには続きがあります。
婚礼用肌襦袢は一般和装でも使用が出来るんですよね~これが!
既婚者の方は今後婚礼和装を着る機会はないでしょうから、もし肌襦袢を購入する場合は「一般用」がおすすめです。でも成人式や卒業式の為に肌襦袢を購入する場合は「婚礼用」がいいかもしれません。その殆んどの方が未婚ですから、結婚式や前撮りで和装を着る時にも使えますし、その後の一般和装を着用する時でもOKですから長く使えます。
つまり無駄がないんですね。
婚礼用の肌襦袢は全ての和装で使うことができるので、とっても便利なんです。
最後に・・・
人生において和装を着用する機会はそう多くはありません。
なのでせっかく購入した肌襦袢も役目が終わると「ほったらかし」にされることが多く、次に使う場合にどこにしまったかわからずに結局また新たに購入されることも大変多いんです。そして購入した後に何故か出て来る・・・なんてあるある話もよく耳にします。
ですから購入した肌襦を使用した後は綺麗に洗濯し、軽くでいいのでアイロンをかけてからビニール袋に「肌襦袢」を大きく書き、下着または靴下などを入れている場所に保管しておくといいでしょう。そこは毎日開け閉めする場所ですから絶対に忘れる事はありませんし、空気の入れ替えになり色が変わることもありませんからね。
いずれにせよ、肌襦袢は和装を着用する上で絶対に欠かせないアイテムであるということお忘れなく!
紙にしてこそ本来の輝きを放つ
結婚式、成人式、そして七五三において、現在では「前撮り」が主流となります。
元々結婚式や成人式などでは当日に撮影していたのですが、「ゆっくりと撮影する」「当日のタイムスケジュールを軽減する」ために、『事前に撮影を済ましてしまう』というものでしたが、現在ではちょっと意味合いが変化して『満足できる撮影を行なうこと』となっています。
そんな前撮りで撮影した画像は殆んどの方が「データでもらいたい」というのが本音ですよね。データさえあれば何でもできてしまいますし、スマホやPCなどで簡単に見ることも出来ますしね。
年々スマホやPCの画面の解像度も上がり、ひと昔前とはくれべものにはならないくらいキレイに画像を見ることが出来ます。
でもどんなにキレイで美しくても、紙に焼いた(写真にした)ものには勝つことはできません。その差は圧倒的です。
例えばこちら。
紅葉の中での大変美しく、思い出深い画像データをアップ致しました。
そしてこちらの画像をアルバムにしたものをスマホで撮影したものがこちら。
ん~、あまり上手く比較できないですね。写真の良さをこの画面上では伝えることはできそうもありません。
ですがアルバムや六切りなどの写真にすると画像の美しさだけではなく、紙表面の光沢感や質感も加わることで化学反応が起こり、比べて見てみると圧倒的な存在感を放つのはやはり写真にしたものです。
先日も成人式の前撮りをロケーション撮影で行なってくださったお客様にデータを納品しました。その際に「せっかくですから気に入った画像を何枚か六切りにしてアルバムをお作りになっては?」とおすすめしました。ところがもう撮影も終わって、お支払いも住んでいるので今さら追加料金を払ってまで写真にすることに最初は抵抗があったようです。もともとデータ渡しのみの前撮りプランだったので余計にそう思われたのかもしれません。
もしかしたら「売りつけられている」とお感じになったかもしれませんが、当店としては「絶対に写真にしたほうが綺麗だし、なによりお客様の為でもある」という信念があったので雑念を抱くことなくおすすめしただけなのですが・・・。
しかし最終的には「そこまでいうなら3枚だけ六切りに・・・・」となり、後日アルバムにして納品したところ「いや~やっぱり写真にすると全然違うね!あなたの仰った意味がよーくわかりました。」と言って頂けました。
みんなデータが欲しいですし、データがあれば何でも出来ます。
もしかしたら「そのうち写真に焼こう」と思っている方が殆んどだと思いますが、「喉もと過ぎればなんとやら・・」で機を逃すといつの間にかそんなことは忘れてしまうものです。写真にすることでいつでも誰でもありのままを見ることができます。スマホやPCをもっていない方でも、使いこなせない赤ちゃんやご年配の方も平等にね。
データさえあれば簡単にご自分ででも写真にできるんですから、ぜひ!
肌襦袢に関する疑問にお答えします
婚礼の打掛ではもちろん、振袖や留袖、そして喪服などのいわゆる「和装」を着用する際に必需品となるのが肌襦袢です。
しかしこの肌襦袢に関して、多くの質問やお問い合わせをいただく事が多いんです。和装は現代においては特別な衣装の一つですから、肌襦袢のことを知らなくても当然です。でも知識として知っていても損はありませんので、知っておいた方が良い情報をお知らせしたいと思います。
そもそも肌襦袢とは何なのか?
肌襦袢は簡単に言えば和服用の下着です。和服は「着る」というよりも「体に合わせて着せる」衣装ですから、普段の洋服と違い体にピッタリと密着します。その為、意外と汗をかきやすいため、その汗を吸収するために綿が素材となっており、またとても柔らかく肌触りも良くなっています。
また和装においては「長襦袢」というものがあるので、肌襦袢と混同してしまいがちですが全く別物となります。振袖や留袖、その他の和装の下に着付ける物が長襦袢です。振袖を例にとれば「振袖」+「長襦袢」の2着1組で構成されてます。つまり肌襦袢は下着ですが、長襦袢は着物の一つであるのでその違いは明確なんです。
名称が似ているので混同してしまうのもしょうがないですよね。
肌襦袢は大別して2に分けられます
肌襦袢(女性用)には2つあります。一つは「花嫁用肌襦袢」、そしてもう一つは「一般肌襦袢」です。
左が打掛用の花嫁用肌襦袢、右が留袖や喪服用の一般用肌襦袢です。
一見、その違いがわからないかと思いますが比べると明らかです。
左が花嫁用なのですが、首後ろの部分が右側に比べて大きくえぐられています。これは打掛の形に合わせているからです。
打掛では後ろ首のかなり下まで露出することになります。このため、一般用の肌襦袢でははみ出てしまうので、大きくえぐれた形となっています。
よくいただく質問
「普通の肌襦袢は持っているんですが、打掛で使えますか?」
こんな質問をいただきます。そしてこの質問の答えは「NO」です。その理由は先ほどご説明した通りです。しかし逆は「OK」となります。つまり花嫁用の肌襦袢は留袖でも喪服でも使用していただく事が出来ます。一度使ったものでも、使用後にちゃんと洗濯しておけば再利用できますので簡単に捨てないで下さいね。またよく有ることですが「どこにしまったか忘れた」なんてこともありますので、そこら辺もしっかりと記憶しておきましょう。
これから成人式を迎える方は振袖がレンタルでも、購入でも必ず肌襦袢は必要なものとなります。もしお持ちでなく、購入される場合は一般用ではなく、花嫁用の肌襦袢を用意することをおすすめします。なぜならご説明した通り、ご結婚されるときに打掛用として使えるからです。肌襦袢は当店では約2,000円ほどで販売しているので、見方によればそれほど高価なものではありませんが、何回も使い回せるものですのでその度に購入するのは大変勿体無いことです。
結婚の平均年齢が上がったとは言え、25歳前後でご結婚される方は決して少なくありません。その時まで大切にとっておけば、2,000円ほどとは言え節約になりますからね。覚えていて損は無いはずです。
まとめ
和装の世界は一般の方々にとってはある意味「未知の世界」と言えます。今回のように名称が複雑だったり、着付けするのに必要な小物が数え切れないほどあったり、TPOに合わせて着物の「格」を合わせなくてはならなかったりと難しいことばかりです。
でも何百年も前から受け継がれてきた文化、伝統であるということは不変の価値があるからこそです。「知らない世界だから覗きたくなる」「知らない世界だからこそワクワクする」ってコトありますよね!? 和装に携っている当店としては、もっと多くの方に和装の世界を知って頂き、その魅力を感じていただきたいと考えています。
これからも少しずつでも今回のような和装の知識をお知らせしていきますので宜しくお願い致します。