色打掛と言えば、やはり「赤」をイメージしがちです。
実際、赤の色打掛が取り揃え的にも圧倒的に多く、お客様にも選ばれやすいんです。
しかし緑系や青系、からし色系など様々なものもあり、中でも珍しいのが黒系の色打掛です。つい最近もこの黒の色打掛についてブログを書きましたが、実際に着用している写真を載せていなかったので、今回改めてブログでご紹介します。
こちらです。
「黒」といってもそれは地色のことで、黒一色ではありません。
こちらの打掛では全体に花柄があしらわれており、様々な色が使われています。地色が黒だけに、柄がより浮き出し、地味どころか大変華やかな印象になっています。
⇒美しいペパーミントグリーンの色打掛のご紹介ブログ
ちなみにこちらの打掛は「八重がさね」という衣裳となり、十二単を簡略化してデザインとなっています。ふちに緑、からし色、紫が重なって見えますが、これこそが八重がさねなんです。なのでより華やかに見えるんですね。
さて花婿様は黒の紋付袴姿で、お二人揃っての「黒」ですがめっちゃカッコ良いと思いませんか?
これぞ大人カップルのコーディネートと言えます。
ちなみに和装において「黒」と言う色は、さお高の格式を持つ色と言われています。
つまり格式が高く、カッコ良く、大人っぽく、そして大変華やかな和装姿のとても良い見本となります。
赤の打掛もかわいらしく、とても美しいですが、黒も負けず劣らずの魅力があるのです。
一生に一度の婚礼和装姿ですから、先入観などに捉われずに様々な色の打掛をご試着されることはとても大切なことです。和装は試してみないとわからないことばかりの衣裳ですから、どしどしチャレンジされる事をおすすめしますよ!