昨日、当店に旧作?が入荷・・・というよりやってきました。
どんな旧作かというと、こちらです!
この和箪笥です。
これは私の祖母が嫁いでくる際の【嫁入り道具】のひとつだったもの。多分、昭和15年前後に嫁いだとのことですからおよそ80年物の立派な旧作ということになります。80年の時を経て、私のところに来たのも何かの巡り合わせです。
実は祖母は30代前半で亡くなっているので私は会ったことはありません。だからこそ祖母に対する想いもありますし、この年になって祖母が所有していたものを私は受け継ぐことに嬉しさを感じています。
とはいえ・・・日常で使うのではなく、お店である意味ディスプレイ的な存在でいてもらうことになります。
当店は結婚式関連企業ということもあり【嫁入り道具】であるこの箪笥は当店と関連性がありますし、80年という長い時間を経過し、経年変化はあるものの当時と変わらぬ姿であることは【継続性】を意味し、お客様にとっても良い縁起に繋がるのではないかと考えています。
この世の中、常に新しい物が生まれている訳ですがこちらのような古い物は反比例して減少しています。
時間という物が作り出したこの価値はどんなに文明が発達しても作り出せることは出来ないものでから大変貴重ではないでしょうか。
「懐かしい!」「素敵!」「こういうの良いですよね~」と思ってくださるお客様もいらっしゃるでしょうし、中には「古臭い」というご意見もあるでしょう。いずれにしてもこれをご覧になったお客様に少しでも何かを感じ取って頂ければ、私はもちろん嬉しいですし、祖母も悪い気はしないと思うんです。とにかく受け継いだからには大切に取り扱い、次の世代へ継承させていきたいです。
これで歴史的価値のある調度品?は二つ目です。
もう一つは以前にご紹介した長持です。
どちらともabito的重要文化財として認定したいと思います。ご来店の際はどうぞご覧くださいませ。