お店の名前である「Wedding Dress abito」が物語っていますが、ウェディングドレスやカラードレスなどのレンタルを根幹としたドレスショップだったのも今は昔・・・。
現在ではすっかり「和の衣裳」、つまり和装のレンタルショップとなっています。
そんなこともあり、店内も和に雰囲気が漂う感じとなっています。
ウェディングドレスを飾ることはなくなりましたね。
ドレス中心だったこともあり、ベースは「洋風」ですが掛け軸などを飾ったりするとそれなりに見えてくるものですね。和と洋の組合せも悪くありません。
およそ100年前の桐箪笥があることで、グッと和の雰囲気が醸し出されています。
10年ほど前はドレスやタキシードで溢れ返っていた2階フロアでしたが、こんな感じになっています。
敢えて現在のような和装を中心としたお店づくりを進めてきましたが、今考えるとかなりのギャンブルだったのかもしれません。これが正解なのか、不正解なのかはわかりません。しかし和装の美しさ、素晴らしさ、その価値観を信じて疑わない自分としては良かったと思っています。
和装は見ていても飽きることがなく、歴史がありつつも常に新しい発見があります。なによりワクワクする衣裳なんですよね。
日本人が日本人の為に紆余曲折を繰り返しながら辿り着いた伝統、文化ですし、洋服と違い、着る方の身体に合わせて「着付ける」という世界でも稀なものだと思います。
フォルムは一緒でも微妙な色の違い、そして様々な吉祥文様、帯や小物の組み合わせで全く違う印象を感じる事の出来る(つまり同じ衣裳でオリジナルのコーディネートを楽しめる)という喜びと楽しさがあるんです。
まだまだ伝えたいことは山ほどありますが、本日はこの辺りで。