結婚式では着用しない打掛や紋付袴姿を写真で残す「和装前撮り」。
年々実施率も上昇中で、当店でも多くのカップル様にご利用いただいております。
「私達も和装で前撮りしたいなぁ~」
こう思っている方は多いのではないでしょうか?でも結婚式の準備はもちろん、日々の生活であれよあれよのうちに時間だけが過ぎてしまい、前撮りをするタイミングを逃してしまうカップルも少なくありません。
和装前撮りも結婚式と同様に、計画と準備をしておくと驚くほどスムーズに進みますよ!
それにはまずは情報をゲットしなければなりませんが、このブログを読めばある程度把握できることでしょう。
和装前撮りをするにあたって決めておきたいこと
結婚式にしても和装前撮りにしても、殆どの方にとっては「初めてのこと」です。
まぁそれでも結婚式に関してはプランナーさんという強い味方がいるので安心ですが、式場以外で前撮りをされる方は自分たちで進めていかねばなりませんから大変です。でもそれほど難しいものではないんですよ。
① 予算を決める
大切ですよね、予算。まずはこれありきといっても過言では有りません。
和装前撮りを提供しているお店によって費用はバラバラです。あくまでもメインは結婚式ですから、自分達にとって無理のない範囲で予算決めすることが大切です。
② スタジオ撮影、ロケーション撮影のどちらにするかある程度考えておく
費用はほぼ【スタジオ撮影<ロケーション撮影】となります。
また写真のテイストが全く変わってきますね。
スタジオ撮影のメリット
・比較的低予算で実施できる
・季節や天候に左右されずに撮影できる
ロケーション撮影のメリット
・開放的な雰囲気の中、自然な表情が出しやすい
・季節や自然と一体化した前撮りができる(桜、新緑、紅葉、海、お花畑など)
③ 画像データを結婚式で使うのか、それとも写真だけで十分なのか?
前撮りされたお客様の多くが前撮りした和装姿を結婚式でプロフィールムービーで流したり、写真を飾ったりされます。なかにはウェルカムボードにされることも。
結婚式での使用はもちろん、年賀状やご挨拶状、SNSなどでもご自分たちの和装姿の画像を幅広く使いたいなら、やはり画像データーは欠かせませんね。
和装前撮りにはお店によって様々なプランがありますが、「データ販売はオプション」となっている場合もあります。もちろん「写真だけで十分!」という方は無理して購入することはありませんが、データがあればいろんな用途に使えるのでとっても便利だと思います。
④結婚式のどれくらい前に和装前撮りをするか検討しておく
和装前撮りをするタイミングは簡単に言えば早ければ早いほど良いと言えます。
ご存知でない方が多いのですが、デジタルカメラで撮影した画像はフィルムで言えば「現像前」のものでしかありません。つまりそのままだと殆ど使えない状態と言えます。
撮影した画像は明るさや色を調整が必要となりますが、これにはある程度の時間が求められます(当店の場合は2週間前後)。
そして調整済みの画像を写真にする場合は1週間~10日ほどかかります(当社の場合)。さらにさらにアルバムにする場合は「構成」なども必要となりますので撮影からお渡しまで約1ヶ月余りの時間をいただいています。
まとめます
データのみのお渡し⇒撮影後約2週間
データ&お写真のお渡し⇒約3週間
データ&アルバムのお渡し⇒約1ヶ月
このようになります。上記はあくまでも当店の場合であり、店ごとに違いがありますので、結婚式の日取りを伝え、可能がどうかをまずは確認することも非常に大切です。
更に言えば、撮影データを使ってムービーやウェルカムボードを作るには、さらに時間を確保しなければなりません。これらを考えると「1ヶ月前」ではとてもとても・・・・。この場合結婚式直前ギリギリまであたふたしてしまうことになります。
やはり安心して結婚式の準備をする為にもかなりの余裕を持って、和装前撮りに臨みたいものですね。2ヶ月前であればある程度余裕を確保できると思います。
当店においては半年前~3ヶ月前というお客様が殆どとなっています。
11月挙式の方は9月、10月挙式の方は8月、9月挙式の方は7月には前撮りされることをおすすめいたします。8月挙式の方は・・・出来るだけ急がれた方が良いでしょう。
⑤ 撮影してもらいたいイメージを膨らませておく
和装前撮りと言ってもお店ごと、カメラマンごとでテイストが変わります。
伝統的ないわゆる「型もの」といった撮影もあれば、イマドキのカジュアルな撮影も。もちろん全てお店やカメラマンにお任せできますが、やっぱりお二人が残したいポーズなどをリクエストしたほうが、より素敵な写真となりますし、思い出にもなります。
結婚情報誌、あるいはネットなどに掲載されている先輩カップルの画像を真似するのも全然アリです。
当店でもお客様がスマホなどに保存した画像を元に撮影していますしね。
その為にもネットなどでいろんな方の前撮りの写真を確認しちゃってください。具体的なリクエストは思いつかなくても、ある程度のお二人が希望される方向性が見えてくるはずです。
まとめ
「予算」「撮影の種類」「前撮り画像の用途」「スケジュール」など和装前撮りを検討するに当たって、考えておくべき事はたくさんあります。
でもキッチリと全てを固定する必要はなく、ぼんやりで十分です。
予算を決めていてもいろんなものを見ていくうちに「欲」が出てくることは当然有りますし、スケジュールにしてもプライベートや仕事でままならない事も有りますからね。
ただ「芯」だけはしっかり持っていないといけません。
この業界の営業は本当に巧みで、あれよあれよのうちに想定外の予算になってしまうこともありますし、ちゃんと確認しておかないと泣きを見る場合もすくなくありません。何かあっても誰も守ってくれません。
ある程度の情報を収集しておくことは鎧をまとうことになり、自己防衛にもなります。
和装前撮りはただ写真を残すだけのものはではなく、結婚式とはまた違った「結婚の思い出」を作ることでも有ります。ならばやはり納得し、満足する撮影にしたいものですよね。その為にもまずはいろいろと知ることが何より大切なのです。
結婚式の準備だけでもとても大変だとは思いますが、前撮りした和装姿の写真は数十年後の自分たちへの贈りものでもあることを念頭にして、無理のない様に頑張ってみて下さいませ。