その昔、記念の写真撮影においては「自分達らしさ」「楽しさ」は排除されていたと思います。
背筋はピンと伸ばし、笑顔ではなく感情のない表情、完全なるカメラ目線と三拍子揃った撮影でした。もちろんその当時の価値観ではそれこそが正解であり、特別なものだったのでしょう。
時は流れ、時代が変わり、今は撮影もめちゃくちゃ変わりましたね。
前時代の価値観はもはや過去の遺物。
求めるものが変わりました。
撮影される側だけでなく、提供する私たちも前時代の価値観は持ち合わせていません。ただその時代の張りつめたような雰囲気の写真も、現代においてはある意味COOLなものとして捉えられてもいます。たくさん撮影するなかでの一つのコンテンツとして存在しているといえます。
一方でこんな家族写真も素敵ですよね。
ご自分達らしさ全開の家族フォト。
昔であれば間違いなくこういった撮影は求められませんでしたし、応じませんでしたし、想定することすらなかったでしょう。ちょっとおふざけが入り、敢えてご家族それぞれの影を入れるなんてありえないものでしたが、今の時代からすると全然アリどころか、何なら「これ素敵!」と思っていただけるのではないでしょうか?
ご家族のご希望で、アルバムにはこちらの写真をお入れして作らせていただきました。
完成したアルバムはこの写真があるからこそ、ご家族の「色」が際立ったと感じました。とてもいいアルバムに仕上がり、大変喜んで頂けました。
記念写真はその昔は「誰かに見せる」ことを想定し、当たり障りのないことが絶対条件だったのかもしれません。でも基本的に記念写真は誰かに見せる為の物ではなく、自分達が見返した時に懐かしさを感じたり、思い出に浸ったりするものです。
自分達が残したいように、好きなようにすることが一番だと思います。
七五三
専門サイト「ソラノシタ」に七五三を追加しました
今年より開設したロケーションフォト専門サイト「ソラノシタ」に七五三のカテゴリーを追加しました。
本来はもっと早く追加するつもりでしたが、お客様画象の使用許可をいただくのに時間がかかってしまい、この時期となってしまいました。
しかし既に多くの七五三ロケのご注文をいただいているので、「間に合わなかった・・・」という気持ちが一切ないのが救いです。来年に向けての早めの行動と捉えるようにしています。
既に掲載済みの振袖カテゴリーと同様、七五三に関しても様々なロケ地で撮影したお客様画像をアップしているだけのいたってシンプルなサイトです。
価格、プラン、ロケ地などの詳細は一切掲載して下りません。
その一つの理由に「価格競争はしない」という概念があります。長年の経験からロケーション撮影を心からご希望されるお客様は価格やロケ地は二の次にされます。
もっとも重視されているのが「どんな写真が残せるか?」なんですね。
ありがたいことに、お客様に選ばれる圧倒的な理由は「ウェブサイトの写真がとても素敵だったから」です。ちなみに掲載している画象の全てが実際に撮影させて頂いたお客様です。モデルなどは一切起用して下りません。
もちろんプランなどはご用意しており、お問い合わせ頂ければお知らせしています。
ただ「価格」ありきのお問い合わせの場合、ご契約いただくことが少ないのも事実。「安さ」もりっぱな企業戦略の一つではありますが、当店の場合はその考えを持ってはおりません。
成人式にしても、七五三にしても撮影はただ写真を残すだけの手段とは考えておりません。
素敵な景観の中で、歩いたり微笑んだりしながらその季節を感じ、撮影の時を脳裏に、そして身体に刻みこめていただく。数年後、数十年後にその写真をふと見た瞬間に一気にその時の情景を思い出して頂けたらと思っています。
そしてその写真は素敵で、ご満足頂けるものでなくてはなりません。
ただ撮影するだけならどこを選んでも一緒ですよね。abitoは撮影だけでなく、その時の思い出づくりもプロデュースしているお店です。安くもありませんが、高くもないはずですがコスパはハンパなくいいはずです。
一生の思い出となる写真は素敵に残してこそ、未来の自分への贈り物となるとabitoは考えます。
姉弟での七五三前撮り
その昔、七五三といえば「お宮参り」がメインで記念撮影はその次という時代がありました。
その撮影も宮参り当日に行うことが多く、私の頃は笑顔はどちらかというとNGだったような気がします。しかし時代や習慣は変るもので、今や前撮りは当たり前のことですし、撮影する側は何とか笑顔を引き出そうとしますし、ご家族もそれを臨んでいます。
とはいえ、七歳はともかく五歳や三歳にとっては結構な高いハードルなんですよね。
それでも中にめちゃめちゃ素敵な笑顔で撮影に臨んでくれるお子様もいらっしゃいます。
今日はそんな姉弟さんをご紹介します。
まずはお姉ちゃん。
色白でとてもかわいいお嬢様でした。
番傘をもつ手の形もバッチリです。白い振袖がとってもお似合いですね。
お色直しでドレス姿。
こちらは七歳のドレスの中で最も豪華で大人っぽいベルベット素材のものですが、どちらかといえばお子様方ではなくママに受けのよいドレスなんです。でもご本人がお選びになったんです。
やはり振袖姿より大人っぽく感じますが、ご自分でお選びになっただけあってお似合いです。
頭の傾げ具合、ドレスをそっと握った左手の位置、そして笑顔が最高です。
さて弟君はどうでしょう?
やはりめちゃめちゃいい笑顔です!
口角の上がり具合で笑顔が変わりますがバッチリですね。短髪にゴールドの羽織袴が合いまい、五歳ながらも男らしさが伝わってきます。
スーツ姿はお姉ちゃんとは逆ですが、とても可愛らしいものとなりました。両手をポケットにいれた姿はちょっと背伸びをしている雰囲気が出て、より可愛らしさを演出してくれます。
まっすぐにカメラを見つめるその目は輝き、純真な心が伝わってきますね。
ご家族全員での一枚。
あっという間に成長してしまう子供たち。
親としては嬉しくもあり、寂しさも感じたりします。この七歳、五歳という時に家族全員笑顔の写真を残せるのは、当たり前のようで当たり前でないのかもしれません。
こんな時間があるからこそ未来が楽しみですし、ふとした時に振り返って何かを思えるのでしょう。
こういったご家族全員での一枚はご両親にとっては本当に大切な思い出となるのはもちろんですが、お子様達も大人になって見返した時にご両親のありがたさとその存在の大きさを感じることでしょう。全員にとって宝物なんですよね。
そんな大切な撮影を流れ作業にはしたくないですし、一組一組時間に余裕をもってご対応していきたいので当店では詰め込んでの撮影はして下りません。ご希望の日時に添えないこともございますが、全てはこういった想いからのことですのでご理解頂けると有難く思います。
こちらのご家族(お母様)に快く画象掲載のお許しをいただけたことに感謝申し上げます。お母様が写真の仕上がりにご納得、ご満足頂けたらからこそOKが頂けたのかなと思っております。大切な記念の撮影に当店をお選びくださり、本当にありがとうございました。
「ソラノシタ」に七五三カテゴリーを追加します
既に稼動中のロケーションフォトサイト「ソラノシタ」。
今年は振袖カテゴリーだけとし、七五三カテゴリーは来年からと考えていました。
しかし今年は七五三のロケーションフォトのお問い合わせが昨年に比べ急増している状況で、急遽七五三カテゴリーも追加することに致しました。ただ今作業中で、来月初旬にはアップできるかもしれません。
予定を早めたのはただ単に年内の七五三ロケーションフォトの受注をさらに増やそうとしているわけではありません。
来年に向けての布石、あるいは準備でもあり、ソラノシタというサイトを少しでも早い段階から育て上げていくために最善と判断したからです。SEOに詳しい方ならお分かりいただける事と思います。
それに加え、振袖と七五三のロケーション撮影は季節を問わないという特性もあります。
つまり冬の竹林や春の桜で撮影を希望されることも多いので、それに間に合わせる為にもと思いました。
当店が七五三のロケーション撮影を開始したのはもう6年も前。
その頃は宇都宮に新しいフォトスタジオが続々と誕生し、ナチュラルでかわいい系のスタジオ撮影が隆盛を極め、その勢いは今も続いています。しかしことある毎に利用されていたからのなか「もうスタジオ撮影は飽きた」「どこで撮っても大して変わらない」とお考えの方がロケーション撮影に魅力を感じていただけているようです。
ちなみに当店はチラシや情報誌への広告掲載、ネット広告などは一切行っていません。
広告という「多くの人に知っていただく」という形ではなく、abitoとabitoが行っていることを「見つけてもらう」という形にしています。
多くの人が知っている価値観もありますが、「見つけた!」「めぐり合えた!」と思って頂いた方がより価値が高まると考えているからです。実際、ご利用いただくお客様からは「ずっと探していたんです」「ブログからabitoを知りました」と涙ぐましい労力を惜しまないで見つけていただいています。本当に有難いことです。
振袖も七五三もロケーション撮影を希望される方は限られており、全ての方におすすめするワケではありません。
本気でご検討されていたり、ロケーション撮影一択とされている方にソラノシタというサイトを見つけていただけたらご納得していただけるのではないかと思っています。ただソラノシタは実際にご利用されたお客様の画象を中心としたサイトとなっており、細々とした情報は掲載していません(プラン内容や価格)。
内容などよりも、まずは「したい」とか「これがいい!」と思っていただかなければその先に進みませんからね。
abitoはこれまで以上にロケーション撮影に邁進していきますが、数をこなす事を主としてはいません。クオリティの高さ、そしてご利用くださる方に喜んでいただけることだけを考えております。
貸切りで安心の七五三前撮り
今月は七五三の前撮りが続きます。
昨日は三歳の女の子の前撮り。お姉ちゃんも「私もドレスを着て写真が撮りたい!」とのことで、姉妹仲良くドレス撮影もしました。
パパとママ、そしておばあちゃんに見守られながらの撮影。
スタジオにはその他、カメラマン、ヘアメイクとお着付けの担当、そして私だけ。関係者以外は誰もおらず、この後に撮影もなかったので完全貸切でした。つまり撮影時間も他の方の視線も一切気にする事のない撮影なので、ご家族にとってはストレスフリーですし、安心ですよね。
大切な記念の撮影ですから、その時間も快適に過ごしたいものです。
abitoは七五三の衣装も豊富ですし、完全独立型フォトスタジオも完備しています。さらにはロケーション撮影も手がけておりますが、人気のフォトスタジオとは一線を隠しています。宣伝も一切していませんので、他と比べ施行組数は少ないです。
しかし「だからいいんです」と言われる事も多くなってきたので、今後も変わることなくabitoらしい七五三を手がけていきたいです。
七五三のお客様一組一組に安心の撮影をご提供することが当店らしさですからね。そもそも時間に追われての撮影は我々こそ避けたいと思っているほどです。焦るとロクなことないですからね。
七五三 パパママ衣裳セットプラン
今日は七五三に関してのブログです。
今年は七五三の流れが明確に違っているのを感じます。コロナが第五類になったからなのか、それとも7年間変わることなく発信してきた成果が現れたのか・・・謎ですが、七五三ロケーション撮影のお問い合わせとご成約がめちゃくちゃ多いんです。
ロケーション撮影の魅力はいくつもありますが、その中でもやはり「美しい景観の中での撮影」ということと、お子様方が緊張することなくいつもの表情を見せてくれることが最大の魅力かもしれません。
またお客様方からロケーション撮影をお選びになった理由をお聞きすると、「子供が生まれてからフォトスタジオばかりで撮影してきたので、さすがに飽きてしまった」との声が多いですね。スタジオを変えても、どこも同じような作りになってしまっているので変化を感じないようです。
さて本日のお題のお話しになります。
そんなロケーション撮影をご希望されるパパママの多くが、「せっかくだから私達も和装で」とお声かけいただいています。
親子でお着物姿・・・とっても素敵ですよ!
当店はそもそも貸衣裳店ですから、パパママの衣裳に事欠きません。しかし昨年まではお客様からお申し出がない限り、パパママの衣裳については積極的になっていませんでした。無理な営業はしたくないですし、そういうの得意じゃないんです昔から。
でも今年はそんなリクエストが多いものですから、ちょっとだけ前向きになろうと決めました。そこでこんなセットプランを企画致しました。
セットでこの価格、そしてスタジオ内での撮影だけのご着用ならさらにお手頃な価格でパパもママもお着物をお召しいただけます。ご家族みんな和装で思い出づくり出来ますよ。
ちなみにこちらはポップにして、七五三ブースに掲示していますが、これまで通りにお客様からのお問い合わせがない限りはこちらからお奨めすることはございませんので、安心してご来店下さい。
ちなみにですが、当店のロケーション撮影は七五三だけでなく振袖や婚礼和装も手がけているため、時期によってはご案内出来ない場合もございます。現時点では10月下旬~11月上旬にかけて混雑しており、今後それ以外の時期も混雑が予想されます。
もしロケーション撮影をご検討中であれば、遅くとも8月前にはご相談された方が宜しいかもしれません。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
abito LINE公式アカウント
こちらからもお問い合わせ、ご来店予約いただけます。よろしければご登録下さい。
abito初の七五三ロケは16年前
ここ数年で希望される方が増えている七五三のロケーションフォト。
先日もロケーション撮影を検討されている方にご来店いただき、前向きに検討してくださるとのことでした。こちらのご家族はお子様が生まれてから三歳の七五三まで、様々なフォトスタジオで記念撮影をされてきたそうです。
しかし回数を重ねるにつれ、「いつも同じようだな」と思い始めたそうです。七歳の七五三はこれまでと違った外での撮影がいいのではないかとのことで、当店にお越し下さいました。
そんな七五三ロケーション撮影ですが、abitoが一番最初に手がけたのは、何と15年も前。その時の画象がこちらです。
撮影場所は上三川町の白鷺神社で、ぶっちゃて申しますと先代社長のお孫ちゃんです。現在は21歳とすでに大人の女性になっています。
振袖は結構な古典柄ですが、これまで仕入れた中で最も高額なものです。
素材はもちろん正絹で、銀座の有名デパートで購入するとなると30万円は下らないという最高級品でした。孫の特権ですね。もちろん帯も振袖に引けを取らない商品です。
見る限り、15年前とは感じませんよね。
そこがロケーション撮影のメリットのひとつです。髪の毛もダウンにしており、当時ではあまりなかったスタイルだからということもありますが、去年の写真と言っても疑う方は少ないことでしょう。
記念の写真で時代を感じてしまう要素としては「衣裳」「ヘアスタイル」「メイク」、そして「背景」です。
この時は敢えて古典柄の衣裳にして、メイクもナチュラルでまとめ、神社での撮影だったので全体的に古臭さを感じさせません。もし当時の流行の衣裳に当時のヘアメイク、バックスクリーンのスタジオでの撮影だったら間違いなく「時代」を感じるものになっていたことでしょう。
ただ時代や古臭さを感じることも思い出のエッセンスのひとつであることは間違いありません。
それらを感じることこそが懐かしさでもありますからね。
ちなみにこちらは去年の撮影のものです。
美しい紅葉の中、そして和の情緒溢れる場所で撮影をしました。
七五三の振袖は記念の衣裳ではありますが、和装のひとつなので和の雰囲気のなかでこそ最高のパフォーマンスを発揮します。
閉ざされた空間のスタジオではなく、開放感に溢れる野外でのロケ撮影も選択の一つとしてあります。お子様も、そしてご両親やご家族も自然な笑顔で素敵な思い出づくりとなります。
ロケーション撮影にご興味のある方、ご検討されている方はぜひお気軽にご相談下さい。
野外での撮影のため、一日一組だけとなりますので時間や次の撮影を気にすることなく、優雅な気持ちで時間を過ごす事が出来るのも魅力のひとつです。
午後の撮影だからこその・・・
今時期は七五三はもとより、婚礼、振袖の前撮りと連日撮影で賑わっています。
以前はこちらのブログでも撮影の様子をご報告していたものですが、お陰様で忙しくさせて頂いており、ご報告どころかブログそのものの更新もままならない状況です。
ということで久しぶりに撮影のご報告です。
昨日は七歳の七五三の前撮りでした。
ドレスの撮影、そしてお振袖の撮影で所要時間はおよそ2時間ちょっと。他のスタジオがどれくらいの時間をかけているかはわかりませんが、おそらく他に比べてかなり時間をかけていると思います。
そんなことができるのもほぼフォトスタジオ貸切状態(昨日は完全貸切)で撮影を行っているからでしょう。
通常、七五三でも振袖でも婚礼でも撮影はほぼほぼ午前中から始まりますが、昨日は午後15時からのお支度→撮影でした。当店のスタジオの西側はガラス張りとなっているのですが、殆んど午後に撮影を行ったことがなかったこともあり、この時期のその時間帯に光がたくさん差し込むとは知りませんでした。冷静に考えれば当然のことながら、午前中の撮影ではありえない状況なので想定が出来ませんでした。
ちなみにその光の差込が「邪魔」だとか、「撮影に影響する」とかいうことではありません。
そういう状況だからこそ出来る撮影があるんですよ!ということです。スマホでの画象ですが、こちらがその画象です。
いわゆるシルエットです。
お母様とお嬢様二人のシルエットがとても美しく感じたので、カメラマンに撮影してもらい、お父様にもスマホに収めてもらいました。お父様はいたく感動されていましたので、何よりでした。
シルエットだからこそ伝わるものがあると思います。
こんな偶然もある意味必然であり、この時間だからこその贈り物なのかもしれませんね。お客様のご都合で午後の撮影となった訳ですが、それも運命だったのかもしれません。
当店は一日に何十組も撮影するフォトスタジオではありません。
他に比べれば一日の撮影組数はかなり少ないですが、その分自由度と開放感は他に比べたっぷりありますし、時間を気にする必要もありません。当フォトスタジオの最大の魅力じゃないですかね。
この空間が(ほぼ)貸切ですからね。同時滞在は二組です。
意外と贅沢ですよね。
七五三衣裳の試着数
夏休みに入った(地域によってはこれから?)こともあり、七五三のお客様が増えてきました。
当店はそもそも貸衣裳店なので、衣裳の数はフォトスタジオに比べるとかなり多いと思います。
フォトスタジオに一度ご試着された方がご来店になると「こんなにたくさん有るんですね」と口を揃える程ですからね。自分たちでは「少ないかな?」と思っていましたが、そうではないようです。
さて七五三の衣裳の試着数は平均でどのくらいなのでしょう?
当店の場合でしかありませんが、三歳は「3~4着」、五歳は「2~3着」といったところでしょうか。やはり七歳の場合は三歳や五歳に比べる多いような気がします。
こちらは本日ご来店された七歳の七五三のお客様がご試着にお選びになった衣裳です。8着ありますが、この他お決めになった衣裳がありますから合計で9着をご試着でした。
七歳の場合、平均は「4~6着」ですから今回の9着は多いほうでした。
なぜ七歳のご試着数が多いのかお分かりになりますか?
それはご本人(七歳の女の子)がご自分の意見をハッキリと持っているからです。三歳・五歳の場合はご両親任せということが多く、とにかく早く終わらせたくてしょうがないんですね。
それに比べ、七歳は試着自体が楽しく、そこにご両親(特にお母様)のご意見も加わり、どうしても試着数が多くなる傾向があります。他店はどうされているかはわかりませんが、当店においては試着数に制限は設けて下りません。ご納得するまでご試着頂いております。
三歳・五歳・七歳と各年齢のお子様をご対応していると、七歳は「もう立派な大人(女性)」と思うこともしばしば。
自分が好きな色、好きな柄はもちろん、似合うものをよくご理解されています。自分が着たい物があるワケですが、お母様が着てもらいたい物もあり、意見が合わないこともあります。
しかしそこで言い争いになるわけではなく、お互いに好みの衣裳を選び、共同で意見をすり合わせて衣裳を決めることが殆んどです。子の意見を親は尊重し、親は子の意見を尊重する・・・・七五三の衣裳選びにおいても学びがあるようです。
私達の子供の頃と違って、今は七歳でも昔では考えられないほどの情報量に触れる機会があり、知識も段違いにお持ちです。やはりデジタルの時代ならではなのですが、七五三の衣裳選びというアナログな作業を親子で行うという昭和の時代と変わらない風景があります。
七五三の思い出を形成するのは前撮りやお宮参りではありますが、衣裳選びもそれらに並ぶものではないでしょうか?
多少の意見の食い違いも、いつの日かいい思い出となるはずです。
衣裳のご試着の段階から、当店は七五三の思い出づくりに携わっている事を念頭にし、お客様をお迎えしております。好きなだけご試着をお楽しみ下さいね。
海外在住のお客様のご来店が増える時期
このところ海外で生活されている方のご来店が増えていますが、これも例年ながらのこと。
この二年間はコロナ渦ということもありましたが、ようやく帰国もある程尾しては度自由となり二年ぶりにそんな季節を迎えています。
この時期に増える理由は何といってもお子様が夏休みに入るからなんですね。アメリカは6月後半から8月後半まで、およそ三ヶ月もあるんですよね。しかも宿題なんてないとのこと・・・・羨ましすぎますね。
やはりそういったこともあり、七五三のお客様も多いワケです。
七五三のお参り時期(10月~11月)は既に戻られているので、その殆どが「撮影のみ」というのも特徴的です。
先日もサンフランシスコにお住まいのご家族が、ご帰国のタイミングで七五三の撮影をして下さいました。
生まれて初めてのお着物姿でしたが、ヘアメイクを楽しみにしていたそうです。
ちなみにこちらのお嬢様はハーフの女の子。英語、日本語の他にスペイン語も操るというトリリンガル!
そしてご家族全員での一枚。
アメリカの方って、写真慣れしているのかはわかりませんが自然な笑顔がとてもお上手です。素敵なご家族でした。
またお母様のお話しによると、やはりサンフランシスコの物価は上がりまくりだそうです。日本も物価高の問題に直面していますが、比較にならないそうです(とは言え、アメリカは収入も上がっていますけどね)。そんな中、このようなお土産をいただきました。
サンフランシスコの名物のチョコだそうです。
当店のスタッフがアメリカ留学の経験が有り(シアトル)、このチョコを見て「懐かしぃ~~」と一言。レトロ感のあるデザインが素敵ですね。
海外で生活されている方、海外の方に再びご来店いただけて「コロナもだいぶ落ち着いてきたんだな」と思った(7月上旬時点)のですが、第七派に突入してしまった感じですよね。コロナをコントロールすることはできませんし、受け入れ、可能な限りの予防対策をするしかありませんね。この繰り返しの先に、必ずトンネルの出口があると信じて・・・。