今回の台風は関東地方にも上陸するとかしないとか・・・。
さらには衆院選も重なって本日のご来店は結構少なめでした。
栃木県は台風での被害が少ないですが、何が起こるかわからないので気を付けて下さいね。備えあれば憂いなしです。
そして今夜はフジテレビ以外は選挙特番なので、選挙に興味がない方はボクシングの村田選手を応援しましょう!私も応援します。
ドレス
卒業生と退職者
当店は1986年の創業から30年以上を経過しています。
30年継続する会社はおよそ0.021%と言われ、1,000社あれば21社しか生き残れないと言われます。こう考えるとある意味凄いことだと思ってしまいますが、全てはお客様のお陰です。いえ、訂正します。お客様はもちろん、関係各所、そしてこれまで当店の業務に携ってくれたスタッフさんたちのお陰でもあります。
ウェディングに携るスタッフとして入社してくれた方はその殆んどが20代の女性です。その方々の退社理由の殆んどが「結婚」や「出産」です。おめでたい事であり、心から祝福はしています。それでやっぱりいざ退社となると寂しいものです。
でもですね、昨日はとっても嬉しいことがありました。
一昨年の3月に退職し、今年の6月に出産した元スタッフが赤ちゃんを連れて遊びに来てくれました。
ちなみに抱いているのは当店のスタッフ。「怖い!」といって抱くのを嫌がっていましたが、慣れない手付きで何とか抱っこしていました。
元スタッフのMさんは約10年にもわたり、当店のスタッフとして一生懸命に働いてくれました。ドレスのコーディネーターとして、ヘアメイクアップのアーティストとしてどれだけabitoに力になったか分かりません。今当店で人気の「和装ロケーションフォト」もMさんなくして継続は出来ませんでしたからね。本当にabitoへの貢献度は測りしれません。
Mさんから退職の話しを聞いた時のことは今でもハッキリ覚えていて、シンプルに表現すれば「大ショック」でした。結婚もしていて、いずれはそんな日が間違いなく来ることを覚悟はしていましたが、いざその時を迎えるとアタフタしてしまいました。本人だけでなく、お姉さまの結婚式でも衣装を利用してくれたりと、仕事以外でも本当にお世話になりました。
そんなMさんが昨日は「母」としてabitoに遊びに来てくれた事は本当に嬉しかったです。会うのは1年半ぶりですが、まるで昨日もいたかのように自然な再会だったのが不思議に感じました。元気そうで何より!
こうしてわざわざお子さんを見せに来てくれることは感慨深いものです。
退社後、一切繋がりのなくなる人もいればMさんのようにその後も気にかけてくれる人もいます。退職後もabitoを気にかけてくれたり、遊びに来てくれる元スタッフは退職者ではなく、卒業生と言えます。これまで退職した70名の内、卒業生はおよそ20名ほど。辞める理由にもよりますが、今後は退職しても殆んどの人が卒業生となってくれるような魅力ある会社でありたいと感じました。
何かの縁で一緒に働いた仲間です。
会社を辞めても、年をとっても、引越ししても気軽に遊びに来て欲しいですし、時折abitoで働いた日々を思い出してくれたら嬉しいです。Mさんのお子さんの成長を今後も付かず離れずの距離感で見守っていきたいです!
和装でできることがたくさんあります
白無垢、色打掛といった婚礼和装の存在感、そして注目度が高まっている今日この頃。
これから結婚式をお考えの方も「せっかくだから和装を着たい」「写真だけでも残したい」と何となく考えているのではないでしょうか?とは言え、婚礼和装に関しては「良くわからない」という方が殆んどだと思います。
・費用はどれくらいなのか?
・和装ではどんなことができるのか?
・種類はどんなものがあるのか?
知りたいことはいっぱいあるのに、いわば「まとめサイト」的な和装ページを作っている貸衣裳店はそれほど多くありません。どちらかと言えばドレスのような洋装に特化されていることが殆んどです。だからこそ今、当店は和装に特化したページを作ります。
和装でできることをざっとまとめたページをただ今製作中です。
■色打掛・白無垢・引き振袖などの衣装情報とレンタルプラン価格
■前撮りなどの写真撮影プラン詳細(ロケーション/スタジオ)
■神社挙式プラン
■和装小物についてのご紹介
これまでも当店においては殆んどの情報をウェブサイトに掲載していましたが、一ヶ所にまとめていなかったので分かりづらいものでした。これらの情報をひとまとめにし、更なる情報を追加してご覧下さる方に「見やすい」「検討しやすい」ものになります。
まだちょっと時間はかかりますが、もう少しお待ち下さい。
10月11月は結婚式、和装ロケーション撮影、七五三などでお蔭様で忙しく、同時進行には少々難儀を感じていますが11月上旬公開を目指しています。来年に結婚式や和装前撮り、神社挙式をご検討されている方はぜひ一度ご覧下さいね。いろんな面で「安心」をお感じいただけると思います。
自虐CMが流行っているらしい
つい先日、朝のTV番組で「自虐CM」を特集していてつい見入ってしまいました。
CMとは会社、または商品の宣伝ですから出来るだけ良く見せたりするものですが、敢えて短所を自らカミングアウトするなんて逆効果と思いがちですが、なにやら違うらしい。
「なるほど!」と思った説明がありました。
”日本人は文化として、「控えめ」がよしとされることがあります。例えば訪問先に手土産を渡す際に「つまらないものですが・・・」とか「お口汚しとなりますが・・」なんて一言を添えることが多々ありますが、それは逆に手土産に自信があるこそなんです。またもう一つ、【判官贔屓】なる文化もあります。弱い物こそ応援したくなる感覚です。この二つのバランスを絶妙にすることが出来てこそ自虐CMは上手くいくのです”
妙に納得しました。
人間は誰しも天邪鬼な部分を持ち、「美味しい」「カッコイイ」「綺麗」「親切」といった賛辞を見れば見るほど、どこかに綻びを探したくなるものです。簡単に言えば「ツッこみ」をしたくなっちゃうんですよね。でも逆に「私なんかまだまだ全然ダメです」なんて言われると、「またまた~」とか「ご謙遜を~」とその人を立てる発言をしちゃいますからね。
スポーツなんかでも弱小チームが強豪チームに挑むときに、心の中では「勝つのはほぼ無理」と分かっていても「もしかしたら」「何が起こるかわからない」という思いを抱きつつ、弱小チームを応援したくなることもありますよね。
こういった人間心理をギュッとつかめることが自虐CMにはあるそうです。「まずは興味を持ってもらう」事こそが何より大切な事でもありますから。
時折絶大な効果をもたらす自虐CMですが、安易に手を出すと帰って逆効果になることもあるそうです。私もこの特集を見た時は「abitoもやって見たら面白いかも♡」なんて思いましたが、逆効果の恐怖を思うとやはり手を出すべきではないと思い直しました。全てを完璧に計算しなくてはなりませんし、計算しつくしても想定外の事態に陥ることもありますからね。
でもこんなことも思いました。
「自画自賛したり、長所だけを並べ立てて短所をひた隠しにしては支持は得られないんだな」と。
自虐までは行かなくても、やはりこの日本という国においては「控えめ」であることが良しとされる文化があります。どんなに自らの事を良く見せたり、自画自賛したりしても(例えそれが事実で有ったとしても)反感を得てしまう事もあります。だからこそ宣伝で一番効果があるのはテレビCMでも雑誌広告でもなく、「口コミ」なんですね。
自社の良さ、商品の良さの事実は伝えようとしなければ伝わりませんが、言葉一つで受け取り側の気持ちも変わってしまいます。ホント難しいです。
本末転倒なブログになってしまいましたが、言いたいことは要は「自虐CMは面白いけど難しい」という事です。またこう言った手法は景気が低迷したり、大逆転を狙った場合に多用されるようです。つまりある意味ネガティブな状況に置いての手法なんですね。やっぱり当店ではやるべきではないと判断できました。
最後にこの番組で知った印象に残った自虐CMをお知らせしたいと思います。
【2017年春スペースワールドCM「所信表明篇」30秒バージョンペースワールド】
ここまで開き直られると清々しいですし、応援したくなりますね!
営業時間外、定休日でもご対応できる場合があります
当店の営業時間は平日がAM10:00~PM18:00、土日祝祭日がAM10:00~PM19:00です。
基本的に残業は無く(早出はかなりありますが・・・)、営業時間の終了と共にさくさくと帰途につきます。しかしお客様のご都合がつかず、営業時間後のご来店をご希望される場合は別です。
そして今日はまさにそんな日となります。
今日は平日ですから、営業時間はPM18:00までですがお客様のご来店はPM19:00。今まさに今か今かとご来店をお待ちしている状態です。
本日のお客様は10月末に結婚式を控えているお二人で、ご両人とも仕事が終わってからのご来店です。お二人の休みがなかなか合わないようです。それぞれ職場において重要なポジションにいらっしゃるので、わがままも言えませんからね。
同業の他のお店さんはこういったケースの場合はどのように対応しているかはわかりませんが、当店の場合は創業よりお客様のご都合に合わせてきました。営業時間後はもちろん、定休日(火曜日)でも場合によってはご来店をお待ちすることがあります。
もし当店にご来店をご希望される場合、どうしても時間外や火曜日が都合が良い場合はまずは気軽にご相談下さい。数日前にご相談くだされば、ご対応可能な場合が多いですよ。
当店はちいさなちいさなお店ですから、出来るだけお客様に寄り添う形でご対応していますからね!
ウェディングの宣伝に海外モデルが多いけど、もういいんじゃないですかね?
ずっと不思議に思っていたことがあります。
結婚式場はもとより、ドレスメーカー、はたまた和装メーカーまで宣伝のために海外のモデルを多用してきたのですが、個人的には「何故日本の結婚式の宣伝に海外の花嫁?」「日本人が着るドレスなのに海外モデルでいいのか?」と思っていました。まだこれらは納得できる部分もあるんです。だって西欧風の会場だし、そもそもドレスはあちらが本家ですしね。
でもやっぱり海外のモデルが打掛を着ているのはどうかと思うんです。打掛は日本発祥の日本の伝統的婚礼衣装なのに、わざわざ海外の方をモデルにする意味が全くわかりません。例え宣伝だろうと、そこにだけは踏み込むべきではないと考えています。海外の方が打掛を着るのはなんとも思っていませんのであしからずです。
さて、何故こんなにも海外モデルを多用されてきたのか?
それは目立つ為です。敢えて言うなら「差別化」とか「特別感」を演出したいがためでしょう。明治維新により、鎖国政策に終止符が打たれ、欧米の文化がそれこそどっと押し寄せてきた明治時代。欧米列国の文化を目の当たりにして、日本人は巨大なカルチャーショックにみまわれた後、羨望の気持ちが芽生えました。だからこそそれまでの衣食住の文化を捨て去り、欧米の文化を積極的に取り入れてきました。
こういった新しいものを環境に合わせて取り入れていく能力は日本人ならではの事なのですが、それ以来「欧米すげぇ~」という気持ちを持ち続けているのでしょう。だからこそ日本人モデル<海外モデルというある種引け目というか、劣等感が根付いているからこそ、21世紀の現在でも海外のモデルを起用する事がステータスと思っているのかもしれません。
しかし今後は現実主義の時代となります。
バブル景気の頃、ブランドを買いあさり、とにかくお金を使いまくった頃は理想主義の時代だったのは間違いありません。しかし現在はやみくもにお金を使う時代ではありませんし、納得したものにしか出費しない傾向にあります。
呑みに行くより自宅でのんだ方が安上がり
高価なブランドの洋服より、時代にあった流行りのデザインをファストファッションで揃えた方が賢い
こんな風に考える時代です。
身長が高く、肌もとっても白く、鼻高々で手足の長い海外の女性が日本の結婚式場のモデルになっていても、「こんな風にできるんだ!」なんて思いませんよね?自分の結婚式をその画像によってイメージする事は困難極まりないことです。だったら実際の結婚式の画像がたくさんあった方がイメージしやすいですし、その方がお二人にとって親切な宣伝ではないでしょうか?
ウェディング業界はある意味「夢」を売る業界なのでイメージ戦略も大切な事は間違いありません。バブル時代にはまさにうってつけの戦略だった海外モデル起用、しかし20年以上も経過した2017年でも変わらぬ手法を続けているのは時が止まったままと言わざるを得ません。結婚式をこれからされるお二人にかけ離れたイメージを植え付けるのではなく、安心してご利用いただけるような現実的なお知らせをしていくべきではないかと考えます。
海外モデルを否定しているのではありません。日本人が利用するサービスに海外モデルはいかがなものかと考えているだけなんです。
西洋にも素晴らしい文化があるように、日本にも素晴らしい文化があります。明治維新から既に150年の時が流れているのですから、西洋至上主義はもう程ほどにしてもいいんじゃないでしょうか。日本の美しさを表すのに、西洋の力は不要なはずです。
最低でも打掛のモデルは日本人にしましょうよ!目立ちますが花嫁は自己投影がしづらくなるんですから・・・・。
黒引き振袖の人気がじわじわキテます
結婚式と言えばウェディングドレス!
かつてはそんな時代もありましたが、現在では花嫁和装だけにフォーカスされる花嫁様も増えています。ドレスにはドレスの魅力があるように、和装には和装の魅力があります。どちらも選ぶ方もいれば、いずれかに決める方もいます。つまりはお二人次第ってことですね。
さて人気が上昇中の花嫁和装ですが、皆さんがすぐに思いつく衣装と言えばやっぱり色打掛ですよね。
更に言えば「赤」がイメージどおりのものと思われます。色打掛はとても華やかでゴージャスでありながら畏まっていないので、人気があります。かわいい和装姿にもなれますしね。
しかし婚礼和装は色打掛の他に、「白無垢」そして「黒引き振袖」などもありますが、皆さんにとっての位置づけはこうではないでしょうか?
色打掛>白無垢>黒引き振り袖
この不等式は時代によって変化します。現在は上記のようになっていますが、そろそろ変化する頃あいかもしれません。さてさて、どのように変化するのか当店ならでは見解を述べたいと思います。
Wedding Dress abito公式サイト
Wedding Dress abito 和装&洋装前撮りサイト
次は色打掛>黒引き振袖>白無垢になるかもしれません
やはり色打掛の人気は絶大で、結婚式のお色直し衣装として、また前撮りの衣装としても磐石の地位にあると言えます。白無垢も大変魅力ある衣装なのですが、「結婚式で白いウェディングドレスを着用すること」、そして「白無垢は式服としてのイメージが強い」ということから一着目としては選ばれる傾向にありません。もちろん神社挙式をされる方にはおすすめする衣装ですけどね。
そして当店においての実際の傾向として、黒引き振袖をお選びする方が増えています。
この「凛」とした雰囲気は黒引き振袖ならではのもの。
色打掛=華やかさ 、白無垢=清らかさとするならば黒引き振袖は「かっこよさ」と言えるかもしれません。ちなみに日本の和装全般において、「黒」という色は大変格式があるものです。男性の黒紋付、既婚女性の留袖、黒の喪服は日本和装の中で最上礼装であることが証拠です(五つ紋があってこそですけどね)。
引き振袖と打掛の決定的な違いとは?
画像で比較してみると一目瞭然です!
一番の違いは帯が見えているかいないかです。ご覧に用に右の黒引き振袖は綺麗に飾り結びした帯が目立ちますが、右の打掛には帯は見えてはいません。実は打掛でも帯は結ぶのですが、打掛の一枚下の着物である掛下に結ぶものなので、外見からは見る事が出来ません。
やっぱり帯が見えると若干カジュアルさを感じますよね。成人式の振袖や七五三の衣装と同じ方式なので、可愛らしさも感じます。色打掛のような豪華さ、白無垢のような畏まりさとは違う雰囲気を婚礼和装にお求めの花嫁様には黒引き振袖がおすすめです!!!
黒ではない引き振袖も素敵!
ライトグレーの引き振袖
鮮やかな黄色の引き振袖
その他様々な色の引き振袖もあります。
まとめ
結婚式では時間の関係で和装を諦めざるを得ない花嫁は少なくありません。でも以前はドレスと和装を着るって当たり前のことであり、それに対応することこそ一生に一度の節目に携る者としての務めのはずです。まずは諦めないで、結婚式場にご相談してみてはいかがでしょうか?
今日は当店の最近の傾向に基づき、「黒引き振袖」をお勧めして参りましたが婚礼和装を取り扱っている当店としましては少しでも多くのカップル様に結婚式はもちろん、前撮りでも着用して頂きたいと願っています。それだけの価値があり、魅力のある衣装と心から思っているからです。そして結婚という機会でしか着ることの出来ない衣装であるからです。
『しない後悔よりする後悔』
こんな言葉がありますが、婚礼和装にも当てはまります。でも後悔することは絶対ないはずです。
Wedding Dress abito
栃木県宇都宮市兵庫塚3-1-1
☎ 028-655-0975
✉ info@kaede-abito.com
ドレス選び 自分だけの「こだわり」で選ぶ時代
「こだわり」
とても必要な時もあれば、こだわりに自分が支配されてしまうこともあります。
「こだわり」
様々なビジネスに置いて、とても使い勝手の良い魔法の言葉です。この言葉は単価やイメージのアップに繋がりますし、主義主張をいとも簡単に表現するには持ってこいの形容詞にもなります。
ウェディング業界において、枕詞のように使われるこの言葉。その使い方はほぼ同じ意味で使われています。そして殆んどの方々がこだわりを持っていますが、何に対してこだわるのかは人それぞれです。「唯一」「オリジナル」「差別化」「ブランド」「新作」など結婚式を代表する言葉がいくつかありますが、結局は全て「こだわり」への誘導となります。そしてこれこそが結婚式費用の高額化への誘導とも言えます。
もうそういうのおなかいっぱいですよね。人は人です、なにも同じことを目指す必要はありませんしね。
レンタルドレスにおいてのこだわりといえば真っ先に「ブランドドレス」を思い浮かべます。
「一生に一度の結婚式、最高のドレスで迎えたい」、こう考える花嫁様は多くいらっしゃいます。でも全ての花嫁さまではありません。ドレスに対するこだわりは「ブランド」「新作」「ニューデザイン」だけではありません。
ある花嫁は「定番ドレス」
ある花嫁は「色」
ある花嫁は「サイズ感」
ある花嫁は「価格」
ある花嫁は「コスパ」
・・・・花嫁によってこだわりも様々のはず。しかしこの業界は「ブランド」「デザイン」「新作」「高額ドレス」こそがこだわりであると言いきってしまっている風潮があります。もっと厳しくいえば、それ以外のこだわりを無視していると言えるかもしれません。そして業界が思い描くこだわりを花嫁に刷り込んでいます。
かつて当店も同じことをしていました。やたらブランドドレスや新作ドレス、他店にはないドレスを持つ事こそが全てと感じていました。つまりそれはお客様、花嫁様を見ずに、違う方向に顔を向けていたのかもしれません。
現在、当店にお越し下さる花嫁さま達もそれぞれこだわりをお持ちです。しかしかつてとは違い、そのこだわりも多様化していると感じています。
「レンタル価格にこだわる」
「コスパにこだわる」
「信頼できる接客にこだわる」
また中には「ドレスなどの個々ではなく、結婚式全体を想定しての準備」にこだわる方も。言い方を変えれば「ドレスは何でもいい」という方すらいらっしゃいます。
このようなこだわりを持つお客様は「ブランド」「新作」などのこだわりには一切興味がありません。つまり殆んどのドレスショップのこだわりと乖離していいるので、ドレス選びどころか「ショップ選び」から始めなければならないんです。
当店はそんな花嫁様たちに選ばれるドレスショップでありたいと思います。
ブランドドレスの着数は他のショップさんに及びませんし、当店よりも規模が大きいショップさんは他にいくらでもあります。しかし当店にはコスパが良いレンタルプランがありますし、グイグイと押しの強い接客は出来ませんし、していません。そんなお店ではありながらも成約率が高いのは、お客様のこだわりが当店のそれと一致しているからだと考えています。
こだわりは間違いなく必要なものですが、周囲に影響されてしまうともはやこだわりとは言えません。
例えばマラソン大会において、「トップでゴールする」こだわりもあれば、「これまでの記録更新」というこだわり、「とにかく完走」といったものもあります。「とにかく完走」と考えていた方が、周りの影響で「トップでゴール」というこだわりに変更したら練習や準備など、さざまざまなことをもう一度検討し直さねばなりません。
そんな無理をしてしまうと、トップでゴールするどころか完走すら出来なくなる可能性もありますし、最悪ケガをしてしまったり。
確かに結婚式は一生に一度のことであり、どなたでもこの日だけは世界で一番美しい女性になりたいと思われます。
でも結婚式が終わってからも人生は続きます。もっと輝ける一日もあるはずです。日本人は思った以上に周囲や環境から様々な影響を受けやすく、流されやすい性格を持っています。それが良い影響を与えてくれることもあれば、悪影響を及ぼすこともあります。
さぁ結婚式ではどうでしょう?ドレス選びではどうでしょう?
ともかく、Wedding Dress abitoはドレスではなく、ショップで選ばれるお店でありたいです。そして花嫁様がそれぞれ持つこだわりにご対応することこそが、私たちの仕事だと考えます。
イタリア大使館別荘でのフォトウェディング
日光の中禅寺湖湖畔にあるイタリア大使館別荘(正式には旧イタリア大使館別荘公園)において、初めてフォトウェディングを行なったのは、何を隠そう当店です♡
これまでは当店のフォトウェディング専門サイトでは「中禅寺湖湖畔ロケ」としてきましたが、他の同業者さんははっきりと「イタリア大使館別荘」と明記されているので、今後は当店でも同様にしていこうと思います。なんたって開拓第一号ですからね。
イタリア大使館別荘がある場所 日光は日光でもいろは坂を登り切ったいわゆる奥日光の中禅寺湖の辺りにイタリア大使館別荘はあります。
広大な敷地内には旧別荘の本館と別館、そして中禅寺湖湖畔には桟橋があり、洋装・和装のどちらでも素敵な撮影を叶えることが可能です。
こちらで前撮りした写真を少しだけご紹介しますね。
別荘本館をバックに色打掛姿で
敷地内には緑あふれる自然が豊かです。
本館内の一角で。窓からこぼれる優しい日差しがお二人を包み込んでくれます。
本館の目の前には中禅寺湖が広がり、高級リゾートを思わせる桟橋もあります。人気の撮影スポットです。
本館の2階にて撮影。シンプルでありながらも西洋の香りが漂う雰囲気はドレス、タキシードにもピッタリです。
注ぎ込む日差しの力を借りて、雑誌モデルのような写真に仕上げることもできます。
ここに来たからには、やはり中禅寺湖の畔で撮影したいもの。こちらは和装での撮影でしたが、もちろん洋装でも最高です。
イタリア大使館別荘がある奥日光の中禅寺湖近辺は標高が高く、真夏でも和装の撮影が快適にできるほど涼しいところです。秋には一足早く紅葉が訪れ、湖と色付いた紅葉のコラボは見事の一言です。西欧各国の大使館がこぞって別荘を建てた美しい中禅寺湖湖畔は、まさに非日常を感じられる魅力ある素敵なロケ地
といえます。
ちなみに紅葉時期は土日祝祭日は大混雑となる為、撮影はお受けしておりませんが平日であればご対応させて頂きます。
和装、そして洋装のフォトウェディングは一生の宝物作りです。そんな特別な撮影に誰もが憧れるここイタリア大使館別荘をお選びして見てはいかがでしょうか?きっと誰もが羨む写真が残せることでしょう!!!
プラン等については当店のフォトウェディング専門サイトからご確認下さい。
横浜からお越しのお客様
今日は久しぶりに和装前撮りの様子をお知らせしようと思います。
今回の和装前撮りはロケーション撮影で、ロケ地はabitoがおすすめの場所ではなく、お客様のリクエストされた場所でした。当店はそんなご要望にもお答えしていますよ~。
栃木県の秘境といわれる湯西川で撮影
前述の通り、今回のロケ地はお客様のリクエストされた場所で、日光市湯西川でした。しかも温泉旅館での撮影でした。
abitoのある宇都宮からは車で1時間40分ほどかかり、自然豊かな湯西川は「平家の里」として知られています。そんな湯西川の中でもさらに奥深い場所にあるのが今回のロケ地である温泉旅館『平の高房』さんです。
※平の高房さんのウェブサイト
「日本の秘湯を守る会」にも参加されているんですね~。ということは、高房さんの温泉も「秘湯」ということになります。
高房さんでは日帰り温泉も受け付けているようなので、もしお近くに行った際には「秘湯」で日頃の疲れを癒されてみてはいかがでしょうか?
ちなみに表玄関はこのようなとても風情があり、気分も盛り上がります。
撮影の様子
この日はあいにくの雨でしたが、お客様のリクエストにより「撮影のメインは旅館の館内で」との事でしたので、天候を気にせず進行することができました。
まずはお二人がお泊りになったお部屋からスターとです。
こちらのお部屋には「床の間」があり、掛け軸が飾ってあったので人気のある「正座ポーズ」、「三つ指ポーズ」を撮影。結婚のお知らせや年賀状などでお使いになることが多い写真です。
ちなみにこのお部屋の名前は「重盛」、そして奥の部屋が「清盛」、手前が「宗盛」となっています。歴史好きな方ならお気づきだと思いますが、平家が隆盛を誇った三代の当主の名前から来ています。
チェックアウト後ということもあり、館内の至るところで撮影させていただきました。こちらはお部屋近くの階段で。
こちらは囲炉裏のある「食事処」。漆喰の壁、大きな梁、そして囲炉裏がとっても素敵な雰囲気を醸し出しています。
当店では撮影の合間にお二人にどんな雰囲気で撮れているのかをご確認いただいています。こうする事でお客様は安心してくださるんですね。とっても大切なことなんです!
花嫁様は色打掛から白無垢にお色直し!
先ほどとはまた違った囲炉裏にまで「お銚子」「お猪口」のアイテムと共に夫婦水入らず的な撮影を・・・・。
そして花嫁さまは白無垢では「綿帽子」の着用をご希望されました。
通常、綿帽子は鬘(かつら)の上から被せるものですが、当店では鬘なしでも綿帽子姿を実現させています。
洋髪に秘密兵器を装着する事によって、時間と手間を掛けずに綿帽子姿が完成します。
一見、簡単そうに見えますが慣れているからこそです。綿帽子はただ被せれば良いものではなく、お顔との位置的なバランスと共にどれくらい膨らみを持たせるかが肝です。それが上手く行かないと古臭くなったり、頭だけが大きく見えたりしてしまいます。
最後はやはり赤の番傘と共に「しっとり」として、「凛」とした白無垢姿の撮影。
約2時間半に渡る撮影が無事終了しました。
今回のお客様はこんなお二人
お二人は横浜にお住まいであり、新婦様は群馬県、新郎様は静岡県のご出身で結婚式は東京で挙げられるそうです。
つまり栃木県には縁も所縁もないお二人なのですが、旅館の高房さんを経営されているご家族とお知りとのこと。夏休みを利用して高房さんにご宿泊し、ついでに和装前撮りをしようとお考えされたそうです。そして栃木県内でロケーション撮影(和装前撮り)をネットで検索し、abitoにたどり着いていただいたのです。
いつもこういう時思うのですが、お二人とは目に見えない「縁」があったからこそお会いすることが出来たんですね。
撮影には新婦のご両親も群馬県からお越しいただき、高房さんのご協力もあってアットホームな雰囲気の中、かけがえのない思い出となる撮影を行うことができました。感謝の一言に尽きます。
県外のお住まいのお二人とのやり取り
最初は新婦様からいただいたお電話から始まりました。
「8月18日に撮影したいんですけど、スケジュールは空いていますか?」
ロケーション撮影ご希望のお客様の殆どがご来店されての「プラン説明」から始まりますが、横浜在住ということもありそうも行きません。約10日の間にメールでやり取りさせていただくこと十数回、その中で少しずつお二人のご希望をお聞きしながらプランニングしていきました。
そして前日、宿に行く前にご来店いただいて、色打掛・白無垢をお選び頂き、詳細なタイムスケジュールを組んで当日を迎えました。
高房さんでの撮影は正午までということもあり、私たちスタッフは朝6時に出発し、8時に到着。すぐにお支度を開始して、9時30分には撮影を開始しました。
朝食後、そしてチェックアウトで忙しい時間帯にもかかわらず、懇切丁寧にご対応くださった旅館高房さんのオーナー様を始め、スタッフ様には感謝しかありません。お盆休み直後なのにとても多くの宿泊客がいらっしゃるのも納得の一言です。このホスピタリティーがあるからこそですね。
当店も見習わなくてはなりません。
お客様にご利用いただき、仕事ととは言え、普段行かなないような場所に行けて、初となる旅館ロケを経験させていただけてabitoは幸せものです。いつもながらですが、「お客様に恵まれている」と本当に嬉しく思っています。
後書き
これまでabitoのフォトウェディング、そして和装前撮りはハッキリとは明記していませんでしたが、心の奥底では「栃木県内の方」がメインターゲットにしていました。しかしここ数年、そして最近になってさらに「県外在住のお客様」からお問い合わせ、ご利用をいただく事が多くなりました。
これもネットがあればこそ。ネットに力はすごいなと改めて感じています。
abitoとしては素敵なロケーション撮影を通して、栃木県に方には「栃木の魅力の再発見」をして頂きたいですし、県外の方には「栃木を思い出の場所にして頂き、もっと身近に感じて欲しい」と考えています。
栃木県には日光や那須などの観光地があるので、お泊りをしたついでに栃木の素敵なロケーションで思い出づくりをしていただけるようなプランを考案中です。ホテルや旅館などでの宿泊をセットにした利用しやすいフォトウェディングプランにしていきたいと考えていきます。
abitoは自治体や観光業会とは違った角度から、協力していただける方々と独自で栃木の魅力に発信、そしてご来県頂けるような取り組みを進めていきます。
今回撮影させて頂いたお二人はお若いのにとてもしっかりとされていて、穏やかで優しい素敵なカップルでした。
そんなお二人にお選びいただけたこと、またそんなお二人の一生の思い出に関われたこと光栄に思っています。それと同時に、お二人にとって栃木県は間違いなく思い出の場所になったはずです。
少しは生まれ育った栃木県に貢献できたのかも!? でもまだまだこれからです。