つぶやき

宇都宮にいながら全国都道府県の情報ゲットしています

当店のお客様はなぜか県外出身の方の比率が異常に高いんです。


もちろん現在は栃木県に在住されていますが、転勤などでこちらに来た方ばかり。北関東の方はもちろんですが、最近では秋田県・高知県・東京都・静岡県・福岡県・青森県・宮城県・・・挙げたらキリが無いくらいです。


私も良く日本テレビの番組「ケンミンショー」を見ているので、そこで知った情報をご出身の方に確認してみたり、その県民ならではの情報を頂いたりしています。そしてもちろん栃木県に対しての感想もお聞きしたりしています。

とにかく栃木県はバランスがいいようです。

いい具合に田舎ですが、東京にも近く、ある程度のものなら手に入れることが出来るとのこと。そして何より住みやすいらしいのです!


そして皆さん口を揃えておっしゃることが・・・

「海が無いのにお寿司屋さん多いですね♡」


栃木県民の海、そして海産物への憧れはハンパ無いですからね♡ 

でも生まれも育ちも栃木の私にとって、お寿司屋さんが多いという概念は無かったのでちょっと驚きました。


いろいろな県のお客様がいらっしゃいますが、北海道と沖縄出身の方はまだいませんので、いつかお会いして地元ならではの情報をゲットしたいと目論んでます。北海道と沖縄の方お待ちしていまーす!!!

「ある!」という安心感 abitoは和装をブランド化します

有るか無いかわからないままお店に行くって不安ですし、もし無かったら手間も時間も無駄になります。だからこそ「有る」という安心感を持てた時は安心を感じます。


良く有りますよね、こう言うこと。


お店の名前、メインの取扱商品から「もしかしたらこのお店なら○○はあるんじゃないかな?」と推測して連絡したり、行ってみたものの取り扱っていなかった・・・・なんてこと経験がありますよね。しかも全く想像もしなかったお店にそれがあることを後々知る事もね。


当店abitoが和装を取り扱っているということを、もっとシンプルにそして一見してわかるように作ったものがこちらのロゴ。

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扇子という和を思わせるデザイン、日の丸の赤、そしてトドメは「KIMONO」という文字。

これを見れば和装を扱っていると思ってくださるはず。いえ、思ってください。ってか完全に扱っています。

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新緑を思わせる緑バージョンも素敵でしょ?いえ、素敵なんです。ってか素敵過ぎます♡


和装を取り扱っている店であると知って頂くためではあるんですが、それと同時にある意味abitoの和装をブランド化したい思いもあります。

だって例え和装を探していたとしても、何でもいいわけじゃないですよね?和装って多くの方にとって、わからないことばかりですよね?
・一般的レンタル価格ってどれくらい?
・何が含まれて、何を自分で用意するの?
・サイズってどうなっているの?
・TPOに合わせた和装ってどれ?
・・・・・・・・・・・・この他にもいろいろとあると思います。

そんなお客様方に「abitoへ行けば和装が見つかる」「abitoへ行けば和装への不安があっても何とかなる!」、そして究極的には「和装はabitoに任せれば安心」と思って頂けるようになります。

この和装のブランド化というのは商品的価値やオリジナリティーを求める事でなく、「安心と信頼と期待をお客様に持って頂くこと」です。その視覚的象徴、いわゆるアイコンがこのロゴマークなんです。

ただ単に「和」の素敵なデザインにしただけでなく、そんな思いも込めて今回作りました。

だって和装は日本人が日本人のために作った衣裳ですよ。日本人が着たら絶対に素敵になるはずです。

こんなシンプルで当然のことも、少しでも多くの方に知って頂ければ嬉しいです。

「覚えていてくれた」という喜びが信用と信頼の証拠

皆さんにも経験があるのでは!?


以前にたまたま訪れたお店に、なんとなくまた行ってみたらスタッフの方が覚えていたくれたこと。これって本当に嬉しいことですし、それまで全く感じていなかった愛着の想いが急激に沸いてきますよね。


そして逆もまた然りで、一度利用してくださったお客様がお店を思い出してくれてまた利用して頂けるほど嬉しいことはありません。


本日ご来店のお客様はそんな方でした。

今回は息子さんの七五三の衣裳を選びに来てくださったのですが、お母様は十数年前に結婚式で当店のドレスをご利用くださいました。

ご自分が着られたドレスですから、どんなものだったかは忘れることはないですが、「こちらではドレスを3着お借りしたんですよ。白のウェディングドレスと花柄の帽子がセットのドレスとブルーのドレスでした」とお話くださいました。

もちろんそのドレスたちは今は既にありませんが、当店のドレスを詳細に覚えてくださっていることをとても有難く感じました。


本日のご来店にはお子様とそしておばあさまと三人でのご来店だったのですが、当時もいたスタッフがこのおばあさまを鮮明に記憶していたんですね。こうなると話が盛り上がること盛り上がること・・・・。

自分達もそうですから、おばあさまも決して悪い気分ではないはず。久しぶりの再会でしたが、お客様との絆が更に深まった一日となりました。



30年以上もこの貸衣装という仕事をしていると、何千何万のお客様と出会います。

しかし当店のようなお店とスーパーやコンビニ、その他のお店との決定的な違いがあります。それはお客様の名前と住所なのどの情報をいただくということ。そしてお客様と向き合う時間が数時間に及ぶということ。


正直、名前とお顔が必ず一致するかというとそうではありませんが、少なからずお顔だけは覚えています。だってそれなりの時間を一緒に過ごしたわけですから。ただ再会までには数年、いえ十数年という時間が空いてしまうことが殆どですけどね。


正直な商売、明朗会計、納得のいくご説明、約束の履行などお客様から信頼、そして信用していただくために最低限必要なことはたくさんありますが、「お客様を忘れずにいる」ということもとても大切なことです。本日のお客様をお迎えして、改めて思いました。

人にしてもらって嬉しく感じることは、他の人も一緒です。

昨日のブログでも書きましたが、その人の立場に立つって本当に大切!基本ですね!


またお客様に大切なことを教えて頂いた一日でした。やっぱりお客様は私たちの先生なんですね。

 

想いを形にする

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ずっと懸案だったことがあります。


それはWedding Dress abitoという店名と打掛などの和装の整合性です。なんたって「Wedding Dress」という冠がついているので、常識的に考えれば、『ドレスのお店』と思うはずで、和装なんて取り扱っていないとも・・・。


でも当店は打掛はもちろん、振袖も卒業袴も七五三も創業以来取り扱ってきているんです。


ウェブサイトやブログ等でもこのようなお知らせはしてきていますが、でもやっぱり「Wedding Dress abito」という店名と和装は結びつかないわけです。これが長年の悩みの種でした。

それを解消すべく、約一年ほど前にロゴマークを作成しました。それがこちらです。
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一応デザインされた植物は当社の屋号である「楓」をモチーフにしましたし、全体のデザインは香道(お香)のあそびで使われる源氏香から来ています。どうですか?和を感じますかね。

ちょっと物足りない気がしてきました。もっと和を感じるようにしなくちゃと思いはじめちゃったわけです。
こうなると誰も私を止めることは出来ません(笑) もう突っ走るのみです。

とはいえ、ロゴのデザインは全くの素人ですし、どうすれば「和」を強調できるのかすら五里霧中、暗中模索状態・・・・。


でもですね、こういう時っていつもそうですが、不思議と解決策に出会っちゃうんですよね。それもアンテナを張っているからこそなのでしょうね。
まぁ解決策というか、ある会社のデザインを見てはっとしたわけです。

そうして出来上がったものがこちらです。
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ただし、これは原案に過ぎず、完成形は現在作成中です(といっても専門の方にお願いしてるだけですが)。

「和」というものを考えたときに、赤という色はまさにそれを象徴するものだと思います。またabitoという店名の下にKIMONOという文字を入れるだけで、和装を取り扱っているって直感的に分かって頂けるはずです。

文字もデザインすると言葉以上に多くを語ってくれます。
「和装扱っていますよ!」「ドレスだけじゃないんですよ!」と語りかけたり、文字にするより簡潔に、そして的確に伝わるような気がしています。

原案は楓のモチーフをデザインにしていますが、完成形はさらに和を感じさせる「扇」の形になります。どんなロゴマークになるのか、私も大変楽しみにしています。

これが完成したら長年の懸案から開放されると同時に、より多くの方に和装を扱っていることをお知らせできると思います。


やっぱり想いを形にするって大切ですね。

写真、手紙、誕生日プレゼント、エンゲージリング、結婚式、歌、洋服・・・・挙げたらキリがありませんが、想いを形にした物ってたくさんあります。もちろん言葉で伝えることも大切ですが限界もありますからね。


和のロゴマークができたらまたお知らせしますね!

「楽しい」が嬉しいんです

当店は貸衣裳店として創業して31年になります。

ちなみに30年続く会社は全体の0.025%とのことであり、東京商工リサーチさんの定義では30年以上存続した企業は「老舗」とのことです。とにもかくにも30年という長い月日を経て弊社が存在できるのもお客様はもとより、関係各社の方々のおかげでしかありません。

当初は衣裳をお貸しすることだけの専門店でしたが、10年ほど前より撮影事業を始めるようになりました。

今では和装の前撮りロケーション撮影などで、長時間お客様と過ごすことがとても増え、衣裳をお貸ししているだけでは得られないお客様の反応をダイレクトに感じることが出来るようになりました。
ドレスや和装のレンタルをして頂けたお客様から「とても素敵な衣裳で、みんなから褒めてもらいました」「お気に入りの衣裳を着ることができて嬉しかったです」という言葉が多いですが、前撮りのお客さまからいただく言葉はちょっと違うんですよね。

例えばこちら
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「楽しかった」というお言葉。
和装の前撮りも結婚式の一部と考えている私達にとっては何よりも嬉しい言葉です。当日お召しにならないからこそ「せめて写真だけを残したい」という思いが前撮りされる理由ですが、ただ撮影するだけでは勿体無いですよね。
どうせなら記憶に残る楽しい一日にしてもらいたいですからね。

またこんなお言葉も

2016-06-03

「感激です」・・・しかも「お疲れさま」付きです。
やっぱり「素敵な写真を撮影する」という共通の目的で長い時間を共に過ごすと、大袈裟かもしれませんがある意味「戦友」的な気持ちになります。本当に「ありがたい!」の一言に付きます。

お客様からいただくお褒めの言葉はやっぱり嬉しく、そして明日への原動力となります。もちろんお叱りの言葉もありますが、それはその後の宿題をいただいていると思っています。

いずれにせよ、いただいた言葉を次に活かしてこそ成長であり、進化です。

お褒めの言葉をいただくことが目的ではありませんが、いただけるような仕事をこれからしていかねばと改めて思いました。

 

「嬉しい」「楽しい」「感激」っていい言葉ですよね!


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報われます

「アビートさんのブログ読んでます!」
こんな嬉しいお言葉をいただくことが多くなりました。

本日も桜ロケーションがあったのですが、こちらのお客様からもこんな声を
いただけて感激でした。やっぱり継続は力なりということで、本当に
報われた想いが致します。

やたら長くて、時には取り止めの無い稚拙な文章ですが少しでもお
客様のお役に立ちたいという想いだけは山盛りにしているつもりです。

もっとたくさんの情報や想いをお伝えしたいと思っていますが、文字で
伝えるのは本当に難しく、時折私達の文章力のなさに苛立ちも覚えま
すが、伝えることの大切さを皆様の優しいお声で改めて感じました。

私達が「当たり前」と思うことも、多くの方にとっては初めて聞くことだった
りするんですよね。こういう仕事ですから当然です。
ですから伝えることをこれからも続けていきます!

ちなみに今日の桜ロケは最高の撮影が出来ました。
お客様も最高!桜も最高!お天気も最高!の三最高で私達もとっても
最高の一日を過ごすことが出来ました!
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今日はその余韻に浸りながら一杯やりたいなぁ~・・・・っていうかやります(笑) 

貸衣裳で伝わる想い

当店で扱う貸衣裳はその殆んどが【誰かの人生の節目】で着るものです。
本人の場合もありますし、ご家族、お友達の場合もありますが決して気軽
に着るものではありません。

なぜならそこに「想い」があるからです。
お祝いしたい!
成長を見てもらいたい!
温かく見守りたい!
思い出を残したい!
節目によって、それぞれの想いがよぎってくるものです。
つまり「今日は何着ようかなぁ~」って着るものではないんですね。 

違う角度から貸衣裳を見れば普段着ではないということも明らかで、納得されると
思います。だって人生に一度しか着ない衣裳だったりするわけですからね。
こういった衣裳をお持ちの方は大変少なく、必要な時にご利用していただくのが
当店のような貸衣裳店なんですね。

ドレスや打掛のように色や柄が多彩な衣裳「気に入るもの」「似合うもの」をお探しになり
ますが、モーニングや喪服などデザインが画一的な衣裳においては「サイズ」はメインで
す。 
このように衣裳によって選ぶ「視点」「基準」は違ってきます。

しかし現在ではいろんなことが簡略化されたり、省かれたりしています。
文字もそうですが、大切な内容をE-mailだったりLINEで送ったりします。でもやっぱり
「手書き」のハガキや手紙だからこそ伝わることもあります。
伝えるという意味では「内容」こそが重要ですが、そこに伝える側の気持ちがプラスされ
れば受けとる側の気持ちも違ってきます。

衣裳も同じですね。
自分の大切なときに、相応しい衣装で現れてくれたら気持ちが伝わります。TPOに
そぐわない服装で現れたら、皆さんだったらどう思いますか?

人生の節目で着る衣裳には気持ちを伝える役目もあるわけです。
見た目が綺麗・美しいだけではないのです。

お持ちの衣裳ではないのでレンタルするにも購入するにも費用は掛かりますが、大切な人に思いを伝える為には欠かせないものでもあります。
決して自分だけのためではなく、お相手の為でもあります。相手の立場になって考えて
みる事が必要なんですね。

 
こんな便利な時代だからこそ、いろんな方法で相手に思いを伝えることが大切なのではないでしょうか?どんなに心に思っていることでも、相手に伝わらなければそれはないのと
一緒です。
節目の衣裳には気持ちを伝える力も備わっています。上手に利用して、大切なときに大切な思いを届けましょう! 

毎週月曜日10:30は行列が・・・・

月曜の午前10時半位に毎週当店に行列が出来ます。

やっぱり「欲しい物」があると並んででも買いたいというのは日本人の
特性ですかね。海外では行列ってあまり見かけないそうです。

何故月曜に?
何故10時半?

もちろんこれには理由があります。
毎週月曜日、10時半頃はあの方がやってくるからです。そして行列が出来ます。
その時の様子がこちらです!
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ヤクルトのお姉さんご来店 

おわかりのように、行列(少なっ!)は行列でも当店のスタッフ達。ヤクルトほしさに
並びます。
こちらのヤクルト姉さんは担当が長く、もはやお友達感覚でお付き合いさせていただ
いています。メッチャ面白い方です!!!
「ジョアのシークワーサー味下さい!(存在しません)」と無茶ブリしても、「は~い、
こちらですね!」と当然のように定番のジョワを出してくれます。
まぁこういうやり取りが楽しかったりするわけです。

お店の中では出勤と同時に、私たちはサービスを提供する側となります。でも月曜の
10時半だけはサービスをしていただく側になります。
企業規模も全国レベルのヤクルトさんがこの平成の時代においても、昔ながらの
ビジネスモデルを持続しているのは本当に凄いことだと思います。
担当の方から感じることは、やはり「人ありき」ということです。いわゆる「マンパワー」
ですね。
私達スタッフはヤクルトから買っているのではなく、この担当のお姉さんから買っている
訳です。これってとっても大切なことだと思います。

ほんといろいろと学ばせていただいています。
いつも下らない事やバカなことを言っていますが、ありがたく思っているんですよ!

ちなみにこの時期(寒さ暖かさが入れ替わる時期)はジョアが良く売れるそうです。
そういえばうちのスタッフ達のジョアの購入数が増えているような・・・・。納得して
しまいます。

そうそうスタッフ間で人気のジョアがこちら。
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レモン味です。ほんのりしたレモンの酸味がとっても美味しいですよ!!!
4月下旬までの限定販売らしいので、ご興味のある方はお試し下さいね。また
パッケージも特別で12パターンあるそうです。

いつも大変お世話になっているので、本日はヤクルトさんの宣伝に少し貢献し
てみました!何か下さい

 

衣裳ではなく「時間」を提供することかなと。

「ナシ婚」という結婚という節目において、結婚式・披露宴を行わないという
選択をされる方々が少しずつ増えつつあります。

それこそ20数年前は「結婚式をしない」という選択をされる方々は極僅かで、
バブルという時代背景を象徴するような「ハデ婚」が全国に広がっていました。
そして「ジミ婚」という時代を経て、「ナシ婚」時代の幕が開きました。

結婚式も時代に合わせて変わるものです。
今では「海外挙式」「リゾート挙式」「家族婚」などのこれまでと一線を画した
形式が増え、「フォトウェディング」という婚礼衣裳で写真を撮るだけのプランも
人気です(当店でもね)。

こう考えると、【多くのゲストを招く結婚式】⇒【少数ゲストでの結婚式】⇒【親族
だけでの結婚式】⇒【二人だけで結婚式】※フォトウェディングを含む
このように段々とお二人の結婚式に関わる人数が少なくなってきています。
でもこの変わりゆく結婚式の形で存在し続けているものは何かと考えると、
「衣裳」なんですね。

ドレスも打掛も「結婚」を象徴するものであり、そして花嫁にとってはやはり憧れ
でもあるんですね。写真だけ残すという選択をする理由もここにあるのでしょう。

ここまでご説明したように、以前の結婚式から現在まで一つ、また一つと少しずつ
何かを削ぎ落として「家族婚」や「フォトウェディング」といった時代にマッチした結婚の
形が生まれてきました。

となると最後に残るものはやはり衣裳なのかもしれません。(あるある!)

フォトウェディングには「写真を撮ってもらう」「ヘアメイク・着付けをしてもらう」という
サービスが付属」していますが、究極は「衣裳を着るだけ」と極めてシンプルな需要
になるのかもしれません。
「いやいや、それはないでしょ!」と思われるかもしれません。ですが「海外挙式」や
「家族婚」「フォトウェディング」だって以前では「ありえない」プランだったのですから
意外と現実的な話かもしれませんよ。
写真だってプロのカメラマンに頼まなくてもスマホやデジカメで気軽に撮影出来る
時代ですし、様々なアプリで自分好みに加工が出来ます。ヘアメイクだってご自分で
やっちゃえばいいこと。
何が起こっても不思議ではないのです。

またこの業界では、よく「こだわり」という言葉を使います。
「こだわりのウェディング」
「こだわりのドレス」
「こだわりのヘアメイク」

良く目にしますね。でも「こだわり」って一体なんなんでしょう?
費用をかけることがこだわりなんでしょうか。
人と違うものを選ぶことがこだわりなんでしょうか。
誰かに羨んでもらうことがこだわりなんでしょうか。

こだわりって人それぞれで違うはずなんです。
サービスを提供する側が「こだわり」という言葉を使うのってちょっと違うのかなと
思い始めています。たくさんの企業が「こだわり」という言葉を使っているので
最近ではあまり価値も感じないのでは?
だって「こだわりのウェディングをあなたに・・・」というキャッチコピーは貴女だけに
贈った言葉ではないのですから。
つまり「こだわる」のは貴女自身なんですね。

費用を抑える
結婚式をしない
出来るだけ自分たちで作り上げる

これらだって立派なこだわりですもんね。

だから我々サービス提供企業は今までも「専門店」でしたが、これからは
「専門店の中の専門店」
に変身しなくてはならない時代です。これになってこそ初めて「こだわり」という言葉
が生きてくるんだと思います。

当店は衣裳を扱う仕事をしていますから、それこそ前述の「衣裳を着るだけ」のような
プランを始めてこそ「専門店の中の専門店」になれるのかもしれません。
そして衣裳を提供するのではなく、その衣裳を着た「時間」こそが提供すべきものでは
ないかと考えています。


 

男衆 堀切修嗣

男衆 堀切修嗣
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 男衆とは花街(かがい)で芸妓や舞妓の世話をする職人の男性のことです。
堀切さんは今の時代ではある意味特殊となる芸妓・舞妓を、卓越した技術で「美しさ」
と「着心地」両方を兼ね備える着付けをされていた方です。

昨年末、もうお会いすることの出来ない世界へ旅立ちました。

彼を初めて知ったのはドキュメンタリー番組の『情熱大陸』

私も和装や着物という日本の文化を商売としているので、何となく興味をもち
番組を見ました。
いかつい体つきに顔、耳にはピアス。そして移動は自転車で趣味はバイク。
一件、京都の花街とは無縁そうに見える男性こそ堀切さんでした。その時感じた
衝撃は今でもはっきりと覚えています。

なんならミュージシャン?と思わせる風貌ながら、江戸時代から続く花街の伝統文化
を「着付け」というジャンルで守り続けてきました。この見た目とされていることのギャ
ップに一人の男として「憧れ」を感じました。

当時、私もTwitterをしており、番組を見終わると即堀切さんをフォロー。しばらくして、
Facebookが認知されてきて、ここで友達となりました。
と、ここまではいわゆる「有名人」と「一ファン」の関係でした。

仕事柄、京都へ出張することが多々あり、たまたま「今日から今日と出張です」と
新幹線の車中でFacebookに投稿したところ、堀切さんから連絡を頂きました。

「堀さん、もしお時間があるのでしたら会いましょうよ!」
人生の中で男が憧れる男ってほんの数人だと思います。そもそもいたとしても直に会って
話せることってそうそう無いことです。
憧れていた堀切さんから直接お誘いを受けて、本当に嬉しく、柄にも無くドキドキした
のがつい先日のように思われます。
その日の午後、堀切さんのお店「花風(かふう)」にお伺いし、そして遂に対面すること
が出来ました。舞い上がっていたので、汗が止まらず、そして何を話したのかはあまり
覚えていません。
ただ堀切さんのこの言葉だけははっきりと覚えています。
「堀さん、人って会える人と会えない人がいるんですよね。どんなに会いたくてもタイミ
ングがマッチしなかったり、理由はないけど避けられたり・・・・。堀さんとも昨日、そして
明日だったら会うことは出来なかったんですよ。でも今日だった。つまり出会う運命だ
たんですね」
こういう考え方も私の人生に影響を与えました。
そしてこの日から私は堀切さんの本当の意味での友人となりました。

でも実際に堀切さんとお会いしたのは計三回。
二回目は堀切さんの馴染みの店でお酒を一緒に楽しみました。
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三回目はカフェのテラスで二人してタバコを燻らせながら他愛も無い話を延々とし、いずれは一緒に何かしよう!・・・そんな楽しい夢を語らったのが最後。
その後は電話やメールでも様々なお話をしました。

堀切さんは「男衆」という一面だけでなく、「デザイナー」「フォトグラファー」という顔もあり
ました。つまりは何も無いところからクリエイトし、ものを創り出すことに長けていた方
です。そしてその創り出したものは全てに「美しさ」がありました。
最後の電話で話したのは堀切さんのこれからの展望でした。
江戸時代の画家 伊藤若冲のこの絵をドレス姿の女性をモデルに、写真で表現した
いので相談にのって欲しいとのことでした。
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もちろん私の答えはOK。ドレスも決まり、「スケジュールが決まったら連絡しますね」
とのことでしたが数ヶ月経っても連絡はありませんでした。
そして入院したというFBでの投稿を見て、一度メールのやりとりもしました。
必ず復活してくれる!・・・そう信じていましたし願っていましたが、神様も堀切さんと
どうしても会いたかったようです。

そして昨年末・・・・。

それから約二ヶ月、情熱大陸を見返したり、メールのやりとりを見直してみたりと
堀切さんとの5年の月日を振り返りました。そしてようやく現実を受け入れ、今でも
私が憧れ続けている『堀切修嗣』という人間がいたことを少しでも多くの方に知って
もらいたいという想いで、本日自分のお店のブログに書かせていただきました。

三回しか会っていないくせに・・・確かにたった三度です。でも栃木と京都で全く交じり
あうはずのない二人が出会い、酒を飲み、未来を語り、かけがえのない時間を共に
過ごしました。
堀切さんも情熱大陸の中でこういっています。
「着付って難しいと想われることが多いんですが、結構シンプルなんです。でもその
分深いんです」と。
人との関わりも時間だけでは計れないものです。

京都は大好きな街のひとつです。いろんな魅力がありますからね。
でも自分にとって一つだけ魅力が減ってしまいました・・・・

伝統・文化・美・創造・破壊・混合・・・自分から見た堀切さんを端的に表した言葉です。
そして私がこれからしていかなくてはならないことでもあります。

本当にたくさんのことを教えてくれてありがとうございました。またあっちの世界で
一緒に楽しく酒を飲めるように、話のネタを持って行きます!
でもまだ呼ばないでくださいね、タイミングはまだまだ先ですよ!

栃木の友人 堀 正典

堀切さんのお店「花風」は本格的な舞妓・芸妓体験が出来るお店です。
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本物の衣裳・着付けにこだわっているので、どうせ体験するなら花風が
オススメです。